『2050年のメディア』の詳細情報

2050年のメディア
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タイトル 2050年のメディア
サブタイトル
著者 [著者区分]■下山 進 [著・文・その他]
■下山 進 [著・文・その他]
出版社 文藝春秋 レーベル
本体価格
(予定)
1800円 シリーズ
ページ数 440p Cコード 0095
発売予定日 2019-10-25 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784163911175 判型 46
内容紹介
読売、日経、ヤフー、波乱のメディア三国志!
紙かデジタルか? 技術革新かスクープか?

「読売はこのままでは持たんぞ」
2018年正月の読売賀詞交換会。いつも「経営は磐石」と太鼓判を押す渡邉恒雄がその年は違った。「紙の王国」に大きな危機が訪れていた。
分水嶺は2005年に訪れていた。
1995年には存在すらしていなかったヤフー・ジャパン。
そのヤフーは、読売からのニュース提供をうけて、月間224 億PVという巨大プラッットフォームに成長。
危機感を抱いた読売新聞の社長室次長山口寿一(後のグループ本社社長)は、ヤフーに対抗して新聞社が独自のプラットフォームを持つことを思いつく。
日経、朝日に声をかけ、ヤフー包囲網がしかれたかに見えたが・・・。
同じ時期、日本経済新聞社長の杉田亮毅は、無料サイトにみきりをつけ、電子有料版の準備をひそかに進めていた 。

序章 読売はこのままでは持たんぞ
二〇一八年正月の読売賀詞交換会。いつも「経営は磐石」と太鼓判を押す渡邉恒雄がその年は違った。遺言のようだ、と感じた社員もいた。紙の王国に大きな危機が訪れていた。

第一章 最初の異変
「新聞の切り抜きを使った授業はもうできないんです。新聞をとる家庭がもうないから」そう言われて北区で複数の読売の新聞専売店を経営する副田義隆は衝撃をうける。

第二章 中心のないネットワーク
後に「日本のインターネットの父」と呼ばれるようになる慶應義塾大学の村井純は、この技術が、産業のあらゆる分野で変革を起こすようになるとは夢にも思っていなかった。

第三章 青年は荒野をめざす
二〇一六年には読売、朝日、日経を全て足した売上よりも大きな売上をあげるようになるヤフー・ジャパンの設立は、九六年一月のことだった。旧メディアから若者たちが集まる。

第四章 読売を落とせ
激烈さをますポータルサイト同士の競争のなか、「ヨミウリ・オンライン」は喉から手がでるほどほしいコンテンツだった。遅れをとったヤフーの井上雅博はいらだつ。

第五章 ライントピックス訴訟一審
ハイパーリンクというインターネットの最大の発明を使って様々なビジネスが花開く。神戸の小さな会社が始めた「ライントピックス」というサービスもそのひとつだった。

第六章 戦う法務部
守るだけではなく、攻めなくてはだめだ。山口の信念のもと読売法務部は変わっていく。「ライントピックス」訴訟控訴審。グーグルの上陸で掛け金ははねあがる。

第七章 日経は出さない
各社が自社サイトやヤフーで紙面掲載のほぼ全てを見せているなか、日経だけは3割ルールをもうけて制限をしていた。このことがデジタル有料版への重要な布石になる。

第八章 真珠のネックレスのような
二〇〇五年は分水嶺の年だった。ヤフーの売上が一〇〇〇億円を
目次
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