『本にまつわる世界のことば』の詳細情報

本にまつわる世界のことば
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タイトル 本にまつわる世界のことば
サブタイトル
著者 [著者区分]■中村 菜穂 [著・文・その他]
■宮下 遼 [著・文・その他]
■斎藤 真理子 [著・文・その他]
■松田 青子 [著・文・その他]
■温 又柔 [著・文・その他]
■藤井 光 [著・文・その他]
■藤野 可織 [著・文・その他]
出版社 創元社 レーベル
本体価格
(予定)
1600円 シリーズ
ページ数 104p Cコード 0095
発売予定日 2019-05-23 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784422701219 判型 B5変形
内容紹介
第一線で活躍する、現代の人気作家、翻訳家たちによる、 本にまつわる言葉を巡る書き下ろしのショートストーリー、 エッセイ、そしてイラストの共演――。 本好きのあなたに贈る、一風変わったアンソロジー! 【著者代表より】(まえがきより抄録) フランス語では、黄昏どきのことを「犬と狼のあいだ」(entre chien et loup)と言うそうです。その時刻になると犬と狼の見分けがつかなくなるから、と。日の光はまだあるのにちょっと暗くなって、自分のまわりがおぼろげになってしまうあの雰囲気を、見事に言い表したことばです。  僕はこの表現を知ってから、夕暮れの光のなかで我が家の柴犬を見ると、そこに狼の姿が重なるようになりました。とはいっても、ニホンオオカミは絶滅してしまったので、ぼんやりしたイメージでしかありませんが。 *  ふとしたことばが、まわりの世界を見る目や、世界との接し方を変えてくれる。僕が本を読むのは、そんな瞬間を求めているからかもしれません。  世界のあちこちで、何かを求めて本を手に取り、夢中で読みふける人たち。何百年も、ときには何千年も続けられてきた読書という営みのなかで、多くのことばがこれまでに生み出され、今も使われる日常のことばとして定着しています。  本や読書とともに育まれてきた人々は、独特のことばを作り出してきました。そのなかには、ことばや本というものをまた違った目で見るきっかけになるようなものが多くあるはずです。言ってみればそれは、「ことばをめぐることば」の豊かさを知る機会でもあります。 *  そうした思いから、各国語に詳しい方々に、どんな独特の表現が存在するのかを教えてもらうことにしました。そうした表現を集めて、意味や使われ方を載せるだけでも、じゅうぶんに面白い本になっただろうと思います。でも、日頃から僕が好きな作家や翻訳家の方々が集まってくれたので、ちょっとわがままを言わせてもらい、それぞれの表現の味わいがさらに増すようなエッセイかショートストーリーをつけていただくこともお願いしました。そこに挿画をつけてもらうという贅沢まで叶えてもらい、この本が完成しました。 *  単語から慣用句、ことわざまで、出揃ったことばの多彩さ、それをさらに色あざやかにしてくれるエッセイや物語、そしてイラストの共演を、楽しんでいただけたらと思います。もちろんまだまだ数は少ないですし、フランス語では僕がちょっと脱線してしまい、厳密には読書関係ではないものがちょっとだけ紛れ込んでいますが、どうぞご容赦ください。  おまけとして、それぞれの文章に、文学作品など、何かの本につながる糸を一本だけ盛り込んでもらいました。そうした糸をたどって、さらに多くの本やことばと出会うきっかけにしてもらえれば、これほどうれしいことはありません。 著者代表 藤井光
目次
※制作中のため、変更になることがあります。

002 まえがき
004 目次
006 本にまつわる言葉から創作されたショートストーリー
008 ブクヴォエード ロシア語
010 ビント=シャファ アラビア語
012 ファン・リィエン・ビー・ファン・シュ・ハイ・クァイ 中国語
016 エクリール・コム・アン・コション フランス語
020 ドッグ・イヤー 英語
022 エー・エス・ディー・エフ・ジェー・ケー・エル 英語
024 ラ・モール・ドゥ・プティ・シュヴァル フランス語
028 ななめ読み 日本語
030 ラオ・シュ・ケン・シュ - イャォ・ウェン・ジャオ・ズー 中国語
034 ページ・ターナー 英語
036 ペジャヴュ 英語
038 ペップドソ 韓国語
040 活字離れ 日本語
042 イツとイチュ バスク語
044 レトラエリード スペイン語
045 アズ・ガウンカ・メズ・ボウク・イー・マガニュム アイスランド語
046 ビサーチ・フ・ストール ロシア語
048 ナズム アラビア語
050 本にまつわる言葉にかんするエッセイ
052 ジェルデ・ドッヴォム ペルシャ語
054 マスナヴィーイェ・ハフタード・マン・カーガズ ペルシャ語
056 ソズ トルコ語
058 シャルク、テュルキュ トルコ語
060 ケタービー・ネシャスタン ペルシャ語
062 ハルハーン ペルシャ語
064 エブル トルコ語
066 オヤランマク トルコ語
068 ピルドクソ 韓国語
069 チェクチャン 韓国語
072 ディーヴァーン ペルシャ語
074 ヴァラグ・サダン ペルシャ語
076 クニホモル チェコ語
077 ラ・ド・ビブリオテーク フランス語
078 トラデュットーレ、トラディトーレ イタリア語
079 エイアールシー 英語
080 積ん読 日本語
081 ヴィー・エア・イム・ブーフ・シュテート ドイツ語
082 リテラトゥラ・ド・シュプリーク チェコ語
083 ネズヴァル チェコ語
084 バイト アラビア語
 サバブ アラビア語
 ミスラーア アラビア語
085 バハル アラビア語
 ワティド アラビア語
086 ダス・イスト・アイン・ゲディヒト ドイツ語
087 リテラート ドイツ語
088 ダス・コムト・ミア・シュパーニッシュ・フォア ドイツ語
089 ベヘールデンヒネージッシュ ドイツ語
090 ウンビリクス ラテン語
091 ロシニョール フランス語
092 カームース アラビア語
093 ムサウワダ アラビア語
094 参考図書
100 著者紹介
著者略歴(中村 菜穂)
中村菜穂(なかむら・なほ)
1981年、岩手県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程満期退学。現在は大東文化大学非常勤講師。ペルシア語文学翻訳者・イラン文学研究者。共著に、森茂男編『イランとイスラム――文化と伝統を知る』(春風社)、共訳書に『現代イラン詩集』(土曜美術社出版販売)、ジャーレ(アーラム=タージ・ガーエムマガーミー)『古鏡の沈黙――立憲革命期のあるムスリム女性の叫び』(未知谷)、中東現代文学研究会編『中東現代文学選2012』、同編『中東現代文学選2016』がある。
著者略歴(宮下 遼)
宮下遼(みやした・りょう)
1981年、東京生まれ。東京外国語大学トルコ語科卒、東京大学総合文化研究科単位修得退学。現在は大阪大学言語文化研究科准教授。専門はトルコ文学史、イスタンブル都市史。著書に『多元性の都市イスタンブル:近世オスマン帝都の都市空間と詩人、庶民、異邦人』(大阪大学出版会)、『無名亭の夜』(講談社)、共著に『世界の8大文学賞:受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)他。訳書にトルコのノーベル文学賞作家オルハン・パムク『私の名は赤』、『雪』、『無垢の博物館』、『僕の違和感』(早川書房)、『白い城』(共訳、藤原書店)、ラティフェ・テキン『乳しぼり娘とゴミの丘のお伽話』(河出書房新社)他。
著者略歴(斎藤 真理子)
斎藤真理子(さいとう・まりこ)
1960年、新潟市生まれ。韓国語翻訳者・ライター。『カステラ』(パク・ミンギュ、ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)で第一回日本翻訳大賞受賞。訳書に『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ、河出書房新社)、『ピンポン』(パク・ミンギュ、白水社)、『誰でもない』(ファン・ジョンウン、晶文社)、『フィフティ・ピープル』(チョン・セラン、亜紀書房)、『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ、筑摩書房)など。韓国を楽しみ・味わい・語らう雑誌『中くらいの友だち』(韓くに手帖舎発行・皓星社発売)創刊メンバー。
著者略歴(松田 青子)
松田青子(まつだ・あおこ)
1979年、兵庫県生まれ。小説家、翻訳家。2013年、デビュー小説『スタッキング可能』(河出文庫)が三島由紀夫賞、野間文芸新人賞の候補に。他の著書に『英子の森』『ワイルドフラワーの見えない一年』(ともに河出書房新社)、『おばちゃんたちのいるところ』(中央公論新社)。訳書にカレン・ラッセル『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』、アメリア・グレイ『AM/PM』、ジャッキー・フレミング『問題だらけの女性たち』(すべて河出書房新社)。本と映画にまつわる文章を収録した『読めよ、さらば憂いなし』(河出書房新社)や日常の違和感や楽しさを綴った『ロマンティックあげない』(新潮社)など、エッセイも好評。
著者略歴(温 又柔)
温又柔(おん・ゆうじゅう)
小説家。1980年台湾・台北市生まれ。3歳から東京在住。台湾語、中国語、日本語の飛び交う家で育つ。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞し作家デビュー。著書に『来福の家』『台湾生まれ 日本語育ち』(白水Uブックス)、『真ん中の子どもたち』(集英社)、『空港時光』(河出書房新社)、最新刊は「よりみちパン!セ」シリーズより『「国語」から旅立って』(新曜社)。音楽家・小島ケイタニーラブと結成したユニット「ponto」の一員として演奏×朗読によるパフォーマンスも行う。
著者略歴(藤井 光)
藤井光(ふじい・ひかる)
1980年大阪府生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。現在は同志社大学文学部英文学科教授。訳書にデニス・ジョンソン『煙の樹』、サルバドール・プラセンシア『紙の民』、ハサン・ブラーシム『死体展覧会』(いずれも白水社)、ダニエル・アラルコン『ロスト・シティ・レディオ』、セス・フリード『大いなる不満』、アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、レベッカ・マカーイ『戦時の音楽』(いずれも新潮社)など。著書に『ターミナルから荒れ地へ 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学』(中央公論新社)、編著書に『文芸翻訳入門 言葉を紡ぎ直す人たち、世界を紡ぎ直す言葉たち』(フィルムアート社)がある。
著者略歴(藤野 可織)
藤野可織(ふじの・かおり)
1980年、京都府生まれ。小説家。2006年「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞(『いやしい鳥』河出文庫)、2013年「爪と目」で第149回芥川賞(『爪と目』新潮文庫)、2014年『おはなしして子ちゃん』(講談社文庫)で第2回フラウ文芸大賞受賞。その他の著書に、『ぼくは』(絵・高畠純、フレーベル館)、『木幡狐』(絵・水沢そら、講談社)、『パトロネ』(集英社文庫)、『ファイナルガール』(角川文庫)、『ドレス』(河出書房新社)など。現在、新潮にて連作短篇を発表中。2019年『私は幽霊を見ない』(KADOKAWA)刊行予定。
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