『文化の型再考』の詳細情報

文化の型再考
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タイトル 文化の型再考
サブタイトル
著者 [著者区分]森 貞彦 [著・文・その他]
出版社 リフレ出版/東京図書出版 レーベル
本体価格
(予定)
2000円 シリーズ
ページ数 274p Cコード 0095
発売予定日 2024-05-13 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784866417356 判型 46
内容紹介
現代の玉手箱─文化の型
文化の型はある人間の集団が他の集団を抑圧すること(例えば白人が有色人を差別視すること)の恐ろしさを教えます。従来無意識的に行われていた文化の型的抑圧を跳ね返しましょう。

西欧人は誤って自分たちの思想を世界各地の人々に押し付けた。放っておくと人類は滅亡する。西欧文明は神を殺したからである。その過ちを避けるには、文化の型を深く研究し、文化の型の手綱を操る能力を得なければならない。
目次
1 文化の型とは何か
1・1  ベネディクトは文化の型の定義を明示しなかった
1・2 唯一の理解者
1・3 『菊と刀』における説明
1・4 The wayの探索
1・5 仮の定義

2 日本的恥の文化
2・1 サンクション(Sanction)
2・2 日本の恥の文化的現象の例
2・3 日本人の良心
2・4 集団の大きさと恥の文化
2・5 恥の文化の柔軟性(flexibility)

3 禅と日本人
3・1 第3章の緒言
3・2 無我
3・3  外国人には無視されるが日本人には極めて大切な思想
3・4 神秘経験(禅と似ているが違う現象)
3・5 悟り
3・6 峻厳な個人主義(rugged individualism)
3・7 公案
3・8 東洋哲学の大きい特徴
3・9 沢庵
3・10 阿波研造とヘリゲル

4 鋳直し
4・1 鋳直し研究の必要性
4・2 近世日本におけるキリスト教の鋳直し
4・3 学歴社会
4・4 禅は鋳直されなかった

5 文化の型を深く探る
5・1 日本人と欧米人の「自由」に違いがある
5・2 アブラハムと松王丸
5・3 合理主義の限界 ─ 未来の文明の方向を探る

6 文学作品と文化の型
6・1 森鷗外作『舞姫』
6・2 芥川龍之介作『羅生門』
6・3 宇野千代作『おはん』
6・4 夏目漱石作『こころ』
6・5 W・シェークスピア作『ハムレット』
6・6 イプセン作『人形の家』
6・7 イギリス映画『赤い靴』

7  日本人と「文化の型」の概念とのすれ違い
7・1 『菊と刀』が先行し、『文化の型』は見逃された
7・2 柳田国男
7・3 和辻哲郎
7・4 津田左右吉
7・5 ベネディクトはどうしたか

8 カフリーによる評価とその限界
8・1 ベネディクト伝の冒頭における賞賛
8・2 ベネディクト没後40年の頃
著者略歴(森 貞彦)
1932年1月生まれ・神戸市
1955年3月、浪速大学(現在の大阪公立大学)工学部機械工科卒業
1997年3月、大阪府立大学(現在の大阪公立大学)大学院人間文化学研究科学位取得退学
(学位)博士(学術)
(職歴)
1955年4月株式会社帝国機械製作所に入社、遠心式ポンプ設計技術者として勤務
1960年2月自己都合により同社退職
同年3月大阪府立大学に就職し工学部航空工学教室に助手として勤務
1995年定年退職
(著書)
『文化と技術の交差点』(パワー社)『清家正の製図論と思考様式』(パワー社)『「菊と刀」再発見』(東京図書出版会)(この本は2006年にハンガリー語、2007年に中国語に翻訳されて、それぞれの国で出版された)『みなしご「菊と刀」の嘆き』(東京図書出版会)
『日露戦争と「菊と刀」』(東京図書出版会)『「菊と刀」注解 増補改訂版』上・下(オンブック)『文化の型研究のすすめ』(ブイツーソリューション)『「菊と刀」の読み方』(東京図書出版)『「菊と刀」から見渡せば』(風詠社)『「菊と刀」の深層序説』(風詠社)
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