『増補 オーウェルのマザー・グース ~歌の力,語りの力 ~ 』の詳細情報

増補 オーウェルのマザー・グース
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タイトル 増補 オーウェルのマザー・グース
サブタイトル 歌の力,語りの力
著者 [著者区分]■川端 康雄 [著・文・その他]
■川端 康雄 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
1520円 シリーズ 岩波現代文庫
ページ数 494p Cコード 0198
発売予定日 2021-04-19 ジャンル 一般/文庫/外国文学、その他
ISBN 9784006023324 判型
内容紹介
『一九八四年』『動物農場』など政治的な含意が強調されがちなジョージ・オーウェルの作品。だが、著者はその作品群のなかに、童謡や伝統文化、ユーモアの要素を丹念に読み解き、オーウェルがディストピアに込めた「希望」を救い出す。オーウェル研究の第一人者である著者の代表作に関連エッセイを加えた決定版。
目次
第1章 オーウェルのマザー・グース——『一九八四年』のために
 一 オレンジとレモン
 二 お遊戯のしかた
 三 最後の人の首
 四 じょちゅうは にわで ほしもの ほしてる
 五 うたえ うたえ 六ペンスのうたを

第2章 『動物農場』再訪——「イギリスのけものたち」のフォークロア
 一 めえ めえ めんようさん
 二 猫と委員会
 三 豚の足の用途
 四 馬力の悲哀
 五 ロバの知恵
 六 歌の力

第3章 郷愁と抵抗——『空気をもとめて』のために
 一 「死んでる、けれどダウンしない」 
 二 ミュージック・ホールの声
 三 ノスタルジアの価値
 四 アルカディアと爆弾

第4章 葉蘭をめぐる冒険——『葉蘭をそよがせよ』についての一考察
 一 「冗談」としての葉蘭
 二 貸本屋の人びと
 三 葉蘭とディーセンシー
 四 「世界でいちばん大きな葉蘭」

第5章 「昨夜、映画(フリックス)へ」——映画評論家としてのオーウェル
 一 映画評論家オーウェル
 二 戦争の主題
 三 アメリカ映画について
 四 『キップス』と『独裁者』
 五 映画館の憂鬱
 六 「新しい言葉」としての映画
 七 映画的文体

第6章 ブリンプ大佐の頭の固さ——オーウェルの著作に見られる ʻBlimpʼ の使用例について
 一 「ブリンプ大佐」と「保守反動の徒」 
 二 デイヴィッド・ロウの造形
 三 漫画的思考

第7章 「一杯のおいしい紅茶」をめぐって
 一 ʻa nice cup of teaʼ の出所
 二 「紅茶を受皿で」

第8章 「オーウェル風」のくらしむき

平凡社選書版あとがき(一九九八年)
岩波現代文庫版あとがき
図版出典
索 引
著者略歴(川端 康雄)
川端康雄(YasuoKawabata)
1955年生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化研究。著書に、『『動物農場』ことば・政治・歌』(みすず書房)、『ジョージ・ベストがいた――マンチェスター・ユナイテッドの伝説』(平凡社新書)、『葉蘭をめぐる冒険――イギリス文化・文学論』(みすず書房)、『ウィリアム・モリスの遺したもの――デザイン・社会主義・手しごと・文学』(岩波書店)ほか。訳書に、オーウェル『動物農場――おとぎばなし』(岩波文庫)、『オーウェル評論集』全4巻(編・共訳、平凡社ライブラリー)、モリス『ユートピアだより』(岩波文庫)、ラスキン『ゴシックの本質』(みすず書房)ほか。
著者略歴(川端 康雄)
川端康雄(YasuoKawabata)
1955年生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化研究。著書に、『『動物農場』ことば・政治・歌』(みすず書房)、『ジョージ・ベストがいた――マンチェスター・ユナイテッドの伝説』(平凡社新書)、『葉蘭をめぐる冒険――イギリス文化・文学論』(みすず書房)、『ウィリアム・モリスの遺したもの――デザイン・社会主義・手しごと・文学』(岩波書店)ほか。訳書に、オーウェル『動物農場――おとぎばなし』(岩波文庫)、『オーウェル評論集』全4巻(編・共訳、平凡社ライブラリー)、モリス『ユートピアだより』(岩波文庫)、ラスキン『ゴシックの本質』(みすず書房)ほか。
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