『開国経験の思想史 増補新装版 ~兆民と時代精神 ~ 』の詳細情報

開国経験の思想史 増補新装版
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タイトル 開国経験の思想史 増補新装版
サブタイトル 兆民と時代精神
著者 [著者区分]宮村 治雄 [著・文・その他]
出版社 東京大学出版会 レーベル
本体価格
(予定)
6800円 シリーズ
ページ数 344p Cコード 3031
発売予定日 2024-05-22 ジャンル 専門/単行本/政治-含む国防軍事
ISBN 9784130301916 判型 A5
内容紹介
「黒船来航」から始まる西洋経験は、西洋の知的遺産を受け入れるきっかけとなっただけでなく、日本の歴史と現実を対象化する重大な契機にもなった。中江兆民を中心に、福沢、陸などの思想的営為に含まれる意味を考察し、近代日本思想の原点に迫る。「補論 『東洋のルソー』索隠」を増補。
目次
Ⅰ 兆民の経験
1 「開化」と「革命」――日本におけるフランス革命
2 ルソーと開かれたテクスト――『政理叢談』のフランス革命像
3 中江兆民と「立法」――『民約論』と『民約訳解』の間
4 「諷刺家」兆民

Ⅱ 開国経験の諸相
5 「『シヴィル』器械」から「土木」まで――久米邦武『米欧回覧実記』再考
6 『御誓文』と『会議弁』の間――福沢における「維新の精神」をめぐって
7 馬場辰猪における「社会」の原像――イギリス社会科学協会との出会いについて
8 自由主義如何―陸羯南の政治思想
9 梁啓超の西洋思想家論――その「東学」との関連において
10 「西洋経験」の文脈と主体――書評 松沢弘陽著『近代日本の形成と西洋経験』

補論 「東洋のルソー」索隠――兆民そしてトルコ・朝鮮・中国
あとがき
増補新装版あとがき
著者略歴(宮村 治雄)
元成蹊大学教授。
1947年滋賀県生れ。1969年東京大学法学部卒業。1974年同大学院政治学研究科博士課程修了。1975年東京都立大学法学部助教授、1989年教授。2005年同大学退職。2005-2015年成蹊大学法学部教授。思想史研究者。『理学者 兆民』(みすず書房、1989年)、『開国経験の思想史』(東京大学出版会、1996年)、『丸山真男『日本の思想』精読』(岩波書店、2001年)、『日本政治思想史』(放送大学教育振興会、2005年)、『戦後精神の政治学』(岩波書店、2009年)ほか。
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