『「近代化遺産」の誕生と展開 ~新しい文化財保護のために ~ 』の詳細情報

「近代化遺産」の誕生と展開
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タイトル 「近代化遺産」の誕生と展開
サブタイトル 新しい文化財保護のために
著者 [著者区分]■伊東 孝 [著・文・その他]
■伊東 孝 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
6200円 シリーズ
ページ数 262p Cコード 0020
発売予定日 2021-07-20 ジャンル 一般/単行本/歴史総記
ISBN 9784000614801 判型 A5
内容紹介
世界遺産が一般に知られるようになると、それまで注目されなかった古い橋や炭鉱、工場跡等、あるいは街並みや歴史的環境が、近代化遺産として価値を見出されるようになった。近代化遺産とは何か、なぜ保存すべきなのか。地域の人々の生活を豊かなものにする、新しい文化財概念の誕生から現在、これからの課題を整理、解説する。
目次
はじめに


第Ⅰ編 近代化遺産

第1章 「近代化遺産」の誕生
 1 「近代化遺産」の誕生プロセス
  (1)きっかけは『建設業界』の表紙写真
  (2)「近代化遺産」の誕生
  (3)「近代化遺産」の反響
 2 『建設業界』は,なぜ「土木遺産」を表紙写真にしたのか
  (1)起死回生の一手
  (2)反響が大きかった「近代土木構築物」
 3 四谷見附橋──「近代化遺産」の原点
  (1)第1 回土木史研究発表会:四谷見附橋のデザイン思想
   1)モチーフとしての赤坂離宮
   2)橋と赤坂離宮との配置関係
  (2)論文の反響
   1)『建設業界』連載への誘い
   2)朝日新聞の取材
   3)日刊建設工業新聞での論文掲載
   4)NHK「朝のニュース」
  (3)土木学会「四谷見附橋調査研究委員会」の設置
   1)高欄廻りの復原と橋詰空間の対称性
   2)旧橋の移築:多摩ニュータウンの長池見附橋
   3)委員会報告書が単行本『四谷見附橋物語』の発行へ
 4 四谷見附橋問題を考える
  (1)土木史研究発表会──「近代化遺産の生みの親」
  (2)環境 を考える象徴としての四谷見附橋

第2章 「歴史遺産」の系譜
 1 歴史環境と住民運動
 2 古都保存法は2年
 3 歴史的「町並み」は7年
 4 土木遺産は一番長く20年
 5 学識経験者による「産業遺産」



第Ⅱ編 世界遺産:産業遺産の登場と展開

第3章 「技術,Engineering,Technology」の比較分析と「Technology」の意味内容分析
 1 技術,Technology,Engineering とは?
  (1)「技術」
  (2)Engineering
  (3)Technology
 2 事例にみるEngineering とTechnology の使い分け
  (1)ポン・デュ・ガール(フランス)
  (2)アイアンブリッジ(イギリス)
  (3)ビスカヤ橋(スペイン)
  (4)フォース橋(イギリス)
 3 Technology の意味内容──Context for WORLD HERITAGE BRIDGES にみる
 4 まとめ

第4章 世界遺産と産業遺産──「産業遺産」は,いかに世界遺産になったのか?
 1 「失われた20年」──日本での世界遺産の登場
 2 グローバル・ストラテジーとは?
 3 日本の「文化財」概念を変えた世界遺産
  (1)若返る指定年代
  (2)あたらしい文化財「文化的景観」
  (3)近現代建造物と「明治日本の産業革命遺産」
   1)近現代建造物と稼働資産
   2)「明治日本の産業革命遺産」

第5章 「産業遺産」概念の展開
 1 イギリスの「産業考古学」(1967年)
 2 ニージュニィ・タギール憲章(2003年):TICCIH の「産業遺産」概念と修復理念
 3 ダブリン原則(2011年):ICOMOS─TICCIH の共同原則
 4 ヴェニス憲章(1964年)

第6章 建築・土木・産業遺産概念の相違
 1 直感的・感覚的な相違
 2 原理的な相違
  (1)用・強・美
  (2)建造物
  (3)システムとネットワーク
  (4)所有者
 3 保存の考え方の相違



第Ⅲ編 産業遺産の保存と利活用

第7章 海外の代表事例:美的保存と利活用の多様性
 1 美的保存:ドイツ・ツォルフェライン炭鉱遺産群
  (1)文化とアートを追求する保存と利活用
  (2)背景
 2 利活用の多様性:台湾
  (1)高雄港
  (2)苗栗の旧山線
   1)電動トロッコ電車で楽しむ
   2)背景
  (3)台北「華山1914 文創園区」

第8章 産業遺産のネットワーク・システム保存と利活用
 1 横須賀造船所のシステムと今に生きる現役ドック
 2 三池港のシステム転換と基幹ネットワークとしての専用鉄道
 3 魚梁瀬森林鉄道:森林鉄道から道路への機能転換
  (1)経緯
  (2)意義と価値

第9章 産業遺産保存の真正性・全体性と用・強・美──ドックの比較分析
 1 はじめに
 2 真正性と全体性の分析
 3 ケーススタディ
  (1)ドックヤードガーデン
   1)略史
   2)ドック(旧横浜船渠株式会社第2 号ドック)
   3)リノベーションの経緯
   4)ドックヤードガーデンのデザイン・コンセプト
   5)保全的再利用のコンセプト
   6)建設工事
  (2)デンマーク海事博物館
   1)略史
   2)リノベーションの経緯
   3)リノベートされたドック
   4)海事博物館のデザイン・コンセプト
   5)敷地のマスタープラン
   6)建設工事
 4 ドックの比較分析
  (1)比較分析
  (2)ドック空間の特徴と意義
   1)保存されたドック空間とあらたに開発したドック背後空間
   2)ドック空間を生かしたあらたな半地下空間
   3)非日常的な意外性のあるドック空間
  (3)ウィトルウィウスの三位一体論
 5 まとめ──ドックヤードガーデン利活用の国際的先駆性

第10章 無形遺産にみる産業遺産の永遠性──草生水まつり
 1 はじめに
 2 柏崎市西山町
 3 草生水まつり
 4 草生水まつりの誕生と展開
  (1)祭りのきっかけと開催に至るまで
  (2)躍進期
  (3)転換期から今日
 5 資料分析にみる草生水まつり
  (1)献上式・献上行列(=変わらぬもの)などの年度別構成人員数
  (2)売店・イベント分析(=変わるもの)
   1)売店分析
   2)イベント分析
    (ⅰ)恒例イベント/(ⅱ)継続イベント/(ⅲ)復活イベント/(ⅳ)お試しイベント/(ⅴ)その他
  (3)スタッフ組織と構成人員数
   1)第13回と第23回との相違分析
    (ⅰ)執行班体制と構成人員数──「7 役13 人体制」から「5 役7 人体制」へ/(ⅱ)実行班体制と構成人員数──「7 部会55 人体制」から「5 部会112人体制」へ
   2)第23回以降の分析
 6 まとめ
  (1)「地域は1 つ」をめざしたまちおこし
  (2)25年で「地域の伝統」,50年で「地域の文化」
  (3)情報収集とチエで獲得した国補助金
  (4)2つの明確なコンセプト
  (5)組織体制や人員構成の柔軟性
 7 類似事例との比較
  (1)群馬県の絹遺産の祭り
  (2)生野銀山の祭り
   1)銀谷まつり
   2)鉱山と道の芸術祭
 8 考察と今後の課題
  (1)さらなる調査
  (2)草生水まつりの今後の展開は?
   1)採油式の会場整備
   2)市の文化財から県の文化財へ──将来的には国指定の文化財?
  (3)関連調査
  (4)あらゆるモノは永遠性を追求できる
  (5)無形遺産をふくむ産業遺産の豊潤化



第Ⅳ編 世界遺産・産業遺産のあたらしい動向

第11章 20世紀遺産
 1 20世紀遺産
 2 「日本の20世紀遺産20選」

第12章 Reconstruction(再建と復元)
 1 国際イコモスのReconstruction(再建?)
 2 日本のReconstruction(復元)
  (1)佐渡鉱山の場合
  (2)東京駅前常盤橋プロジェクトに関連して
   1)船着場計画
   2)震災復興橋梁常盤橋の保存
   3)常盤見附の敷地範囲の明示
   4)区道の公園化ないしは歩行者天国
  (3)藤原京と平城京では

第13章 ギーク遺産
 1 はじめに:発想の原点
 2 「ギーク」──提案理由と意味
 3 ギーク遺産から重要文化財・世界遺産へ:過去の事例から
  (1)歴史的町並み
  (2)産業土木遺産
  (3)日本遺産:「鉱山と道の芸術祭」
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