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タイトル |
江戸大仏 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■三船 温尚 [編集] ■杉本 和江 [編集]
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出版社 |
八木書店出版部 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
22000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
512p
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Cコード |
3071 |
発売予定日 |
2024-07-31 |
ジャンル |
専門/単行本/絵画・彫刻 |
ISBN |
9784840622783 |
判型 |
A4 |
内容紹介 |
日本の各地で造立された江戸時代の大型鋳造青銅仏48体を調査、鋳物の合理的な生産体制と民衆信仰を解明! 鋳造技術史・仏教美術史・近世庶民史の専門家を中心に、最新の調査方法を駆使した、多角的・科学的な検証
●複数の鋳物師から見積もりを取り、競争入札で発注先を決定。大仏は部品で製作し、納品先で組み立てる——合理的な生産体制が完成した江戸時代、大仏の生産から当時の産業発展史の一側面を解明する。 ●江戸大仏48体を現地で調査。3次元レーザー計測など最新の手法で基礎データを提供。知られざる近世の技術史・仏教美術を知る基本資料を提供する。 ●江戸大仏の多くを手がけた鋳物師・藤原正義ばかりでなく、地域に根ざし独自の生産活動をつづけた在地の鋳物師にも注目して、江戸時代の大仏生産体制を解明する。 ●さまざまな地域・時期に造立され信仰の対象となった江戸大仏を理解することで、当時の民衆信仰を多面的に理解することができる。 ●現存する原型像との比較や像内写真等、複眼的な資料から仏像を多面的に調査。 ●48体のうち千葉県・法華経寺中山大仏(1719年)については仏教美術史、鋳造技術史、歴史学、文化財科学、考古学、3次元レーザー計測などの最新調査により徹底調査し、他の江戸大仏を研究するうえでの指標とする。
江戸大仏とは……江戸時代に造立された座高2.5メートルが基準となる大型鋳造青銅仏で、屋外に設置される。現在、17都道府県に48体が関東を中心に確認される。本書により初めてその全貌が明らかとなる。
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目次 |
調査内容と大仏状況 用語と解説 いわゆる「大仏」とは何か—その大きさを中心に—(武笠朗) 江戸大仏48体の基礎データ一覧表(像名・製作年・製作者・願主・銘文など) Ⅰ 資料編(全80頁) 【カラー口絵】(全56頁) 1 幕末・明治に撮影された江戸大仏 2 調査した江戸大仏 1 48体の江戸大仏(本書掲載の江戸大仏) 2 江戸大仏の像内写真 3 2体の江戸大仏の木造原型像と製品鋳銅像 4 3D計測による茂林寺聖観音菩薩坐像ほかの形状重ね図検証 5 江戸大仏の金彩と彩色絵図 6 法華経寺中山大仏の解体修理時の調査図(1) 1 蓮華座・基壇の発掘 2 3D計測による厚み分布図 3 3D計測による法華経寺中山大仏の蓮弁の鋳造シミュレーション解析図 【モノクロ口絵】(全24頁) 7 3D計測による木造原型像と鋳銅製品像のポリゴン図比較 8 茂林寺聖観音菩薩坐像ほかの部分写真・ポリゴン図 9 銘文・関連資料・文書の写真 10法華経寺中山大仏の解体修理時の調査図(2) 1 3D計測によるポリゴン図 2 法華経寺中山大仏の部品図 3 法華経寺中山大仏の堰・補修の調査図 4 法華経寺中山大仏の鋳接法の痕跡図 Ⅱ 研究編(全350頁) 1 江戸大仏48体の調査研究 2 解体修理にともなう法華経寺中山大仏の調査研究 1 蓮台・基壇の発掘(本間岳人) 2 銘文の記録と解読(本間俊文) 3 青銅の分析と鋳造シミュレーション(長柄毅一) 4 残存鋳型土の成分分析と鋳造場所の検討(飯塚義之) 5 法華経寺中山大仏の鋳造技法(三船温尚) Ⅲ 総合研究編(全50頁) 1 江戸大仏の造形の変遷と特徴(三宮千佳) 2 江戸時代の鋳物産業(杉本和江) 3 江戸大仏の技術の変遷と特徴(三船温尚) |
著者略歴(三船 温尚) |
三船温尚(みふね はるひさ) 富山大学名誉教授。鋳造技術史。 〔主な著作〕 『国宝 蟹満寺釈迦如来坐像―古代大型金銅仏を読み解く―』(共編、2011年、八木書店) 『鏡笵―漢式鏡の製作技術―』(共編、2009年、八木書店) |
著者略歴(杉本 和江) |
杉本和江(すぎもと かずえ) 古美術修理 すぎもと。近世の金属製造業史。 〔主な著作〕『西楽寺不動明王修復報告書』(2009年、静岡県袋井市教育委員会) |