『荒地』の詳細情報

荒地
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タイトル 荒地
サブタイトル
著者 [著者区分]■滝沢博 [翻訳]
■T・S・エリオット [著・文・その他]
■T・S・エリオット [著・文・その他]
■T・S・エリオット [著・文・その他]
出版社 春風社 レーベル
本体価格
(予定)
2900円 シリーズ
ページ数 312p Cコード 0098
発売予定日 2019-07-12 ジャンル 一般/単行本/外国文学、その他
ISBN 9784861106491 判型 46
内容紹介
モダニズム詩の金字塔『荒地』の最新訳。長年のエリオット研究で各国語のテクストを読み込んできた著者による精緻かつ清新な訳文は、難解とされる同作の初読者をもエリオット詩の世界観、魅力に浸らせる。一方、付録の解説、訳注、テクストの問題では、作品中における一定のモチーフ群の流用やさまざまな仕掛け、エズラ・パウンドの編集等制作過程の問題に周到に切り込み、歴代の翻訳版に一石を投じる内容となっている。
――『荒地』はつぎはぎのコラージュのような、あるいは映画の予告編のような作品である。一見とりとめのない断片の羅列に見えるかもしれない。しかし実際は一定のモチーフが表現を変えながら繰り返し現れ、作品としてのまとまりを作っている。ここでは主なモチーフを《心が通わない男女》《大戦と帝国》《死と再生》の三つのグループに分けて解説する。(本文より)
目次
荒地
1死者の埋葬
2チェスの虜
3火の説教
4水による死
5雷が言ったこと

◇解説
Ⅰ 作者T・S・エリオットについて
1伝記
A 「詩的」への挑戦
B 「私」からの逃避
C 「学ぶ」詩人
2詩論
Ⅱ 『荒地』について
1モチーフ
A 心が通わない男女
B 大戦と帝国
C 死と再生
2構造
A モチーフの配置
B タロットカードのプロット
C 結末
3制作過程の問題
A エズラ・パウンド
B 注から見える問題
C 削除の影響
D パウンドへの献辞をめぐって
◇訳注
◇テクストの問題
1比較校合のポイント
2個別事例

◇参考文献
著者略歴(滝沢博)
滝沢博(タキザワ・ヒロシ)
1961年生まれ。千葉県出身。中央大学文学部卒。2017年まで高岡法科大学教授。日本T・S・エリオット協会会員。エリオットに関する論文多数。著書に『T・S・エリオットの詩を解読する』(春風社、2015年)。
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