『原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門』の詳細情報

原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門
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タイトル 原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門
サブタイトル
著者 [著者区分]樋口 英明 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
2500円 シリーズ
ページ数 168p Cコード 0032
発売予定日 2024-08-08 ジャンル 一般/単行本/法律
ISBN 9784000616508 判型 46
内容紹介
2014年大飯原発運転差止判決、2015年高浜原発再稼働差止決定を書いた元裁判官による原発入門。極めてシンプルに原発の本質を提示したに本書を読めば、人類が原子力発電を続けてはならない理由が理解できるだろう。漠然と「原発は安全、原発は必要」と考えている人こそ、本書を正面から受け止めてほしい。
目次
 はしがき

第1章 原発の実態
 1 もし、珠洲に原発があったら
 2 報道されない原発のトラブル
 3 福島第一原子力発電所
  メルトダウンと水素爆発
  大量の放射性物質とがれきが降り注いだ
  使用済み核燃料貯蔵プール
  現在の福島第一原発はどうなっているのか

第2章 原発の本質
 1 原発の仕組み
  原発の基本構造
  安全三原則
 2 東日本は壊滅しかけた
  福島原発事故の被害
  奇跡が起きた2号機
  信じられないような奇跡の連続
  原発事故の被害の甚大性・危険性
 3 原発の本質
  原発の本質はシンプル
  多くの知識人の誤解
  誤解1:国に対する過信
  誤解2:「危険性」に関する先入観
  誤解3:社会の仕組みに対する過信
 4 原発の耐震性
  原発の耐震性の重要性
  「耐震性」とは何か?
  「地震動」と「基準地震動」の意味
  解放基盤表面での地震動
  ハウスメーカーの住宅より低い耐震性
  請戸の浜と避難計画

第3章 原発と司法
 1 損害賠償請求訴訟
  自主避難者への賠償
  2022年6月17日最高裁判決
  株主代表訴訟東京地裁判決
 2 原発の運転差止訴訟
  志賀原発の裁判について
  原発を止めるべき理由
  なぜ、これまで耐震性が問題とされなかったのか
  なぜ、耐震性を問題とすべきなのか
  原発の耐震性と地域特性
  裁判官の役割と訴訟の転換
 3 福島原発事故の刑事裁判
  裁判の経緯と判決内容
  判決は何を言っているか

第4章 保守と原発
 1 政治的立場
 2 保守政権の原発政策と原発回帰
  グリーントランスフォーメーション
  40年ルールの変更
  原発の新増設
 3 原発は本当にコストが安いのか?
  電力需給
  コスト論
 4 原発は国防問題である
  エネルギー・環境問題と同時に国防問題
  原発の五重苦
  軍事的発想について
 5 保守政治
  真の保守はイデオロギーでなく国の運命を担う
  保守政権について
 6 ジャーナリズム

終 章
  キング牧師の言葉
  狂人が盲人の案内をする

  注
  本文に記した以外の主な参考文献
  あとがき
著者略歴(樋口 英明)
樋口 英明
1952年生まれ、三重県出身、元裁判官。2014年5月21日に大飯原発運転差し止め判決、2015年4月14日に高浜原発再稼働差し止め仮処分決定。
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