『後期旧石器時代前半期石器群の研究 ~南関東武蔵野台地からの展望 ~ 』の詳細情報

後期旧石器時代前半期石器群の研究
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タイトル 後期旧石器時代前半期石器群の研究
サブタイトル 南関東武蔵野台地からの展望
著者 [著者区分]山岡 拓也 [著・文・その他]
出版社 六一書房 レーベル
本体価格
(予定)
10000円 シリーズ
ページ数 186p Cコード 3021
発売予定日 2012-12-20 ジャンル 専門/単行本/日本歴史
ISBN 9784864450201 判型 B5
内容紹介
 後期旧石器時代が開始したおよそ4万年前は,アフリカで誕生した我々の直接の祖先である解剖学的現代人が旧世界の各地に拡散した時期であり、現代人的行動と呼ばれる行動面における「現代性」が顕在化した時期でもある。近年,解剖学的現代人の各地の自然環境への適応過程,解剖学的現代人の到達以前に居住していた人類との置換過程、抽象的な思考能力や高度なコミュニケーション能力を基礎とする革新的な人類活動の出現過程などについて世界各地で研究が展開されている。本書では,そうした研究動向を踏まえ,道具資源利用という観点から,日本列島の後期旧石器時代前半期(およそ4~2.8万年前)の考古資料(石器資料)を再検討し,その特徴や意義について論じる。
 研究の対象地域には,日本列島の後期旧石器時代前半期編年の標識地域として扱われてきた南関東の武蔵野台地を選んだ。そして,層位編年研究や石器の形態研究の方法を検討し,新たな研究の枠組に基づいて展望を示す。
(東京都立大学学位論文に加筆刊行)
目次
第1部 研究史
第1章 日本列島における後期旧石器時代前半期の先行研究
 第1節 研究の背景
  1.日本列島の旧石器時代遺跡と資料の特性
  2.日本列島の旧石器時代研究における時期区分と対象とする時期
  3.後期旧石器時代前半期の古環境をめぐる諸情報
 第2節 日本列島における後期旧石器時代前半期石器群の研究
  1.標準石器と石器製作技術の発達過程の追跡
  2.石器製作技術構造論の展開とその後の議論の進展
  3.日本列島の後期旧石器時代前半期研究における今日的課題
第2章 武蔵野台地における先行研究
 第1節 武蔵野台地における後期旧石器時代前半期の遺跡の立地と環境
  1.武蔵野台地の形成過程
  2.立川ローム層の形成過程と指標層の年代
  3.遺跡の立地と環境
 第2節 武蔵野台地における後期旧石器時代前半期石器群の研究
  1.初期の編年研究
  2.その後の編年研究の進展
第3章 先行研究の研究方法をめぐる諸問題
 第1節 層位編年研究をめぐる諸問題
  1.層位編年研究の単位をめぐる問題
  2.旧石器時代遺跡における層位区分をめぐる問題
  3.編年上の継続期間内での遺跡間変異をめぐる問題
 第2節 石器の形態研究をめぐる諸問題
  1.日本列島における研究動向
  2.欧米における研究動向
  3.石器の形態研究の原則
  4.日本列島の旧石器時代研究における石器の形態研究をめぐる諸問題
第2部 本研究の視点と事例研究
第4章 先史狩猟採集民の道具資源利用と石器形態研究との関わり
 第1節 狩猟採集民の自然環境への技術適応に関する先行研究
 第2節 旧石器時代における道具資源利用と石器素材利用形態
第5章 後期旧石器時代前半期における遺跡間での石器製作の特質
 第1節 検討の目的
 第2節 検討の対象と方法
 第3節 遺跡間における剥片剥離の継続方法
  1.母岩別資料からの検討
  2.接合資料からの検討
  3.遺跡間における剥片剥離の継続方法とその特色
 第4節 定形石器の製作
  1.定形石器の単位
  2.定形石器製作の特徴
  3.各遺跡での剥片剥離と定形石器製作との関わり
 第5節 石器素材利用形態の理解に向けた検討課題
第6章 後期旧石器時代前半期の石器素材利用形態をめぐる資料の検討
 第1節 検討の目的と内容
 第2節 検討対象とする遺跡・文化層・石器集中
 第3節 資料の検討
  1.石器の点数と重量
  2.接合資料
  3.黒曜石の剥片と石核
  4.定形石器と二次加工剥片
  5.斧形石器
 第4節 資料の検討結果
第7章 後期旧石器時代前半期における石器素材利用形態の変遷過程とその意味
 第1節 第6章での検討結果と先行研究との関わ
  1.武蔵野台地の後期旧石器時代前半期における石器素材利用形態の変遷過程
  2.先行研究での解釈をめぐる問題点
 第2節 後期旧石器時代前半期石器群の研究に関する南関東武蔵野台地からの展望
  1.後期旧石器時代前半期における石器素材利用形態の変化の背景
  2.後期旧石器時代初頭における道具資源利用の特質と技術的多様性
結 論
著者略歴(山岡 拓也)
1975年生まれ。静岡大学人文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(史学)の学位取得。現在、首都大学東京都市教養学部人文・社会系歴史・考古分野助教。
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