『ドキュメント 『沖縄戦の図』全14部 ~丸木位里と丸木俊が描いた〈いのち〉の叙事詩 ~ 』の詳細情報

ドキュメント 『沖縄戦の図』全14部
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タイトル ドキュメント 『沖縄戦の図』全14部
サブタイトル 丸木位里と丸木俊が描いた〈いのち〉の叙事詩
著者 [著者区分]河邑 厚徳 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
2300円 シリーズ
ページ数 144p Cコード 0036
発売予定日 2024-06-17 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784000616423 判型 A5
内容紹介
沖縄戦が教えた真理「命どぅ宝」に魂が震えた丸木夫妻。それを絵に描きたい。「人間といのち」への深い鎮魂と洞察の軌跡をたどる物語。平和・協同ジヤーナリスト基金賞大賞、『キネマ旬報』日本映画ベスト3位に輝いた評判の映画を活字化。画家夫妻が未来へ残そうとした渾身の“ルポルタージュ絵画”は、どのように生まれたのか。
目次
 まえがき

 序 章 『沖縄戦の図』との出会い

Ⅰ 久米島

 第一章 久米島の虐殺(1)(2)
  最初の二枚は終戦後の島民の虐殺から始まった

 第二章 亀甲墓/自然壕(ガマ)
  墓で眠っていた先祖まで業火に焼かれた
  闇の中でともったろうそくの炎

 第三章 喜屋武岬/集団自決
  少女たちの願い
  沖縄戦は島民の「集団自決」から始まった

Ⅱ 佐 敷

 第四章 佐敷で描き上げた[八連作]
  最初のアトリエ
  本島最南部で描きはじめる

 第五章 暁の実弾射撃/ひめゆりの塔
  沖縄では戦争は終わっていなかった
  終わりなき基地反対闘争
  火炎瓶事件のスクープ写真
  地表に出てきた少女たち

Ⅲ 首 里

 第六章 首里で描いた三作品
  アトリエを琉球の古都の丘に移す
  画面いっぱいに聞こえる死者のポリフォニー
  手を下さない虐殺
  天から地へと降りると
  描きこまれた自画像

 別 章 奇跡の美術館
  アートの力
  どうしたら多くの人に見せられるか
  佐喜眞美術館という小さな奇跡

 第七章 ガマ/きゃん岬
  “ルポルタージュ絵画”の真実
  やられる側の人の姿は美しく描きたい
  沖縄戦最後の舞台
  根こそぎ動員された少年少女の最期
  ぜったいおとさないように なくさないように

Ⅳ 読 谷

 第八章 [読谷三部作]チビチリガマ/シムクガマ
  長い沈黙をやぶって
  島民と共同制作
  母子像は何を語るのか
  二人のハワイ移民の説得
  流れ流れて

 第九章 残波大獅子
  仕上げは戦後の読谷の人々と
  琉球の芸能と文化に希望を託す
  見つめる戦争犠牲者
  絵が完成して読谷村で起きたこと

 おわりに

  主な引用・参考文献
  図版一覧
  あとがき
著者略歴(河邑 厚徳)
河邑厚徳(かわむら・あつのり)
1948年生まれ.映像ジャーナリスト・映画監督.
71年,東京大学法学部卒業後,NHK入局.主に文化教養番組で現代史・芸術・歴史・宗教関係のドキュメンタリーを担当.『私の太平洋戦争〜昭和万葉集より〜』『がん宣告』『シルクロード』『アインシュタインロマン』『エンデの遺言――根源からお金を問う』『インターネットドキュメンタリー・地球法廷』など数々のドキュメンタリーを手掛け,内外の受賞多数.
監督・脚本映画に『天のしずく――辰巳芳子“いのちのスープ”』,『しかし それだけではない。――加藤周一 幽霊と語る』,『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』,『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』(監督・撮影)など.
著書―『エンデの遺言「根源からお金を問うこと」』(共著),『藝大生の自画像』,『手から心へ 辰巳芳子のおくりもの』(以上,NHK出版)『むのたけじ 笑う101歳』(平凡社新書)など
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