『中国と 茶碗と 日本と』の詳細情報

中国と 茶碗と 日本と
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タイトル 中国と 茶碗と 日本と
サブタイトル
著者 [著者区分]彭 丹 [著・文・その他]
出版社 小学館 レーベル
本体価格
(予定)
1800円 シリーズ
ページ数 314p Cコード 0095
発売予定日 2012-08-31 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784093882583 判型
内容紹介
若き中国人研究者が読みとく日本文化の死角

新進気鋭の中国人研究者による、斬新な日本文化論。四川省出身の著者・彭丹氏は、四川大学で日本文学を学び、中国西南航空公司勤務を経て日本留学。中国の航空会社に勤務した後、日本に留学。現在は法政大学講師。来日以来、疑問に思ってきたことは、中国では廃れた文化が日本に残っていることだった。それを最も意識したのが、茶の湯の茶道具であった。茶の湯で珍重される茶碗のほとんどが唐物(中国製)で、しかも国宝茶碗もほとんどが唐物である。日本の国宝であるはずなのに。しかも不思議なことには、産地・中国にはそれらの茶碗は何ひとつ残っていないのだ。なぜ日本の茶人は唐物を珍重したのか。なぜそれらが中国に残っていないのか。そこに見え隠れする、「借用」と「創造」という、日本文化の本質。それを解きあかしていくのが、本書である。日本人だからこそ気づかない、日本文化に潜む中国文化の影。中国人の視点から、茶の湯、そして国宝という、日本文化の美意識の聖域に踏み込んだ、まったく新しい比較文化論の誕生である。

【編集担当からのおすすめ情報】
日本文化とは何か、日本人はどういう民族か、といったことに興味ある方なら、陶磁のことがわからなくても思わずうなずきながら読んでしまう、目からウロコの日本文化論です。とても読みやすく、中国人とは思えぬほどの日本語文章のうまさにも脱帽です。
目次
はじめに──「日本」の中にある「中国」


第一章 青磁茶碗の謎

一 中国青磁の原点、越州窯青磁がやって来た
青磁はつまり碧玉/陸羽茶道が青磁茶碗を生んだ/遣唐使・永忠、嵯峨天皇に茶を献ずる/
平安貴族があこがれた青磁茶碗
二 茶人に重宝された「砧青磁」
馬蝗絆茶碗の謎/誰が砧を持ってきたか?/四川禅僧蘭渓道隆、日本に渡る
三 「珠光青磁」と侘び
茶の湯の「侘び」と、陸羽茶道の「倹」/誰が珠光青磁を持ってきたか?/
茶の湯における唐物崇拝/村田珠光の斬新さ
四 青磁茶碗の名付けと格付け
七官青磁の名の由来/風変わりな名称をつける日本人

第二章 天目茶碗の謎

一 日本人はそれを「曜変天目」と名付けた
天目茶碗の誕生/宋代に流行った天目茶碗/宋代の茶は白、茶碗は黒/窯変への恐れ/
絶対的な存在、「天」/抹殺された窯変天目/ 「窯変」から「曜変」へ
二 玳皮天目の運命
宋代文人に黙殺された玳皮天目/平淡を好む文人趣味/玳皮天目は派手すぎる/
日本で珍重された玳皮天目/茶のための茶碗か、茶碗のための茶か
三 油滴天目と禾目天目の流転
泡茶法の登場/不要となった天目茶碗が渡来する/油滴と禾目が茶人に重宝された理由/
中国文化と日本文化の異質性/憧憬と対抗意識

第三章 祥瑞茶碗の謎

一 祥瑞の誕生
染付磁器の始まり/世界を席巻した明の染付磁器/茶人と染付磁器/染付茶碗、茶会に現わる/
遠州流茶の湯の登場/新たな茶の湯には、新たな茶碗を/五良大甫五祥瑞造の銘の謎
二 五良大甫と祥瑞の不可思議な関係
日本人陶工説/中国人陶工説/焼造磁器を推定する/染付磁器は「いき」の器/
江戸時代の中国趣味/ヨーロッパのシノワズリ/「五良大甫呉祥瑞造」銘の謎を解く/
焼造場所を推定する/何が本物で、何が偽物か

第四章 龍文の謎

一 中日両国で異なる、龍の存在意義
龍は中国のトーテム/中国皇帝の象徴として/中国龍、日本に渡る/
日本の天皇は龍をどう見たか/龍は水神

二 陶磁器における龍文の中日比較
日本における製陶の起源/茶人が陶磁を発展させた/中国における製陶の起源/
皇帝と官窯が陶磁を発展させた/中国の龍文は権力の象徴/菊の紋章を持つ日本


おわりに──「借用」と「創造」の日本文化

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