『未完の中国 ~課題としての民主化 ~ 』の詳細情報

未完の中国
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タイトル 未完の中国
サブタイトル 課題としての民主化
著者 [著者区分]加々美 光行 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
2600円 シリーズ
ページ数 288p Cコード 0031
発売予定日 2016-03-04 ジャンル 一般/単行本/政治-含む国防軍事
ISBN 9784000248792 判型 46
内容紹介
超大国化する隣国のアキレス腱がここにある
目次
序章 高度化する近代化と行方を失った政治民主化

  伝統と現代化――時間の政治学/「文化熱」「新啓蒙」/方励之の知識観と八六学生民主化運動/六四天安門事件と民主化運動のゆくえ


第1章 過ぎ去らぬ過去――文化大革命

三つの世代を越えて見えて来るもの――紅衛兵世代・天安門世代・ポスト天安門世代にとっての文革
  はじめに――日本と中国の民族主義の変遷/バンドン体制の崩壊と中国の異端――アジアの抵抗的民族主義の運命/中華民族主義と抵抗的民族主義の二重構造――文化大革命の原点/出身血統主義批判と紅衛兵の下放運動批判――民族主義衰弱の端緒/マルクス主義の中国化と民族弾圧――「一国社会主義論」と中華民族主義/中国民衆の民族主義の衰退と自発的民主化運動の台頭/八〇年代の思想の空洞化/国家・社会一体的な民族主義の解体へ

文化大革命の歴史的意味を問う
  はじめに――私にとっての文革/「文革」を語らない/「階級区分論」の絶対性への挑戦,主観能動性をめぐる論争/文革前史,「思惟と存在の同一性」をめぐる論争/七千人大会から調整政策へ/挫折した「新民主主義」政策と,出口なしの「対外開放政策」/四清運動から文革の発動へ――その熱狂と悲劇性/文革の終焉とその歴史的意味/文革の歴史的意味――暫定的評価


第2章 直視されない挫折――天安門事件

何が挫折したのか――中国・政治改革論者の提起したもの
  政治と経済の不適合/「中体西用」論の破産/改革要求――「単位主義」をこえて/「早すぎた」提起

「自己喪失」の彼方に――中国・改革派知識人の苦悩
  日本と中国の間で/改革派知識人の苦闘――文革の挫折と「主体性」回復の道/龍の文化の否定――中華思想への挑戦と欧米礼讃/欧米礼讃の克服と新たな社会主義の模索―多元主義と「独りした思考」の提起/情欲と生命の復権――類的なものと個的なものの逆説を克服する道/産業化の波とカオスからの脱却への道

天安門の渦潮――大潮流への遥かなる航行
  鄧小平の改革路線/鄧小平の世界認識/冷戦思考からの脱却/球籍論議と経済的危機感/『河殤』論議と文明的危機感/啓蒙の課題/救亡の課題/新権威主義の権力観/虎の尾を踏んだ民主派/世界のなかの中国

自己回復の道を求めて――政治的無関心と革新
  湾岸戦争への関心と無関心/モラルと秩序の崩壊/『渇望』――退廃の中の苦悩/「救亡」の重圧/「球籍」――正反対のベクトル/政治的無関心と革新/モラル集団不在のもとで


第3章 民族と自治――中国の周縁から
内蒙古モンゴル人の咆哮――文化人類学者ナリビリカが提起する「記憶の共同体」
  はじめに――内外蒙古統一の夢の挫折とモンゴル人のアイデンティティ/「少数大民族」と「少数小民族」――モンゴルからオロチョンまで/「記憶の共同体」の可能性――境界人のアイデンティティ・クライシス/「脱政治化」と「少数小民族」の政治主体/「想像の共同体」を超えて――「記憶の共同体」へ


終章 文革終焉時の時間と現代の時間
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