『レトリックと哲学(仮) ~ケネス・バークからミシェル・フーコー ~ 』の詳細情報
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タイトル |
レトリックと哲学(仮) |
サブタイトル |
ケネス・バークからミシェル・フーコー |
著者 [著者区分] | 中西 満貴典 [著・文・その他]
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出版社 |
彩流社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
4000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
260p
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Cコード |
0010 |
発売予定日 |
2019-04-09 |
ジャンル |
一般/単行本/哲学 |
ISBN |
9784779125683 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
レトリック(修辞学)研究においては、
言語の本質を、対義的概念とみなし、
その構造が出来事の矛盾の構造と
相応関係にあることを洞察しようとしている。
ケネス・バーク研究から始まり、伝達媒体の相異と、
表現のしかたや発想様式のちがいとの連関性に、
研究の焦点は移っているが、
本書でも、〈文字/声〉の対比において、
それぞれのモード(表現形式や思考様式)の特性を
浮びあがらせることに専心する。
そして、これを契機に、目的物の探究のための資源が
ジャンル横断的にひそんでいることに気がつくことになる。
〈文字/声〉の分節によって、さまざまな分野の問題
――文学批評、思想史、科学哲学等――を切りとることが
できるのではないか。
伝達媒体のちがい――〈文字/声〉あるいは、
それに対応する身体感覚のちがい(視覚/聴覚)――が、
各時代の表現形式やそれにともなう思考の様式と
なんらかの関係があるのではないか、という直観。
それは、時間的スケールをひろげ、
ルネサンス期までの自然哲学と、
いわゆる近代科学のそれぞれの「知」の在りかたそのものを、
考えることを促すのである。
本書は、フーコー再読から、やがて
〈文字/声〉の区分が、
「近代的知/ルネサンスの知」という分節と、
パラレルな関係にあることが主題となっていき、
とりわけ、研究方法としては、本書構成上、
異なる対立軸の中間に、ジャンルをまたぐ論考を配置することで、
主題を複合的重層的に考察していくことを試みて行くものと
なっている。
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目次 |
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著者略歴(中西 満貴典) |
なかにし・みきのり
1953年愛知県生まれ。名古屋大学工学部卒業。
名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。
博士(学術)。(株) 富士電機製造を経て、
愛知教育大学附属高等学校、
愛知県立岡崎高等学校などで教鞭を執る。
著書等に
『「国際英語」ディスクールの編成』
(単著、中部日本教育文化会、2002年)、
『よくわかるコミュニケーション学』
(分担執筆、ミネルヴァ書房、2011年)、
『現代日本のコミュニケーション研究
日本コミュニケーション学の足跡と展望』
(分担執筆、三修社、2011年)
『追憶の日米野球 日本プロ野球誕生前夜』
(彩流社、2017年)、
『追憶の日米野球 Ⅱ 「大日本東京野球倶楽部」誕生』
(彩流社、2018年)他がある。
現在、岐阜市立女子短期大学英語英文学科教授。
専門はレトリック批評、記号論。 |