『討幕論と廃幕論 ~討幕史観批判 ~ 』の詳細情報

討幕論と廃幕論
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タイトル 討幕論と廃幕論
サブタイトル 討幕史観批判
著者 [著者区分]川道麟太郎 [著・文・その他]
出版社 風媒社 レーベル
本体価格
(予定)
2200円 シリーズ
ページ数 356p Cコード 0021
発売予定日 2024-05-10 ジャンル 一般/単行本/日本歴史
ISBN 9784833106399 判型 46
内容紹介
〈討幕・倒幕〉論にかたむく幕末維新史観を更新する。
幕府と激しく対峙した薩長勢力は討幕の願望を持っていたが、それを目的に戦ったわけではない。大内戦になることを避け、徳川から幕府を剥奪して天皇を頂点とする統一国家をつくることを目指していた。その目標は、最後の将軍徳川慶喜の考えとも大きく異なるものではなかった──。
目次

第一章 朝廷と幕府
一、朝廷の浮上
二、「幕府」と「朝廷」
三、討幕・廃幕等の定義
四、王政復興運動
五、公武合体運動

第二章 文久二年の変転
一、坂下門外の変
二、尊攘士の義挙計画
三、攘夷親征の勅書
四、二度の別勅使東行
五、開国説破の不発
六、幕議での廃幕論

第三章 幕・朝の迷走
一、春嶽の将軍辞退建言
二、外国方有司の反発
三、親征勅語の波紋
四、大和行幸の詔勅
五、「討幕」の出自
六、将軍辞表提出事件
七、事件後の風聞

第四章 廃幕論と討幕論
一、征長の失敗
二、春嶽の廃幕建言
三、岩倉の廃幕論
四、将軍空位期
五、慶喜の野心
六、岩倉の「倒幕論」

第五章 挙兵策と建白策
一、四侯会議の失敗
二、「長と共に挙事」
三、薩土盟約
四、「討幕は仕らず」
五、薩土の競合
六、三藩協定と請願書
七、「秘物」の降下

第六章 廃幕後の討幕
一、慶喜の政権返上
二、辞官納地
三、長州藩の「討幕」
四、鳥羽伏見の開戦
五、「戊辰戦争」
六、「討幕の密勅」
著者略歴(川道麟太郎)
1942年神戸市生まれ。大阪大学大学院工学研究科修士課程終了。工学博士。元関西大学工学部教授。建築計画学・建築論専攻。
著書に、『雁行形の美学─日本建築の造形モチーフ』(彰国社、2001年)、『西郷「征韓論」の真相─歴史家の虚構をただす─』、『「征韓論政変」の真相─歴史家の史料批判を問う─』(以上、勉誠出版、2014年、2015年)、『西郷隆盛─手紙で読むその実像─』(ちくま新書、2017年)、『かたられる西郷隆盛─歴史学者は大丈夫か─』『龍馬と西郷─二つの個性と維新─』(以上、風媒社、2018年、2021年)など。
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