『国際人権入門 ~現場から考える ~ 』の詳細情報

国際人権入門
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タイトル 国際人権入門
サブタイトル 現場から考える
著者 [著者区分]■申惠ボン [著・文・その他]
■申惠ボン [著・文・その他]
■申 惠丰 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
800円 シリーズ 岩波新書
ページ数 186p Cコード 0232
発売予定日 2020-08-24 ジャンル 一般/新書/法律
ISBN 9784004318453 判型 新書(B40)
内容紹介
第二次大戦後、人権に関するさまざまな国際ルールがめざましい発展を遂げ、日本もそれを守ることとされている。日本社会で現実に起きているさまざまな人権問題も、これらの国際人権基準に照らして考えることで、新たな光を当てられ、解決の方法を見出すことができる場合が少なくない。日本の現場から国際人権法の「活かし方」を考える。
目次
はしがき


序 章 国際人権基準とそのシステム
 国際的な人権保障の出発点は国連憲章/世界人権宣言/国際人権規約、その他の人権条約/「国連憲章に基づく手続」と「人権条約に基づく手続」/報告制度/報告制度が生んだ成果/名古屋刑務所事件/一般的意見/個人通報制度/日本国内における人権条約の位置づけ/憲法と条約との関係/国際人権基準に照らして人権保障のあり方を考える


第1章 「不法滞在の外国人」には人権はないのか——入管収容施設の外国人
 退去強制手続と収容/入管収容施設内での処遇/マクリーン事件判決の論理/「管轄下にあるすべての人」への人権保障/難民条約との関連/裁判を受ける権利の侵害/外国人にも家族生活の保護を受ける権利がある

 【コラム 技能実習生の人権】
 【コラム 国際人権法の誕生とその背景】


第2章 人種差別・ヘイトスピーチ——差別を「禁止」する法の役割
 社会生活における人種差別を禁止する法律がない日本/民法の「不法行為」の規定をあてはめて解釈する迂遠な方法/人種差別を扇動するヘイトスピーチ根絶のための国の義務/諸外国の立法の例/民族的出身に基づくヘイトスピーチは人種差別/ヘイトスピーチ解消法の限界/ネット上のヘイトスピーチに対する取り組み


第3章 女性差別の撤廃と性暴力
 セクハラは「性(ジェンダー)暴力」であり、「女性差別」/諸外国の立法/「暴行又は脅迫」要件/女性の権利を法的に保護しないことによる国の条約違反


第4章 学ぶ権利実現のため措置を取る国の義務——社会権規約の観点から
 上がり続ける大学の学費と私費負担/社会権規約が要求している措置/単なる努力義務ではない/意図的な権利後退措置は社会権規約の趣旨に反する/「高等教育無償化」を謳う政府の施策がはらむ問題/【追記】コロナ禍で顕在化した人権問題と今後の課題

【コラム 人権保障と予算】
【コラム 日本にも国内人権機関を作ろう】


読書案内
著者略歴(申 惠丰)
申 惠丰(しん へぼん)
1966年東京生まれ
1988年青山学院大学法学部卒業
1993年ジュネーブ国際高等研究所修士課程修了
1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士
現在―青山学院大学教授・法学部長、認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ理事長
著書―『人権条約上の国家の義務』(日本評論社、安達峰一郎記念賞)/『人権条約の現代的展開』(信山社)/『国際人権法衽衲国際基準のダイナミズムと国内法との協調[第2版]』(信山社)/『友だちを助けるための国際人権法入門』(影書房)
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