『中国古典芸能論考 ~―元代の楊貴妃の物語を中心として― ~ 』の詳細情報
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タイトル |
中国古典芸能論考 |
サブタイトル |
―元代の楊貴妃の物語を中心として― |
著者 [著者区分] | ■桜木 陽子 [著・文・その他] ■桜木 陽子 [著・文・その他] ■桜木 陽子 [著・文・その他]
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出版社 |
汲古書院 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
12000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
452p
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Cコード |
3098 |
発売予定日 |
2020-03-05 |
ジャンル |
専門/単行本/外国文学、その他 |
ISBN |
9784762966552 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
◎元雑劇や諸宮調などの中国元代の古典芸能作品の文学性を論じ、文学作品として評価する
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目次 |
凡例
序章
第一部 『梧桐雨』雑劇の作品世界
第一章 『梧桐雨』雑劇の晩秋の季節 一 『梧桐雨』雑劇第二折に描かれる晩夏と晩秋の季節 二 『梧桐雨』雑劇第三折に描かれる晩秋の季節 三 『梧桐雨』雑劇第四折に描かれる「秋夜梧桐雨」
第二章 『梧桐雨』雑劇における楊貴妃と嫦娥 一 玄宗と楊貴妃のなれそめについて 二 玄宗の中秋月宮行の物語 三 「十美人」について 四 『梧桐雨』雑劇における月宮行の物語の意味
第二部 『天宝遺事諸宮調』初探
第一章 『天宝遺事諸宮調』の物語展開と季節描写 一 「遺事引」によってわかる物語展開 二 晩秋の季節への改変 三 春の季節で描かれる套数 四 初秋と中秋で描かれる套数 おわりに――作品全体の季節の流れ―― 【附表】『天宝遺事諸宮調』の物語展開、及び現存する套数
第二章 『天宝遺事諸宮調』における寓意的表現――海棠と蓮を中心として―― 一 物語展開の寓意が込められた季節描写 二 海棠の描かれ方 三 ハスの描かれ方 四 楊貴妃の足と亡国の関係 五 桃と柳の描かれ方
第三章 『天宝遺事諸宮調』の輯録状況 『天宝遺事諸宮調』輯録状況表
第三部 謡曲『楊貴妃』と中国文学
第一章 元雑劇に描かれる楊貴妃――および謡曲『楊貴妃』との関連について―― 一 先行研究など 二 元雑劇に描かれる楊貴妃 三 謡曲『楊貴妃』との関連
第二章 謡曲『楊貴妃』の構成 一 各作品との比較 二 中国の作品に描かれない内容について
第四部 恋愛を描く関漢卿の雑劇 第一章 関漢卿の恋愛劇における〈もの思い〉の位置 一 恋愛劇の二つの流れ 二 恋愛劇の構成要素の配置 三 恋愛劇の構成と〈もの思い〉の位置 四 〈もの思い〉と風景 五 恋わずらいと自意識との葛藤
第二章 女性の嫉妬から見た関漢卿の恋愛劇 一 関漢卿と恋愛劇 二 関漢卿の恋愛劇に描かれる正旦の嫉妬 三 正旦はなぜ嫉妬するのか 四 『董解元西廂記諸宮調』の鶯鶯の嫉妬 五 負心劇の描く理想の結婚 六 散曲に描かれる女性の嫉妬
第五部 三国劇にみる中国伝統演劇の一貫性
第一章 元雑劇における関羽の神格化の表現 一 亡霊としての関羽 二 人であり神である関羽 三 死後に神になる存在としての関羽 四 領主として領民を守る関羽 五 神として祭られる関羽 六 ト書きの表記
第二章 二十一世紀の京劇と三国志 一 京劇と三国志 二 三国劇の新編劇 三 二十一世紀の三国劇の特徴 四 今後の展望
第三章 京劇の伝統劇における三国志 一 人物形象の類型化と三国志の人物 二 三国志の物語の描かれ方 三 崑曲の演目について
終章
主な参考文献 初出一覧 あとがき 索引
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