『おもしろ理科授業の極意 ~未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
おもしろ理科授業の極意 |
サブタイトル |
未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業 |
著者 [著者区分] | 左巻健男 [著・文・その他]
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出版社 |
東京書籍 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
320p
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Cコード |
0040 |
発売予定日 |
2019-04-10 |
ジャンル |
一般/単行本/自然科学総記 |
ISBN |
9784487810543 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
左巻先生の長年の理科教育者としての経験から導かれた、技術・知識、「心構え」的な部分そして、キーとなる実験や教えるべきことを押さえていく。「本当の自然科学」を教えるための総論のほか、各分野において絶対に押さえておきたい本質的なことを学ぶための授業方法を
【原稿抜粋】 4)おもしろ理科授業とは? 理科は、私の考えでは、本来的には「本当の自然科学」を教え、学ぶ教科である。ここで私がいう「本当の自然科学」とは、自然の構造、法則性、歴史を、歴史的限界をもちながらも明らかにしてきた過程であり、活動であり、その結果としての体系である。その体系も固定的なものではない。とくに自然に根ざしていない、形式的操作に堕した“自然科学”、あるいは装いだけは自然科学っぽい、いわゆるニセ科学(疑似科学)が理科教育や環境教育に入り込んでいる。絶えず自然科学をとらえかえしながら、教育内容-教材-授業を構想していくことが求められる。 「おもしろ理科授業」というと、ステレオタイプに「おもしろいだけでいいのか」などという人がいるが、「おもしろ理科授業」の前提は、「本当の自然科学」を教え、学ぶことなのである。「おもしろ理科授業」は、子どもと一緒に自然科学をガイドに自然の秘密を解き明かして、その自然科学を鍛え、さらに自然をゆたかにとらえられるようにする理科授業なのである。 本書では、このような理科授業をつくる方法や、心構えを伝えたいと思う。
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目次 |
第一部 ■1章 おもしろ理科授業への招待 1) 科学はやさしくたのしく学んでいける 2)知的に楽しい授業を 3)モットーは「未知への探究」 4) おもしろ理科授業とは? 5) 理科の「プロ教師の技10カ条」 ■2章 おもしろ理科授業の条件 1)ドキドキワクワクした気持ちで授業にのぞむ 2)私が影響を受けた授業論 3)教室は間違うところだ―正答主義批判 4)騒がしい教室と静かな教室 5)ワンパターンを避ける 6)教科書の扱い 7)いいものをマネする ■3章 課題方式の授業のやり方 1) 仮説実験授業と課題方式の授業形態の概要 2) 課題方式の授業のやり方 3) 自分の考え・討論 4)意見発表・討論をするときに ■4章 子どもの認知(認識)と学びのある授業 1)学びのある授業と学びがない授業 2)素朴概念とは? 3)素朴概念から科学概念へ 4)素朴概念の例 5)ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」論 ■5章 教材研究の進め方と教材開発法 1) 教材研究の進め方 2) 教材開発の具体例―古川千代男さんの授業
第二部 ■第1章 物の重さと密度 A 物と重さ(質量)の授業 1.保健室から体重計を運んで 2.「物の重さ」の課題例 3.授業の展開 4.物の重さの授業のねらいと質量保存の法則 B 空気の密度 ~教室いっぱいの空気の重さは? 1.空気の密度の授業 2.授業の展開 ■第2章 金属と磁石 A 金属の授業 B 磁石の授業 ■第3章 液体窒素とドライアイスで物質の状態変化 A 液体窒素の授業 B ドライアイスの授業 ■第4章 物質の状態変化 A 状態変化の授業の課題 B 気体の分子はバラバラビュンビュンの授業 C 塩化ナトリウムの融解の授業 D 塩化ナトリウムの融解の実験 E 「物質の融点・沸点の表」を活用しよう ■第5章 燃焼と爆発 A 炭素の燃焼 B スチールウールの燃焼 C 水素の燃焼・爆発 ■第6章 化学変化 A 分解・化合から導入する化学変化の授業 B 酸化・還元の授業 C 身のまわりの化学変化入門 ■第7章 水溶液・気体と酸とアルカリ A 水溶液・気体 B 酸とアルカリの基礎知識 ■第8章 イオン A 「イオン」入門 B 塩化銅をつくって見せる ■第9章 力の基本と力と運動 A 力とは何だ!? B 作用反作用 C 力と運動 ■第10章 電流回路 A 回路の基本 B 電流・電圧を実感 ■第11章 電流の働き A 電流と発熱 B 磁界と電流 ■第13章 植物―花と実(種子) A 花と種子 B 実に見る花のなごり C 栽培食物 チューリップ、ジャガイモとイネ ■第14章 植物のくらし-光合成と生活型 A 植物の生活にとっての光合成 B 植物の生活型 ■第15章 生物-動物 A 生物とは? B 動物の世界 C 胎児はウンチやオシッコをするか ■第16章 天気の変化 A 天気のキホンのキ B 天気の授業で子どもたちに話したい偏西風の話 ■第17章 地球と宇宙 A 地球の歴史と地域の地形・地質 B 地球・月・太陽・太陽系 |
著者略歴(左巻健男) |
法政大学教職課程センター教授。専門は、理科教育(科学教育)、科学的リテラシーの育成。月刊『RikaTan(理科の探検)』(文一総合出版)編集長。中学校理科教科書編集委員・執筆者(東京書籍)。著書多数。 |