『やさしくわかる! 文系のための東大の先生が教える 発達障害 ~原因や症状、対応法を科学的にくわしく解説! ~ 』の詳細情報

やさしくわかる! 文系のための東大の先生が教える 発達障害
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タイトル やさしくわかる! 文系のための東大の先生が教える 発達障害
サブタイトル 原因や症状、対応法を科学的にくわしく解説!
著者 [著者区分]佐々木司 [監修]
出版社 ニュートンプレス レーベル 文系シリーズ
本体価格
(予定)
1500円 シリーズ
ページ数 304p Cコード 2040
発売予定日 2024-04-10 ジャンル 実用/単行本/自然科学総記
ISBN 9784315528053 判型 A5
内容紹介
生まれつき脳の発達が通常とことなることで,生活に支障をきたしてしまう場合がある「発達障害」。最近広く知られるようになり,「もしかして,私も発達障害なのかも」と悩む人も少なからずいるようです。
発達障害は病気というよりも,生まれ持った特性だという考え方が近年では一般的です。発達障害の多くは,子供のころに問題が明らかになりますが,成人後に社会に出てからさまざまな困難に遭遇し,そこではじめて発達障害に気づくケースも少なくないといいます。このような発達障害は,「大人の発達障害」などとよばれています。発達障害とはいったいどういうものでしょうか。そして,どのように対応すればよいのでしょうか。
本書では発達障害の症状から原因,そして発達障害の人の対応法まで,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。発達障害についての正しい知識を深めることができる1冊です。
目次
1時間目:発達障害の基本
STEP1. 発達障害って何?
発達障害は,生まれ持った個人の特性
発達障害は大きく分けて3タイプ
10人に1人は発達障害かもしれない
原因は,脳の「発達のかたより」
発達障害には「腸」が影響している!?
発達障害がひきこもりの引き金に?
大人になってから気づく人も増えている
発達障害の自己診断はむずかしい


2時間目:発達障害の三つのタイプ
STEP2. “空気を読む”のが苦手 自閉スペクトラム症(ASD)
ASDは,対人関係がうまくできないことが特徴
男の子の有病率は女の子の約2倍
自閉症とアスペルガー症候群がASDにまとめられた
ASDでは,「心の理論」がうまくはたらかない?
においや音,光に敏感
かつては,“ものまね神経”が原因だと考えられた
コミュニケーションを支える脳のはたらきが弱くなっている
脳の体積がかたよっている傾向がある
脳の炎症が影響しているのかもしれない
原因は遺伝? それとも環境?
親の高齢化が影響するのかもしれない
ASDの特効薬はある?
「オキシトシン」がASDの治療薬となるかもしれない
驚異の才能「サヴァン症候群」はASDの人に多い


STEP2. 不注意や落ち着きのなさが特徴 注意欠如多動症(ADHD)
ADHDの症状は3タイプ
多動・衝動性優勢型は,そわそわして見える
注意欠如優勢型は,ぼんやりして見える
混合型は,人によって症状がことなる
ADHDは,脳の「報酬系」と関係がある
脳の「基底核」が通常より小さくなっている
物忘れにかかわる脳の領域
脳の情報伝達を改善する,ADHD治療薬
ダ・ヴィンチもモーツァルトもADHDだった!?

STEP3. 学習に困難が生じる学習障害(LD)
LDは授業についていくのが大変
クラスに1~2人はLD
文章を読むのが苦手な読字障害
数をあつかう処理が苦手な算数障害
LDは本人の努力や親に原因があるわけではない
LDは早期発見が重要
自分の子どもがLDかもしれないと思ったら
「知的障害」や「境界知能」はLDとはちがう
「できること」をほめて伸ばそう!


3時間目:発達障害と心の病
STEP1. 発達障害の人が抱えやすい合併症
自分の特性を理解して,心の病を防ごう
ほとんどのASDは合併症をともなっている
発達障害と不安・うつ病
発作をくりかえす「てんかん」も発達障害に多い
発達障害の人には睡眠障害がおこりやすい
「捨てられない・片付けられない」とADHDの関連

STEP2. 発達障害の人が陥りやすい依存症
ASD,ADHDは依存症になるリスクが高い
ADHDと併発しやすい「ギャンブル依存症」
ASDの「のめりこみやすさ」がスマホやゲーム依存へ
依存の対象によって治療のゴールは変わる

4時間目:発達障害との上手な付き合い方
STEP1. まずは自分の特性を把握しよう
脳の特性をよく理解しよう
発達障害に明確な境界は存在しない
自分の特性がわかったら周囲の環境を調整しよう
自分の特性を理解して,ふるまい方を工夫しよう
他人にどこまで理解を求める?

STEP2. 生きづらさを減らす,さまざまな工夫
工夫しだいで「先延ばし」は減らせる
目や耳に入る情報を少なくしよう
ASDやADHDは「段取り下手」な傾向がある
ケアレスミスや物忘れを減らすワザ
片付けが苦手なADHDの人は,物の置き場所を決めておこう
会議の“予習”は効果的
結論から伝えることを心がけよう
コミュニケーションは相手が主役と考えるとよい
まわりの人の気づかいで「生きづらさ」がやわらぐ
チェックリストで特性を客観的に把握しよう
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