『日本の思想』の詳細情報

日本の思想
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 日本の思想
サブタイトル
著者 [著者区分]■丸山 真男 [著・文・その他]
■丸山 真男 [著・文・その他]
■丸山 真男 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
780円 シリーズ
ページ数 214p Cコード 0210
発売予定日 1961-11-21 ジャンル 一般/新書/哲学
ISBN 9784004120391 判型 新書(B40)
内容紹介
現代日本の思想が当面する問題は何か.その日本的特質はどこにあり,何に由来するものなのか.日本人の内面生活における思想の入りこみかた,それらの相互関係を構造的な視角から追求していくことによって,新しい時代の思想を創造するために,いかなる方法意識が必要であるかを問う.日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察.
目次
Ⅰ 日本の思想
 まえがき
  日本思想史の包括的な研究がなぜ貧弱なのか
  日本における思想的座標軸の欠如
  自己認識の意味
  いわゆる「伝統」思想と「外来」思想
  開国の意味したもの
 一
  無構造の「伝統」その㈠──思想継起の仕方
  その㈡──思想受容のパターン
  逆説や反語の機能転換
  イデオロギー暴露の早熟的登場
  無構造の伝統の原型としての固有信仰
  思想評価における「進化論」
 二
  近代日本の機軸としての「國體」の創出
  「國體」における臣民の無限責任
  「國體」の精神内面への滲透性
 三
  天皇制における無責任の体系
  明治憲法体制における最終的判定権の問題
  フィクションとしての制度とその限界の自覚
  近代日本における制度と共同体
  合理化の下降と共同体的心情の上昇
  制度化の進展と「人情」の矛盾
 四
  二つの思考様式の対立
  実感信仰の問題
  日本におけるマルクス主義の思想史的意義
  理論信仰の発生
  理論における無限責任と無責任
 おわりに

Ⅱ 近代日本の思想と文学 ──一つのケース・スタディとして──
 まえがき
  政治─科学─文学
 一
  明治末年における文学と政治という問題の立てかた
  文学の世界をおそった「台風」
  「社会」の登場による走路の接近
  マルクス主義が文学に与えた「衝撃」
  文学者に焼付けられたマルクス主義のイメージ
  昭和文学史の光栄と悲惨
  政治(=科学)の優位から政治(=文学)の優位まで
 二
  プロ文学理論における政治的および科学的なトータリズム
  政治的と図式的
  政治過程におけるエモーションの動員
  政治における「決断」の契機
  思考法としてのトータリズムと官僚制合理主義
  政治の全体像と日常政治との完全対応関係
  方法的トータリズムの典型
  政治(=科学)像の崩壊──転向の始点と終点
  日本の近代文学における国家と個人
  「台風」の逆転と作家の対応の諸形態
  旧プロ文学者における文学の内面化と個体化
  対立物(文学主義)への移行契機
 三
  文化の危機への国際的な対応
  各文化領域における「自律性」の摸索
  政治・科学・文学における同盟と対抗の関係
  科学主義の盲点
  トータリズムの遺産の否定的継承
  「意匠」剝離の後に来るもの
 おわりに

Ⅲ 思想のあり方について
 人間はイメージを頼りにして物事を判断する
 イメージが作り出す新しい現実
 新しい形の自己疎外
 ササラ型とタコツボ型
 近代日本の学問の受け入れかた
 共通の基盤がない論争
 近代的組織体のタコツボ化
 組織における隠語の発生と偏見の沈澱
 国内的鎖国と国際的開国
 被害者意識の氾濫
 戦後マス・コミュニケーションの役割
 組織の力という通念の盲点
 階級別にたたない組織化の意味
 多元的なイメージを合成する思考法の必要

Ⅳ 「である」ことと「する」こと
 「権利の上にねむる者」
 近代社会における制度の考え方
 徳川時代を例にとると
 「である」社会と「である」道徳
 「する」組織の社会的擡頭
 業績本位という意味
 経済の世界では
 制度の建て前だけからの判断
 理想状態の神聖化
 政治行動についての考え方
 市民生活と政治
 日本の急激な「近代化」
 「する」価値と「である」価値との倒錯
 学問や芸術における価値の意味
 価値倒錯を再転倒するために

 あとがき
他の書籍を検索する