『分析心理学セミナー1925 ~ユング心理学のはじまり ~ 』の詳細情報

分析心理学セミナー1925
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タイトル 分析心理学セミナー1925
サブタイトル ユング心理学のはじまり
著者 [著者区分]■ウィリアム・マクガイア [編集]
■ソヌ・シャムダサーニ [編集]
■宮澤 淳滋 [翻訳]
■小木曽 由佳 [翻訳]
■河合 俊雄 [監修]
■猪股 剛 [翻訳]
■鹿野 友章 [翻訳]
■C・G・ユング [著・文・その他]
出版社 創元社 レーベル
本体価格
(予定)
3400円 シリーズ
ページ数 320p Cコード 3011
発売予定日 2019-06-10 ジャンル 専門/単行本/心理(学)
ISBN 9784422117089 判型 A5
内容紹介
 本書は50歳になったばかりのユングが、自らの心理学を分かりやすく人々に語って聞かせたセミナーの記録であり、ユング自らがその口述記録を精査した信頼にたる一次資料でもある。  セミナー開会の辞として、ユングは「私自身の考えの発展を素描してみたい」と言って語り始めているが、学生時代の心理哲学的思索、精神病患者たちの心に寄り添って苦悩した体験、『赤の書』に記された壮絶なファンタジー体験、心理学とアートの弁証法的関係性への気づきなど、自らの体験を心理学へと結実させていく実践的過程を包み隠さず公開している。  特に『赤の書』に記されたファンタジーをユングがどのように体験し、それといかに関わり、またそれをどうやって理解していったのかが、詳細かつ克明に記録されている。なぜファンタジーから心理学が生まれてくるのか、心理学の生成とはいかなるものなのか、ここにはその答えがありのままに記されている。  また、ユングがこれほどアートやアート作品について率直に語り、心理学の対話相手としてアートを取り上げ、アートと心理学の本質的な関係を明示している書物も他に類を見ない。  さらに言えば、ユングはこのセミナーで、参加者の質問に対して驚くほど丁寧に回答しており、その様子には心理学を教え、次世代を育てようとするユングの臨床的姿勢がありありと表れている。最終講義では、参加者たちに小説の心理学的解釈を課し、彼らの解釈をユングが部分修正しながら、ファンタジーの中に現れる心理学の本質を対話的に明らかにしようとしている。それはまるで心理臨床事例へのスーパーヴィジョンのように作用しており、そこにはユングの分析実践そのものを感じ取ることができる。  本書には、自伝的・理論的・臨床的ユングがすべて網羅されているのである。
目次
[もくじ]

監訳者による日本語版へのまえがき………河合俊雄
二〇一二年フィレモン・シリーズ版へのまえがき………ソヌ・シャムダサーニ
序文………ソヌ・シャムダサーニ
一九八九年版への序文………ウィリアム・マクガイア
謝辞………ウィリアム・マクガイア
セミナー参加者
まえがき………カリー・F・デ・アングロ
文献略語一覧および凡例
    ---------------------
第1講
第2講
第3講
第4講
第5講
第6講
第7講
第8講
第9講
第10講
第11講
第12講
第13講
第14講
第15講
第16講
第16講
  補遺 
   『洞窟の女王』
   『悪のぶどう園』
   『アトランティード』
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  物語概要 『彼女(洞窟の女王)』/『悪のぶどう園/『アトランティード』
注   原注/訳注
解題………猪股剛
巻末資料
・本書でユングが取り上げた事例概要
・夢、ファンタジー、ヴィジョン
・引用や議論のなされているユング著作の年代順目録
・その他の参考文献
・事項索引/人名索引
著者略歴(ウィリアム・マクガイア)
ウィリアム・マクガイア
社会心理学者。主な編著書に『フロイト/ユング往復書簡集』がある。
著者略歴(ソヌ・シャムダサーニ)
1962年生まれ。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの医学史センター教授。専門は精神医学史・心理学史。主な編著書に以下のものがある。C・G・ユング『赤の書』、テオドル・フルールノワ『インドから火星へ──想像上の諸言語で語った多重人格の事例』、マイケル・フォーダム『分析家―患者インタラクション』、ミヒャエル・ミュンヒョウとの共編『フロイト以後の思索──精神分析、哲学、文化』。
著者略歴(宮澤 淳滋)
宮澤淳滋(みやざわ じゅんじ)
1978年生。カウンセリングオフィス・クローバーリーフ在籍。上智大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程満期退学。臨床心理士、公認心理師。論文「夢の展開と自立の過程」他。
著者略歴(小木曽 由佳)
小木曽由佳(おぎそ ゆか)
1983年生。同志社大学ウェルビーイング研究センター研究員。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。臨床心理士、公認心理師。著書に『ユングとジェイムズ─個と普遍をめぐる探究』(創元社、2014年)、訳書に『危機介入の箱庭療法─極限状況の子どもたちへのアウトリーチ』(創元社、2018年)他。
著者略歴(河合 俊雄)
河合俊雄(かわい としお)
1957年生まれ。京都大学こころの未来研究センター教授、センター長。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。主な著書に、『心理臨床の理論』(岩波書店)、『京都「癒しの道」案内』(朝日新書、共著)、『発達障害への心理療法的アプローチ』(創元社、編著)などがある。
著者略歴(猪股 剛)
猪股剛(いのまた つよし)
1969年生。帝塚山学院大学准教授。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。著書に『心理学の時間』(日本評論社、2003年)、『遠野物語 遭遇と鎮魂』(共著、岩波書店、2014年)等がある。
著者略歴(鹿野 友章)
鹿野友章(かの ともあき)
1985年生。上智大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程在籍中。臨床心理士、公認心理師。論文「風景構成法とロールシャッハテストの比較研究についての文献的考察」(共著、2015年)他。
著者略歴(C・G・ユング)
カール・グスタフ・ユング
1875年、スイス生まれの精神科医。ジークムント・フロイトと並ぶ深層心理学の開拓者。ユング自身はみずからの体系を分析心理学と称し、集合的無意識、元型といった概念を提唱して、単なる一個人の枠のなかにとどまらない壮大な心の見取り図を示した。1961年、没。約20冊におよぶ『著作集』の他に、長らく門外不出の扱いだった『赤の書』も公刊され、世界に衝撃を与えた。
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