『認知症ポジティブ! ~脳科学でひもとく笑顔の暮らしとケアのコツ ~ 』の詳細情報

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タイトル 認知症ポジティブ!
サブタイトル 脳科学でひもとく笑顔の暮らしとケアのコツ
著者 [著者区分]山口晴保 [著・文・その他]
出版社 協同医書出版社 レーベル
本体価格
(予定)
2000円 シリーズ
ページ数 340p Cコード 3047
発売予定日 2019-05-17 ジャンル 専門/単行本/医学・歯学・薬学
ISBN 9784763960344 判型 46
内容紹介
【“なるのが不安" “介護がつらい"──そんな思いを逆転する新発想! 】

「認知症は絶対になりたくない病気」というネガティブな気持ちを高齢者がもつだけでなく、認知症になった本人やその介護家族をはじめ、ケアスタッフや介護・看護などの医療職も、認知症に対してネガティブなイメージを抱いてしまっています。
本書は、認知症の理解やケアにポジティブ心理学の考え方を取り入れることで、そうした認知症に対するイメージをポジティブなものに変えていくこと、認知症に対する見方を180°変えていくこと(「認知症になれるまで長生きできてよかった」)を目指すものです。

認知症という病気だけに目を向けるのではなく、認知症の人を支える側が認知症の人の気持ちを正しく理解してポジティブに接し、大変な中にも小さな幸せを見つけることで、認知症があっても役割や生きがいをもち、本人が住み慣れた地域で明るく穏やかに暮らし続けることにつながり、本人を支える家族や介護スタッフの負担の軽減にもつながることを紹介します。

介護が「認知症の人に〇〇してあげる」から、「認知症の人と〇〇する」になり、さらに「認知症の人が〇〇する」という本人主体のものへと進化している中、豊かな老後の暮らしを自ら考え、社会に貢献しながら生きがいを感じつつ、笑顔で生ききることを願う方々や、認知症の人を支える介護家族、そして、彼らをサポートするすべての医療・ケアスタッフ必読の書となっています。
目次
プロローグ
  認知症ポジティブなんて無理
  認知症になっても幸せ
  プロローグのおまけ
  本書の読み方

第1章 認知症をポジティブにとらえる
1.長寿と認知症
  認知症の理解─最大のリスクは長寿─
  長寿よりも豊かな人生をめざそう
2.認知症という病気を理解しよう
  適切な対応で症状も経過も変わる、そして介護負担も変わる
    [ひとくちコラム]アルツハイマー型認知症の進行過程
3.認知症になっても幸福をめざす
  認知症は不幸?
    [ひとくちコラム]行動を変えると幸福になれる
  認知症という不自由を抱えて幸せに生きる
  認知症になっても活躍
    [ひとくちコラム]社会参加活動促進を厚生労働省が後押し
  認知症の本人が社会発信をする
    [ひとくちコラム]認知症ポジティブな人たち
4.ポジティブ心理学で認知症をとらえる
    [ひとくちコラム]ポジティブ感情の拡張効果を追求して20年
  相手を尊重する態度と利他行為
  楽観主義と悲観主義
  ポジティブ感情で寿命が伸びる
  脳のご褒美─ドパミン─
  満足─セロトニンも大切─
  愛着─オキシトシンを増やそう─
  笑顔の効用
    [ひとくちコラム]笑いで認知症と心臓病、脳卒中を予防
  笑うと楽しくなる─笑いヨガ─
  笑医学
  二面性に気づく
    [ひとくちコラム]ポジティブ感情を増やすコツ
  脳は単純
  年を重ねるほど幸せ!─ポジティビティ効果─
  失敗を消し去る「合理化」
  判断は情動が先で理性があと
  幸せは心のベクトルで決まる
  well-beingをめざす
    [ほっとタイム]認知症になっても幸せ
  3:1の法則でポジティブを増やそう
  幸せの4因子
  認知症への心配が神経細胞を壊す
  身体が動かないからとネガティブな生活になっている人へ

第2章 認知症のポジティブケア
1.家族が困る症状とは?
  嫉妬妄想からBPSD予防を考える
  二面性に気づきポジティブ思考へ転換
    [ひとくちコラム]認知症のポジティブケア実践編
2.家族が困る症状は予防しよう
  BPSDの予兆
  BPSDのスイッチ
    [ひとくちコラム]怒りスイッチの事例
  病識低下の理解
    [ほっとタイム]認知症の本質は病識低下 笑顔で失敗許すゆとりを
3.ポジティブケア
  BPSDの背景に不安が
  絆の認知症ケア
    [ほっとタイム]笑顔で受け入れるゆとりを 認知症の人は先生
  ポジティブな関係性と安心のケア
    [ひとくちコラム]失敗で拍手をもらえるデイサービス
  熱い視線
    [ほっとタイム]本人の気持ちを大切に
  パーソン・センタード・ケア
  パーソン・センタード・ケアの実践
  BPSDの氷山モデル
  ユマニチュード
4.認知症の進行を遅らせるポジティブケア
  目的をもって前向きな人生を‥‥認知症の進行が遅れる!
    [ひとくちコラム]IKIGAIって英語?
  自己決定支援
    [ひとくちコラム]本当に必要な薬なの?
  認知症の人の人権と自己決定
  無気力を避けよう
  脳活性化リハビリテーション5原則
  能力を引き出すポジティブケアの事例
    [ほっとタイム]他人の役に立つのは大切 生きがいを生むケアを
    [ほっとタイム]働いて生き生きする道を できることに着目しよう
  生活障害へのリハビリテーションで生活力アップ
5.介護者が幸せになる
  失敗を叱らないで、できたことをほめる
  一日をポジティブに振り返る│ポジティブ日記│
  怒りをうまくやり過ごす
  仲間との交流─認知症カフェ─
  レスパイトケアでリフレッシュ
  BPSDへの医療
    [ほっとタイム]もの盗られ妄想への理解 医師が陥るのは名医妄想
  つらい介護を快護に変えよう─せん妄への対応─
    [ひとくちコラム]急激に悪化したらせん妄を疑う
  易怒性には薬剤調整
  相談窓口
  介護者のストレスを減らそう
  ポジティブケア修了試験

第3章 認知症のポジティブ医療
1.早期診断・早期絶望からの脱却
  受診
  認知症が疑われるが本人が受診したがらない
  認知症の診断
    [ひとくちコラム]認知症が治った⁉
  早期診断は自己対応への道
  ポジティブな診断・告知
    [ひとくちコラム]障害受容が大切
  早期診断・早期絶望ではない
    [ほっとタイム]手助けなしで独居可能か 安寧に暮らせる南の島々
2.ポジティブな終末期医療
  認知症終末期もポジティブに
  最期まで自分らしく
    [ほっとタイム]むせはしゃべることの代償 死の恐怖から人を救う病気
3.認知症になっても尊厳が守られる医療
  認知症の人が縛られる
    [ひとくちコラム]身体拘束ゼロの急性期病院
  精神科病院への入院を減らそう
4.認知症先送りのライフスタイル
  運動で神経細胞が増える
  どんな運動に予防効果が?
  歩くほどに脳が喜ぶ
  衝撃が骨を丈夫にする
  どんな食事に予防効果があるか?
  ライフスタイルが認知症の発症に大きく影響
  ポジティブ医療修了試験

第4章 認知症にやさしい地域
1.認知症の人をやさしく受け入れる社会
  偏見を捨て正しい認知症像をもとう
  認知症は恥ずかしい病気?
  住み慣れた地域で暮らし続ける
    [ほっとタイム]いつまでも地域の中で 小規模施設のぬくもり
2.認知症にやさしい地域づくりの施策
  認知症にやさしい地域づくりの実践
    [ひとくちコラム]みまもりあいプロジェクト
  認知症初期集中支援チーム
    [ひとくちコラム]前橋市認知症初期集中支援チームの活動具体例
  本人ミーティングや本人の活躍
3.筆者の地域づくり
  群馬県介護予防サポーター
  ぐんま認知症アカデミー
    [ほっとタイム]地域で人々を支える 本人の気持ち大切に

 エピローグ
  おまけ─ネガティブからポジティブへの道─
著者略歴(山口晴保)
山口晴保(群馬大学・名誉教授、認知症介護研究・研修東京センター・センター長/医師)
1976年に群馬大学医学部を卒業後、群馬大学大学院博士課程修了(医学博士)。2016年9月まで群馬大学大学院保健学研究科教授を務めた。
専門は認知症の医療(日本認知症学会専門医)やリハビリテーション医学(日本リハビリテーション医学会専門医)。脳βアミロイド沈着機序をテーマに30年にわたって病理研究を続けてきたが、その後、臨床研究に転向し、認知症の実践医療、認知症の脳活性化リハビリテーション、認知症ケアなどにも取り組んでいる。
群馬県地域リハビリテーション協議会委員長として、2006年から「介護予防サポーター」の育成を進めてきた。また、2005年より、ぐんま認知症アカデミーの代表幹事として、群馬県内における認知症ケア研究の向上に尽力している。日本認知症学会名誉会員。
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