18世紀から19世紀の英国では、全労働人口の約15%が家事使用人として働いていたという。 本書はヴィクトリア/エドワード朝時代の英国カントリーハウスで働くメイドや執事を中心に、 無名の人々の暮らしぶりを、残された手紙や日記、帳簿、料理帳、ワインセラー帳、 薬の調合ノート、あるいは「使用人規則」など膨大な資料から読み解き、 「階下」の知られざる生活を今に示す。 ディケンズやクリスティ、ドイルの小説に描かれた背景世界に興味のある読者も、 マナーハウスやカントリーハウスのインテリアに関心のある読者も楽しめる一冊。
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