『人事と権力 ~日銀総裁ポストと中央銀行の独立 ~ 』の詳細情報

人事と権力
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タイトル 人事と権力
サブタイトル 日銀総裁ポストと中央銀行の独立
著者 [著者区分]軽部 謙介 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
2500円 シリーズ
ページ数 280p Cコード 0033
発売予定日 2024-07-30 ジャンル 一般/単行本/経済・財政・統計
ISBN 9784000616485 判型 46
内容紹介
新日銀法で「独立性」を保障された日銀の「民主的統制」とは何なのか。人事の政治任用化はどう作用してきたのか。法改正の議論を再検証し、歴代トップ人事の舞台裏に肉薄。「「事を通じて金融政策をコントロールする」危険性を問題提起する。徹底取材を基にキーマンたちの思惑や行動を活写。権力中枢の力学を明らかにする
目次
  はじめに

 プロローグ

第一章 日銀の独立と総裁人事──「内閣任命」はどう議論されたのか
 「朝合宿」での議論
 存在事由は何か
 当然とされた「内閣人事権」
 「政治の危険性」
 中央銀行研究会のスタート
 憲法六五条と日銀
 問題は国会同意
 予算認可はひとひねり
 「人事権」議論の不足

第二章 エリート主義の終焉──政治主導の波は人事にどう影響したのか
 総裁就任はコーリング
 途中辞任は不可
 国家統治と日銀
 奥が深い人事
 総理は一言「お任せします」
 位置づけ変わる日銀総裁
 総裁のスキャンダル
 異例の中断
 「阿吽の呼吸人事」の否決
 トップ空席

第三章 政治任命化の完成──日銀総裁は権力の代理人なのか
 五年後の再挑戦
 大臣マター
 「私と同じ」が総裁の条件
 黒田総裁誕生
 「共同声明」認める
 野党は抵抗せず
 人事の「場外戦」
 日銀内のチェック・アンド・バランス
 懸念と苦悩
 追い込まれた審議委員
 「選挙の民意」と独立性
 豹変は「サラリーマンだから」?

第四章 リフレ派独占計画──審議委員をめぐる権力闘争はどう展開したのか
 人事でも官邸裏口多用
 要件は「高い見識」
 リフレ派の誤認
 「銀行指定席」めぐる攻防
 人材は経団連から
 「お下げ渡し」人事
 「男気」の岸田、怒る安倍
 政治任命の限界
 リフレ派への不信感
 副総裁は日銀内禅譲

第五章 そして、新総裁は選ばれた──日銀人事はどうあるべきなのか
 人選開始
 OBたちの画策
 「政局になる」日銀人事
 総裁室での密談
 必要なのは博士号と語学力
 「絶対にありませんから」
 遠ざかる「日銀出身者」
 財務省幹部の「図上演習」
 「フレア」をばらまく
 四つのキーワード
 リフレ派の衰退
 新総裁の初仕事

 エピローグ

  注
  主な引用・参考文献
  あとがき
著者略歴(軽部 謙介)
軽部謙介(かるべ・けんすけ)
ジャーナリスト,帝京大学経済学部教授.
1955年東京都生まれ.1979年早稲田大学卒業後,時事通信社入社.
社会部,経済部,ワシントン特派員,経済部次長,ワシントン支局長,ニューヨーク総局長,編集局次長,解説委員長等を経て,
2020年4月より現職.
著書─『クリントン流対日戦略の黒衣たち』(フリープレス) 『日米コメ交渉』(中公新書,農業ジャーナリスト賞受賞) 検証 経済失政』(共著,2018年:簡体字中国語版) 『ドキュメント 機密公電』『ドキュメント ゼロ金利』『ドキュメント 沖縄経済処分』『検証 バブル失政』(以上,岩波書店),『ドキュメント アメリカの金権政治』『官僚たちのアベノミクス』『ドキュメント 強権の経済政策』『アフター・アベノミクス』(以上,岩波新書)
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