『黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル ~「反イラン枢軸」の暗部 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル |
サブタイトル |
「反イラン枢軸」の暗部 |
著者 [著者区分] | ■宮田 律 [著・文・その他] ■宮田 律 [著・文・その他] ■宮田 律 [著・文・その他]
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出版社 |
平凡社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
900円 |
シリーズ |
平凡社新書 |
ページ数 |
272p
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Cコード |
0231 |
発売予定日 |
2019-09-17 |
ジャンル |
一般/新書/政治-含む国防軍事 |
ISBN |
9784582859218 |
判型 |
新書(B40) |
内容紹介 |
地域の覇権を獲得しようとするサウジアラビアの 他国への干渉や国内における人権問題を、 米国が非難することはない。 また、パレスチナ問題においても、 「イスラムの盟主」を任ずるサウジアラビアが、 米国に異を唱えることもない──。 「反イラン」を軸に形成される“黒い同盟”。 その特殊な関係性の内実を読み解く。
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目次 |
はじめに 他者への干渉を戒めるイスラム/人権危機をもたらすサウジのイエメン空爆 「向こう見ず」のムハンマド皇太子/サウジがイランを疎んじる背景 米国にとってのサウジの戦略的重要性/トランプ政権とサウジの蜜月 『ゴルゴ13』が見た米国・サウジの特殊関係
第一章 サウジ人記者殺害事件から露呈した闇 「カショギを何とかしろ」/「ごろつき国家」と同じ/ハディースが戒める「世界一の石油輸出国」 「百万人の死はもはや統計である」/外務省より予算が多いサウジ情報機関 サウジへの武器輸出を凍結したドイツ/連帯意識が崩壊したサウジ王政 カショギ記者が殺害される直前に語ったこと 「ムスリム同胞団のスパイ」呼ばわりされたショーン・ペン アマゾンCEOを脅迫した親サウジの米国メディア/ムハンマド皇太子の奢侈 アルカイダの誕生をもたらしたもの/大義がないイエメン空爆
第二章 米国、サウジの特殊関係はいつから始まったか 欧米諸国の歓心を買うための武器購入/第一次石油危機と米国、サウジ 冷戦時代の記憶/反ソの冷戦戦略を担ったサファリ・クラブ サウジ政府と密接だったビンラディン・ファミリー/サウジの国教、ワッハーブ派 アラブ・イスラムの大義とシーア派革命の脅威/軍事費の増加 メッカ大モスク占拠事件の衝撃/ニカラグア内戦にも関与したサウジ 「死の商人」アドナン・カショギ/湾岸戦争で強化された関係 国内で増幅された王政への不満
第三章 過激派を生んだ同盟関係 普及される「ワッハービー」/タリバンへのワッハーブ派の影響 急進的なデーオバンド派/ムジャヒディンへの支援/ヒズボラ指導者暗殺未遂事件 最大の「テロ支援国家」/サウジアラビアの鬼子/ビンラディンの師匠 王政は米国にだまされている?/米国とその同盟国へのジハード
第四章 九・一一をめぐる奇妙な関係 サウジ政府と九・一一の関連性/バンダル王子のロビー活動 バンダル王子に明かされた米国の戦争計画/米国防総省と武器商人カショギの癒着 黒い送金と賄賂/イラクの反政府シーア派組織 ブッシュ政権からスンニ派武装組織への資金提供/イスラエルとサウジの極秘関係 サウジのIS支援でシリア内戦が激化/クリントン国務長官の懸念 ムハンマド皇太子による外交政策の転換/サウジの黒いバンカー、マフフーズ ブッシュ・ファミリーの闇/BCCIという共通項/ビンラディン一族と親しかったブッシュ・ファミリータリバンをめぐるサウジとチェイニー
第五章 「自由と民主主義」に反する同盟 バーレーンの「アラブの春」への弾圧/イランとの亀裂を深めたバーレーン危機 民主化要求運動という、もう一つの脅威/エジプトのムスリム同胞団への警戒 サウジがカタールの内政に干渉する理由/カショギ記者の警告 サウジによるカタール包囲網/カタール問題で湾岸アラブ諸国は分裂 急進的なパキスタンの神学校/サラフへの回帰を目指すアフレ・ハディース パキスタンの過激派と共鳴するサウジ/米国の対アフガン政策の綻び 「ペルシア人はアラブの出来事に口出しすべきではない」 スーダン革命に介入するサウジ/リビア内戦におけるトランプの無責任 サウジとUAEは反動勢力を支持
第六章 反イラン枢軸──米国、サウジ、イスラエルの非神聖同盟 イランが暴発することを期待?/トランプ米大統領の思い込み ご都合主義で変容する米国の中東での同盟国/パレスチナ問題で問われる王政の正統性 米軍のシリア撤収がもたらす中東地域の不安/支離滅裂なトランプ政権の対シリア政策 サウジへの核技術移転計画/限定的な核戦争を想定 イスラエルへの軍事援助で潤う米国の軍需産業/ゴラン高原をめぐる米国の無法 「『妄想男』の妄想」/国際社会が許容できないヨルダン川西岸併合 パレスチナ問題でも米国側につくサウジ/イランとの緊張を煽る枢軸
第七章 戦争を望む同盟 民意より兵器産業の利益を重視するトランプ 日本人の生活に直結する米国の対イラン制裁強化/強硬な対イラン政策の中心人物 戦争への夢想を語るボルトン補佐官/イラクの人々はポンペオの噓にだまされない 「シーア派の脅威」を強調/イランによる「イスラエル解体」は本気か 軍事的圧力は「自殺行為」/好戦的なサウジのメディア/噓で始まった戦争は噓で終わる
おわりに トランプ米大統領の不合理な中東政策/「ペルシア人」が記録に残る最初 胆力が試される日本の中東外交/「黒い同盟」の不合理なからくり
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著者略歴(宮田 律) |
1955年山梨県生まれ。現代イスラム研究センター理事長。83年慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程(歴史学)修了。専攻はイスラム地域研究、国際政治。著書に『黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル』『アメリカのイスラーム観』(以上、平凡社新書)、『武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』(平凡社)、『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』(新潮新書)、『石油・武器・麻薬』(講談社現代新書)など。 |
著者略歴(宮田 律) |
1955年山梨県生まれ。現代イスラム研究センター理事長。83年慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程(歴史学)修了。専攻はイスラム地域研究、国際政治。著書に『黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル』『アメリカのイスラーム観』(以上、平凡社新書)、『武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』(平凡社)、『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』(新潮新書)、『石油・武器・麻薬』(講談社現代新書)など。 |
著者略歴(宮田 律) |
1955年山梨県生まれ。現代イスラム研究センター理事長。83年慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程(歴史学)修了。専攻はイスラム地域研究、国際政治。著書に『黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル』『アメリカのイスラーム観』(以上、平凡社新書)、『武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』(平凡社)、『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』(新潮新書)、『石油・武器・麻薬』(講談社現代新書)など。 |