『朝日新聞宇宙部』の詳細情報

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タイトル 朝日新聞宇宙部
サブタイトル
著者 [著者区分]東山 正宜 [編集]
出版社 講談社 レーベル
本体価格
(予定)
1800円 シリーズ
ページ数 248p Cコード 0095
発売予定日 2024-07-04 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784065360132 判型 46
内容紹介
長野・木曽郡の東京大学木曽観測所、ハワイ島の国立天文台すばる望遠鏡内に設置された4Kカメラからの贅沢な星空ライブ中継を広告なしで見ることができる「Asahi Astro Live」、別名、「朝日新聞宇宙部」。
2018年10月、朝日新聞YouTubeの公式サイトで藤原道長から1000年目の満月中継を成功させたことをきっかけに星空ライブ中継活動を拡大。2019年に木曽観測所からの中継を開始、2021年にはついにハワイに進出して地球上でもっとも天体観測にとって条件がいい場所のひとつと言われる4200メートルのマウナケア山頂にあるすばる望遠鏡施設内に中継カメラを設置した。
すばるのカメラは2023年に4K化され、その驚異的に美しい映像が日本だけでなく世界中の天文ファンを魅了し、チャンネル登録者数は10万人を突破した。
筆者はこの「朝日新聞宇宙部」をたった一人で立ち上げ、運営する。
名古屋大学理学部で素粒子物理学の研究室に在籍し、博士課程まで進んだものの、研究者としての能力には確信が持てず、朝日新聞社に入社。水戸や新潟支局で警察取材などを経験したあと、念願の科学記者に転じた。
小学生時代から天体写真やプラネタリウムに魅せられ、アマチュアの天体写真家としても活動してきた筆者は、2010年の小惑星探査機「はやぶさ」の帰還時「天の川をバックに、大気圏に突入するはやぶさ」の写真を撮ることに成功、東京写真記者協会賞特別賞を受賞する。
朝日新聞を代表する天文記者となった筆者が、「宇宙部」を立ち上げるまでの経緯と、社内の意外な応援団の支援。
さらに、異例の10日間ハワイ出張!が認められ、カメラを4K化したドキュメント。
高精細カメラが捉えた、謎の渦巻き状の物体とは。
緑のレーザー光を定期的に発する人工衛星の正体について、NASAから朝日新聞宇宙部に問い合わせが……。
朝日新聞の中村史郎社長は2022年9月、国立天文台との協定に調印し、「宇宙部」の活動は会社公認のものとなったが、会社組織上「宇宙部」は存在せず、限られた予算のなかで、宇宙記者・ヒガシヤマの「たった一人の挑戦」は続く――。
目次
プロローグ
第1章 山頂の4Kカメラ
いざ、ハワイへ
オニヅカ・センター
あなた自身の責任で
走る宇宙人
4K映像の威力
どら焼き宇宙の片隅で
二人の英雄
世界一の望遠鏡をつくろう
鳥の目と虫の目
第2章 宇宙部誕生
1000年前に見た満月
初ライブ配信、成功
木曽の巴御前
名古屋大学物理学科Z研
待望の打診
『科学朝日』を復活させる
第3章 星を撮るキャパ
アナレンマ写真の衝撃
先輩は「ブラック星博士」
写真記者になりたい
理系出身記者は隠れキリシタン?
都会の星を撮る技術
南天の天の川と砕け散るはやぶさ
もっとも不幸な宇宙担当記者
朝日社長も宇宙少年だった!
上半身丸ハダカ事件
経理の本田さんの根回し力
第4章 宇宙部カメラが起こした奇跡
未確認物体発見!
流れ星激増の理由
14歳の大発見
NASAが捉えた緑のレーザーの正体
マウナロアを流れる赤い溶岩流
マウイ島の悲劇、哀悼のメッセージ
第5章 宇宙はどこまで分かったか
宇宙の誕生から1秒後の世界
ビッグバン以前を予測する理論
月着陸から月面活動へ
経理の本田さん、再び
著者略歴(東山 正宜)
香川県立丸亀高校、名古屋大学理学部物理学科卒業、同大学大学院素粒子宇宙物理学専攻修了(理学修士)。
2001年朝日新聞社入社。水戸総局、新潟総局、科学部、西部報道センター、原子力規制庁担当などを経て、現・デジタル企画報道部次長。
若田光一飛行士や野口聡一飛行士の帰還を取材。小惑星探査機「はやぶさ」帰還の写真で東京写真記者協会特別賞受賞。H2Bロケット打ち上げの写真で九州写真記者協会特別賞受賞。
ライフワークの天体写真では、2012年に東京・銀座のリコーフォトギャラリー「RING CUBE」で写真展「都会の星」を開催。洋泉社から写真集『都会の星』を出版した。
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