『「昭和天皇拝謁記」を読む ~象徴天皇制への道 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
「昭和天皇拝謁記」を読む |
サブタイトル |
象徴天皇制への道 |
著者 [著者区分] | ■古川 隆久 [著・文・その他] ■茶谷 誠一 [著・文・その他] ■冨永 望 [著・文・その他] ■瀬畑 源 [著・文・その他] ■河西 秀哉 [著・文・その他] ■舟橋 正真 [著・文・その他] ■吉見 直人 [著・文・その他] ■古川 隆久 [著・文・その他]
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出版社 |
岩波書店 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2600円 |
シリーズ |
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ページ数 |
300p
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Cコード |
0021 |
発売予定日 |
2024-08-08 |
ジャンル |
一般/単行本/日本歴史 |
ISBN |
9784000616492 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
天皇・側近たちの貴重な肉声が残された現代史の第一級史料、「昭和天皇拝謁記」。翻刻などにあたった著者陣が読みどころをわかりやすく解説する。象徴天皇制を始動させるにあたり、天皇は何を考え、宮内庁はじめ周囲はどう動いたのか。最良の「拝謁記」副読本にして、現代の、そしてこれからの天皇制を考えるための必携本。
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目次 |
なぜ、いま「昭和天皇拝謁記」か……………古川 隆久
第一部 天皇は戦争をどう認識していたのか
1 責任転嫁の戦争観──皆反省すればわるい事がある……………茶谷誠一 2 一九五二年の「おことば」問題──然し戦争の事をいはないで反省の事がどうしてつなぐか……………冨永 望
コラム1 『西園寺公と政局』を読む昭和天皇 コラム2 東条英機と近衛文麿 コラム3 昭和天皇にとっての靖国神社
第二部 象徴天皇制はどうつくられたか
3 昭和天皇にとっての「象徴…」──健全な皇室に対する観念をもつと作興したい…………河西秀哉 4 水面下の二重外交──今後日本としてアメリカとは仲よくして行かなければならぬ……………茶谷誠一 5 昭和天皇と地方行幸──積極的に多少の危険を冒して出掛ける方が却て国の為によい……………瀬畑 源 6 昭和天皇の安全保障観──軍備といつても、国として独立する以上必要である……………冨永 望
コラム4 松谷誠と宮中 コラム5 天皇と吉田茂 コラム6 松平康昌の欧米視察と昭和天皇 コラム7 昭和天皇と共産党
第三部 新しい天皇像、新しい皇室像の模索
7 人間・昭和天皇の胸の内──長官だからいふのだが……………吉見直人 8 皇弟たちとの確執──皇室全体の首長で陛下はおありなのであります……………舟橋正真 9 皇太子への期待──皇太子様を完成と御考へ……………舟橋正真 10 皇籍離脱後の旧皇族と昭和天皇──栄典の一部として公爵、侯爵とかいふものをやるといふ事は考へられぬか……………河西秀哉
コラム8 「宮中服」問題 コラム9 皇居・御文庫 コラム10 皇太子妃選考をめぐって コラム11 拝謁のスタイル考
第四部 天皇を支えた人びと
11 宮内庁長官の仕事──廻り道はしても一旦きめたら不退転……………瀬畑 源 12 宮内庁長官・田島道治──其度毎にそれはいけませんと申続け……………吉見直人 13 侍従長三谷隆信の人と軌跡──侍従長としては誠に適当と存じます……………古川隆久
コラム12 牧野伸顕への信頼 コラム13 小泉信三の皇室での役割 コラム14 神谷美恵子と美智子妃
旧皇族家系図・天皇家系図 あとがき |
著者略歴(古川 隆久) |
古川 隆久 日本大学教授 |
著者略歴(茶谷 誠一) |
茶谷誠一(ちゃだに・せいいち) 1971年生.志學館大学人間関係学部教授.『象徴天皇制の成立──昭和天皇と宮中の「葛藤」』(NHKブックス,2017年)ほか. |
著者略歴(冨永 望) |
冨永 望(とみなが・のぞむ) 1974年生.公益財団法人政治経済研究所研究員.『昭和天皇退位論のゆくえ』(吉川弘文館,2014年)ほか. |
著者略歴(瀬畑 源) |
瀬畑 源(せばた・はじめ) 1976年生.龍谷大学法学部准教授.『平成の天皇制とは何か──制度と個人のはざまで』(共編,岩波書店,2017年)ほか. |
著者略歴(河西 秀哉) |
河西秀哉(かわにし・ひでや) 1977年生.名古屋大学大学院人文学研究科准教授.『近代天皇制から象徴天皇制へ──「象徴」への道程』(吉田書店,2018年)ほか. |
著者略歴(舟橋 正真) |
舟橋正真(ふなばし・せいしん) 1982年生.淑徳大学人文学部兼任講師.『「皇室外交」と象徴天皇制1960〜1975年──昭和天皇訪欧から訪米へ』(吉田書店,2019年)ほか. |
著者略歴(吉見 直人) |
吉見直人(よしみ・まさと) 1965年生.ジャーナリスト.著書に『終戦史──なぜ決断できなかったのか』(NHK出版,2013年)がある. |
著者略歴(古川 隆久) |
古川隆久(ふるかわ・たかひさ) 1962年生.日本大学文理学部教授.『昭和天皇──「理性の君主」の孤独』(中公新書,2011年)ほか. |