『ルポ 学校がつまらない ~公立小学校の崩壊 ~ 』の詳細情報

ルポ 学校がつまらない
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タイトル ルポ 学校がつまらない
サブタイトル 公立小学校の崩壊
著者 [著者区分]小林 美希 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ
ページ数 220p Cコード 0037
発売予定日 2024-11-09 ジャンル 一般/単行本/教育
ISBN 9784000616706 判型 46
内容紹介
小学生の不登校の数が増え続けている。型にはめ込む管理型の教育現場では、少しでも「普通」から外れると「公立に合わない」「普通の学級に合わない」と「烙印」が押される・・・。教員たちも過酷な労働環境のもとで疲弊していく・・・。格差の再生産のような全国の公立小学校の実態を明らかにし、あるべき教育の原点を問う。
目次
 はじめに

第1章 規格化される教育現場
 “右へ倣え”と同じ絵を描かされる
 学校が嫌、先生が怖い
 ボイスレコーダーで判明した事実
 人材不足で放置される不適切指導
 子どもたちの拒絶が意味するもの
 「皆と同じ」を求められる子どもたち
 指示通りにできない子は「発達障がい」?
 子どもの良さを見ることから逃げる
 公立に合わないという烙印
 「普通」でないと追いやられる
 クラスで3人が支援を必要とする現実
 「皆と一斉に同じことを」が苦しい
 子どもが教育を受ける権利は守られているか

第2章 はき違えた“教育投資”
 教員の主観で内申点が左右され中学受験
 “課金地獄”の沼にはまる
 中学受験で儲ける塾業界
 役所は私立学校に介入できない
 親の収入ランキングと受験率
 地方でも中学受験が過熱
 あえて受験しないという選択
 保育園から早期教育
 ストレスで荒れる小学生
 教員からみた中学受験
 教員も学校がつまらない

第3章 小学校が消えていく
 沈没寸前の“タイタニック校”
 小中一貫校化の弊害
 他人に無関心になっていく
 発達段階に合わない教育体制
 全国で毎年180校が消えている
 国家予算の1.4%しかない義務教育費
 政治家のための教育改革
 政治家から競わされる学力テスト

第4章 あるべき小学校を取り戻すために
 改めて問う教員の労働環境
 教室にもう一人の大人を
 教育の本質を問う現場、N中・N高の取り組み
 「自由」を活用して得る学び
 一人ひとり違っていい
 新しい私立校の挑戦
 工業高校で道を見出す
 公立でも柔軟な教育は実現できる
 夢みる校長先生
 子どもたちが幸せでいるかどうか

終 章 子どもが子どもらしくあるために
 仕事モード、親モード
 子どもにも人権がある
 子どもが子どもでいられる遊びの場を
 そのままの自分でいい
 夢中になれる経験を持てるか
 今を生き、わが道をゆく

 おわりに
著者略歴(小林 美希)
小林美希(こばやし・みき)
1975年茨城県生まれ.水戸第一高校,神戸大学法学部卒業後,株式新聞社,毎日新聞社『エコノミスト』編集部記者を経て,2007年よりフリーに.就職氷河期世代の雇用,結婚,出産・育児と就業継続などの問題を中心に活躍.2013年,「「子供を産ませない社会」の構造とマタニティハラスメントに関する一連の報道」で貧困ジャーナリズム賞受賞.
著書 『ルポ 正社員になりたい』(影書房,2007年日本労働ペンクラブ賞受賞),『ルポ “正社員”の若者たち』『ルポ 保育崩壊』『ルポ 看護の質』『ルポ 保育格差』(以上,岩波書店),『ルポ 産ませない社会』(河出書房新社),『ルポ 母子家庭』(筑摩書房),『夫に死んでほしい妻たち』(朝日新聞出版),『年収443万円』(講談社)など多数.
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