『「責任能力」をめぐる新・事件論 ~「かれら」はどのように裁かれてきたのか ~ 』の詳細情報

「責任能力」をめぐる新・事件論
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 「責任能力」をめぐる新・事件論
サブタイトル 「かれら」はどのように裁かれてきたのか
著者 [著者区分]佐藤 幹夫 [著・文・その他]
出版社 言視舎 レーベル
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ
ページ数 254p Cコード 0036
発売予定日 2024-05-01 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784865652741 判型 46
内容紹介
マスコミはなぜ報道を避けるのか
★障害をもつ人々と事件――「かれら」はなぜ支援からこぼれ、法を犯すところまで自らを追い込んでしまったのか。司法はどのように裁いてきたのか。「見えないこと」「ふれたくないこと」にされてきた「かれら」の事件に20年以上にわたって向き合ってきた著者が、あらためてこれを検証する。著者独自の事件論の集大成。
★「責任能力」はどのように語られ、裁判で争われてきたのか――さまざまな難題や固有の論議のあり方が消され、「責任能力があった/なかった」という択一的な理解に回収され、単純化されてしまう。…一種の思考停止の状態のまま「責任能力」という言葉だけが独り歩きしてきたのではないか。(本文より)
目次
★1「レッサーパンダ帽男」の罪と罰
★2 刑罰か療育か‐少年の裁判がはらんだジレンマ
★3 知的障害と刑事裁判‐その難しさはどこにあるのか
★4 ある判決、噴出する批判―「アスペルガー症候群」と裁判員裁判
★5 「逆送少年」の刑事裁判について
★6 少年たちの「犯罪予防」はどこまで可能か
★7 佐世保の事件と『絶歌』を読む―少年の「更生」とはなにか
★8 なぜ「責任能力論」だったのか
★9「刑法三九条削除」論の向こうにあるもの
★10 裁判で「責任能力」はどのように争われたのか
著者略歴(佐藤 幹夫)
1953年、秋田県生まれ。2001年よりフリーランスとして、執筆や、雑誌・書籍の編集発行に携わる。1987年より批評誌『飢餓陣営』を発行し、現在57号。
主な著書に『自閉症裁判』(朝日文庫)、『知的障害と裁き』(岩波書店)、近刊に、村瀬学との共著『コロナ、優生、貧困格差、そして温暖化現象』(論創社)、『津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後: 戦争と福祉と優生思想』(現代書館)がある。
他の書籍を検索する