『文化としての涙 ~感情経験の社会学的探究 ~ 』の詳細情報

文化としての涙
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タイトル 文化としての涙
サブタイトル 感情経験の社会学的探究
著者 [著者区分]北澤毅 [編集]
出版社 勁草書房 レーベル
本体価格
(予定)
3000円 シリーズ
ページ数 240p Cコード 3036
発売予定日 2012-12-19 ジャンル 専門/単行本/社会
ISBN 9784326602483 判型 A5
内容紹介
乳児の泣きにも大人の泣きにも規則性がある。それはどういうことか。社会構成主義、社会化論、制度化論、記憶論から大胆に読み解く。
目次
はしがき[北澤毅]

第Ⅰ部 感情経験への社会学的接近

第1章 感情はどこにあるのか――社会化・制度化への着目[北澤毅]
 1. 感情概念再考
 2. 感情の記述可能性について:実践することと記述すること
 3. サックスの感情論:相互行為系列上の適切な場と意外性への着目
 4. クルターの感情論
 5. 情緒経験の社会的機能:感情調達装置としての儀礼への着目

第2章 感情社会学の変遷と課題――社会・文化性の問い方をめぐって[小野奈生子]
 1. 感情経験の一般的なとらえ方
 2. 感情社会学の基礎理論
 3. 感情社会学のめざしたもの:抑圧される感情をめぐって
 4. 感情社会学の限界点
 5. 新たな方向性:感情経験の理解可能性という視点からの相互行為分析

第3章 日常生活における感情経験の構造[清矢良崇]
 1. 社会学における「感情」の位置
 2. 会話における感情表出の構造
 3.「意外性」の付与と感情経験
 4. 感情経験の文化

第Ⅱ部 社会化される涙

第4章 微笑みあう涙 「発達」の原初形態としての泣きの記述[間山広朗]
 1. 微笑ましい涙
 2.「発達」と「文化」
 3. 記述装置としての発達過程
 4. 情緒的活動としての発達記述

第5章 ことばの前の〈泣き〉――「泣き声」の意味づけをめぐる相互行為の分析[小野奈生子]
 1. ことばの習得に先立つ会話参与能力の必要性
 2.「泣き声」の意味を理解するとはどういうことか
 3.〈泣き〉の理解達成の手続き
 4.〈泣き〉からことばへ

第6章 しょうがい児が泣く――泣きとその記述をめぐる相互行為分析[鶴田真紀]
 1.「しょうがい児が泣く」ことの探究可能性をめぐって
 2. 相互行為における記述という実践
 3. 泣きの表明とその記述
 4. 教育の対象としての「しょうがい児」の創出

第Ⅲ部 制度化される涙

第7章 「家族」になった「父」と「娘」――成員性の喪失と回復手続きとしての〈泣き〉[越川葉子]
 1. マンガに描かれる涙の理解可能性に着目して
 2. テクストとしてのマンガにみる〈泣き〉
 3. 成員カテゴリー化装置と〈泣き〉
 4.「出来事」の生起とカテゴリーの変更
 5. 成員性の回復手続きとしての〈泣き〉

第8章 「涙の共同体」としての『3年B組金八先生』――卒業式における「集合的な泣き」の分析[稲葉浩一]
 1.「みんなで流す涙」とは
 2.フィクショナルな卒業式場面へのアプローチ
 3.「制度化された涙」と集合的記憶
 4.「卒業式の涙」が感動的であるならば

第9章 「感情の共同体」の創出――明治期における小学校卒業式の変容[有本真紀]
 1. 涙の社会性・文化性への着目
 2. 涙の歴史性への着目
 3. 試験と証書授与:学制期・教育令期
 4. 卒業式への移行:第一次小学校令期
 5. 式の確立と集合的記憶:第二次小学校令期
 6. 劇場作品への変容:第三次小学校令期
 7.「感情の共同体」へ:6年制義務教育期
 8. 卒業式と涙:学校的心性の浸透


終章 社会の中の涙・涙の中の社会[北澤毅]
 1. 社会と人間の関係
 2. 子どもの泣きにみられる相互行為能力
 3. 情緒の観察可能性:子どもの泣きへの情緒帰属をめぐって
 4.「誰かを想って泣く」
 5.「物語を泣く」
 6. 制度化された物語(=匿名的集合記憶)の伝承
 7. 泣きの保守性/笑いの破壊性:その社会的機能への着目

あとがき[北澤毅]

初出一覧
索引
著者略歴(北澤毅)
1953年生まれ,筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学 現在立教大学文学部教授 主要論文・著書『少年犯罪の社会的構築:「山形マット死事件」迷宮の構図』(共著,東洋館出版 社,2002年),『質的調査法を学ぶ人のために』(共編,世界思想社,2008年) (2012年12月現在)
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