『啓蒙と霊性 ~近代宗教言説の生成と変容 ~ 』の詳細情報

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タイトル 啓蒙と霊性
サブタイトル 近代宗教言説の生成と変容
著者 [著者区分]深澤 英隆 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
7600円 シリーズ
ページ数 464p Cコード 3014
発売予定日 2006-05-25 ジャンル 専門/単行本/宗教
ISBN 9784000227537 判型 A5
内容紹介
宗教言説のダイナミックスと近代の知
目次
はじめに
   序章 「宗教」の生誕
――近代宗教概念の生成と呪縛
    
はじめに
1 近代における「宗教」の浮上
 1-1 religioからreligionへ
   1-2 近代宗教概念の生成
2 近代宗教言説の諸相
 2-1 宗教言説の近代的諸形態
   2-2 理性宗教論の系譜
啓蒙主義と宗教概念 理神論と自然的宗教論の宗教概念
理神論の帰趨
   2-3 宗教批判論の諸相
宗教批判論の諸特徴 無神論的宗教批判――フランスの場合
啓蒙宗教論から宗教批判論へ――D・ヒュームの位置
ドイツにおける宗教批判の展開
   2-4 神秘主義の立場
「神秘主義」概念の生成史 ロマン主義以降
   2-5 宗教の歴史論から近代宗教諸学の生成へ
宗教言説と歴史性の問題 ドイツにおける宗教史論の展開
宗教諸学の生成
3 「宗教」を語りつづけるということをめぐって
   3-1 宗教言説の諸々の場所と主体
   3-2 Writing against Religion?

I 宗教・宗教学・宗教批判
 第一章 新宗教と知識人
――初期ドイツ宗教社会学と「知識人宗教」
    
はじめに
1 ドイツ教養市民層とその「宗教性」
 1-1 ドイツ宗教とプロテスタント(ルター派)文化
   1-2 「市民的宗教性」の問題
   1-3 「宗教」の再定義
   1-4 「流浪する宗教性」
   1-5 「知識人宗教」の問題
2 ドイツ初期宗教社会学と新宗教形成の問題
   2-1 ドイツ宗教社会学の生成
   2-2 初期宗教社会学と新宗教
   2-3 マックス・ヴェーバーと宗教的知識人の問題
ヴェーバーの宗教的知識人概念 ヴェーバーの同時代宗教評価
ヴェーバーの立場
   2-4 E・トレルチと宗教的文化批判
宗教的欲求の語法 知識人宗教批判
知識人宗教と文化批判 トレルチとキリスト教の可能性
   2-5 G・ジンメルと生の宗教性
「神秘主義」概念の生成史 ロマン主義以降
   2-5 宗教の歴史論から近代宗教諸学の生成へ
ジンメル宗教論の展開 ドイツ帝国の宗教状況
知識人宗教と「媚態」 「生」における「宗教」の止揚
おわりに
 第二章 姉崎正治と近代の「宗教問題」
――姉崎の宗教理論とそのコンテクスト
    
はじめに
1 「宗教問題」と近代宗教学
 1-1 「宗教問題」の性格
   1-2 「宗教問題」と近代宗教学
2 姉崎宗教学の時代地平
   2-1 明治期日本の「宗教問題」
   2-2 一八九〇年代と日本宗教学の生成
3 『宗教学概論』以前の宗教理解
   3-1 姉崎の「宗教問題」理解
   3-2 比較宗教と宗教史研究
   3-3 宗教状況への介入
4 『宗教学概論』の周辺
   4-1 宗教学の制度化と体系化の時代
   4-2 『宗教学概論』の成立と背景
   4-3 『宗教学概論』とハルトマン宗教哲学
   4-4 『宗教学概論』の宗教理解
5 文化批判と『復活の曙光』
   5-1 西洋経験と文化批判的転回
   5-2 「神秘主義」と文化批判
   5-3 『復活の曙光』における生と宗教
6 国家・教育・宗教
   6-1 日露戦と「信仰問題」
   6-2 勅教と国体解釈
7 新宗教と新時代の宗教
   7-1 人本主義的宗教
   7-2 社会問題と新宗教の生成
結び
 第三章 啓蒙とイロニーのあいだで
――宗教研究と「批判的思考」をめぐって
    
はじめに
1 宗教学と近代的批判意識
 1-1 宗教学と護教論
   1-2 啓蒙主義・ロマン主義と宗教学
   1-3 近代宗教学と批判的意識
2 アイロニー的思考の可能性
   2-1 ブラウンと「弁証法的アイロニー」
   2-2 アイロニーと「終極的語彙」
3 宗教学とアイロニー的思考
   3-1 宗教・宗教学とアイロニー
   3-2 アイロニー的思考と宗教学の可能性

II 啓蒙・霊性・霊性研究
 第一章 対抗科学と「霊性」探究の二〇世紀
    1 科学の文化批判的位置づけ
2 「体験世界」の前景化
3 コスモロジーへの「転落」
4 「点検」と夢からの目覚め?
 第二章 知識人宗教とグノーシス
――問題としてのR・シュタイナー
    
1 知識人宗教としてのシュタイナー思想
2 「グノーシス(主義)」の語用論
3 「グノーシス主義者」シュタイナー
4 シュタイナー思想とグノーシス主義
 4-1 シュタイナーのグノーシス観
   4-2 認識論
   4-3 人間論-宇宙論
   4-4 キリスト論
結び
 第三章 「知的中間層」と宗教
――E・ブロッホの同時代宗教論
    1 都市中間層と宗教
2 都市新宗教の諸現象
3 E・ブロッホの宗教診断――その前提
4 イロニーと未来性――『ユートピアの精神』
5 点検と占拠――『この時代の遺産』
6 「未成のもの」と「無神論」――『希望の原理』
結び
 第四章 異界の「実在問題」
――浅野・姉崎論争とそのコンテクスト
    1 大本教と浅野和三郎
2 姉崎正治の批判
3 日本の近代化と「宗教」のよじれ
 第五章 「体験」と「伝統」
――近年の神秘主義論争に寄せて
    
はじめに
宗教体験の概念 近代における神秘主義および神秘体験の概念
1 英語圏における神秘主義論争
 1-1 同一本質論の立場
   1-2 「伝統」先行論の立場(カッツ)
2 考察
   2-1 論争の根本的性格
   2-2 いくつかの代案
   2-3 基礎作業としての言語の分析
   2-4 神秘主義の系譜学の問題

III 流浪する宗教性
 第一章 ヨーロッパと「宗教」
――ゲルマン主義宗教運動から見る
    1 「宗教」の誕生
2 キリスト教の「文化」化
3 「古代ゲルマン」の発見
4 ゲルマン主義宗教運動の諸相
5 ヨーロッパ「宗教」の未来
 第二章 宗教学と政治神学の「拒絶」
――ゲルマン主義宗教学の帰趨
    
1 近代宗教――認容と禁止
2 「政治神学」と宗教的社会統合
3 ゲルマン主義宗教学の文脈
 3-1 民族主義の生成と宗教
   3-2 宗教学と文化批判
   3-3 民族主義・人種主義と宗教
   3-4 ゲルマン主義宗教運動
4 ハウアーとドイツ的信仰運動の思想体系
5 政治神学の「拒絶」
6 宗教学と政治神学への「拒否」
 第三章 ゲルマン主義宗教運動の生成と挫折
――E・ベルクマンの宗教構想とナチズム
    
はじめに
1 ゲルマン主義宗教運動とその背景
2 E・ベルクマンの宗教構想
 2-1 哲学の講壇から宗教創造へ
   2-2 「ドイツ宗教」の体系構想
3 ナチズムとゲルマン主義宗教運動の帰趨
   3-1 「ドイツ教会」の「ヴィジョン」
   3-2 「ポスト神学時代」におけるファシズムと宗教
 第四章 「ポスト近代的宗教性」の一世紀――ジンメルとキューピットをめぐって
    
1 ポスト近代論と宗教
2 G・ジンメル宗教論の「ポスト近代性」
 2-1 「ローティ化されたジンメル」
   2-2 ジンメル宗教論のポスト近代性
   2-3 生と宗教性の「形而上学」
3 キューピットの「ポスト・モダン宗教」
 3-1 思想的前提としてのポスト・モダニティー
   3-2 「自然主義的」世界像
   3-3 キリスト教の「非実在論化」
   3-4 「自己性の実験」としての宗教
結び

IV 宗教言説のゆくえ
 第一章 「宗教」概念と「宗教言説」の現在
    はじめに
1 宗教概念の脱自明化
2 宗教概念へのさまざまなアプローチ
3 宗教概念廃棄論の検討
4 宗教概念の再定義をめぐって
5 宗教概念のグローバル性
6 「宗教の比較系譜学」の構想
7 近代の反省カテゴリーとしての「宗教」
8 宗教言説の諸可能性
 第二章 宗教のポリティックスとポエティックス
――ローティ,カプートと「宗教」の臨界点
    
1 宗教のポリティックス/ポイエティックス
2 R・ローティと宗教のポリティックス
 2-1 「ポスト形而上学」の時代
   2-2 社会正義と野生の蘭
   2-3 宗教のカルチュラル・ポリティックス
   2-4 「希望の宗教」としての市民宗教の構想
3 カプートと宗教のポエティックス
   3-1 ラディカル解釈学と脱構築
   3-2 宗教と不可能なもの
   3-3 「新たな啓蒙」とハイパー・リアリティー
   3-4 「宗教なき宗教」
結び――宗教の未決定性

 あとがき
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