『黄昏のために』の詳細情報

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タイトル 黄昏のために
サブタイトル
著者 [著者区分]北方 謙三 [著・文・その他]
出版社 文藝春秋 レーベル
本体価格
(予定)
1700円 シリーズ
ページ数 256p Cコード 0093
発売予定日 2024-06-10 ジャンル 一般/単行本/日本文学、小説・物語
ISBN 9784163918549 判型 46
内容紹介
ハードボイルド小説から『三国志』、「大水滸」シリーズなど、その偉業は原稿用紙を重ねると3人分の背丈になる(本人談)という言わずもがなの巨匠・北方謙三さん。
昨年、超大作『チンギス紀』を完走されましたが、実は、歴史大長篇の傍らで「原稿用紙15枚ぴったり」の掌篇を書き継いでいました。

2017年の不定期連載開始から足掛け7年。
ついに一冊の本に結実しました。
タイトルは、『黄昏のために』。


***

画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。
モチーフは人形、薔薇、動物の頭骨、階段……
裸婦は描くが、風景画は描かない。
物は物らしく、あるべき姿を写し取る。
ふた月に一度アトリエに訪れる画商・吉野に絵を売り、腹が減ったら肉を焼いて食べる。
秋には山で枯れ葉を集め、色を採集する。
対象を見、手指を動かす。
自分がほんとうに描きたいものを見出すまで――。

***

「誰もがいいと思うから、絵は売れるのだ。
 しかし、ほんとうは誰にもわからない。
 そんな絵が、描けないものか」
          ——「穴の底」より

***

〝究極の絵〟を追い求める一人の画家の〝生〟を、
一つひとつ選び抜いた言葉で彫琢した、魂の小説集です。

孤高の中年画家が抱える苦悶と愉悦が行間から匂い立つ、濃密な十八篇がここに。
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