『流言のメディア史』の詳細情報

流言のメディア史
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タイトル 流言のメディア史
サブタイトル
著者 [著者区分]■佐藤 卓己 [著・文・その他]
■佐藤 卓己 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
900円 シリーズ 岩波新書
ページ数 302p Cコード 0236
発売予定日 2019-03-21 ジャンル 一般/新書/社会
ISBN 9784004317647 判型 新書(B40)
内容紹介
流言蜚語、風評、誤報、陰謀論、情報宣伝…….現代史に登場した数々のメディア流言の「真実」を見極め、それぞれの影響を再検証するメディア論。ポスト真実のデジタル情報化時代に求められる、「バックミラーをのぞきながら前進する」メディア史的思考とは何か。「あいまい情報」のメディア・リテラシーがいまここに。
目次
はじめに――デジタル時代にこそメディア史的思考を
 一九四〇年の「フェイクニュース」批判/SNS有害論とウェルテル効果/サイバー・ノマドの「つぶやき」/「メディア流言」とは何か

第1章 メディア・パニック神話――「火星人来襲」から始まった?
 バーチャル・リアリティーの日常世界/災害パニック神話/弾丸効果パラダイムという神話/「火星人来襲」のドラマトゥルギー/新聞のパニック報道とその影響/古典『火星からの侵入』の問題点/メディア流言で得をしたのは誰か

第2章 活字的理性の限界――関東大震災と災害デモクラシー
 プレ・ラジオ時代の「宇宙戦争」/自警団はパニックだったか/中山啓『火星』の予言/災害ユートピアと朝鮮人虐殺/鈴木庫三日記の「朝鮮人来襲」/新聞機能の停止と無線通信の傍受

第3章 怪文書の効果論――「キャッスル事件」の呪縛
 「秘密」社会と「テロのメディア」/「キャッスル事件」とは何か/ロンドン軍縮問題と海軍の輿論指導/右翼新聞による「事件」捏造/「実名」暴露とキャッスル裁判/キャッスル事件の心的外傷

第4章 擬史の民主主義――二・二六事件の流言蜚語と太古秘史
 流言の社会性/新聞紙の統制派と怪文書の叛乱派/情報不在の新聞号外,情報統制のラジオ放送/「知的であり反省的であり批判的である」流言/日本主義の科学的論拠/太古秘史の参加民主主義/流言蜚語は潜在的輿論

第5章 言論統制の民意――造言飛語と防諜戦
 ニュース紙からメモリー紙へ/「流言蜚語を造る人々」/流言蜚語から造言飛語へ/「支那事変に関する造言飛語に就いて」/「宣伝人」を育てない言論統制/戦意と流言の逆相関/戦時流言と防諜の効果

第6章 記憶紙の誤報――「歴史のメディア化」に抗して
 朝日新聞「慰安婦報道」問題/『新聞の「噓」』(一九三二年)/与太記事「弁当とムッソリーニ」/新聞界の機雷(一九四二年)と特攻賛美(一九四四年)/「歴史のメディア化」と「八月ジャーナリズム」

第7章 戦後の半体制メディア――情報闇市の「真相」
 戦後新聞の原点――真実の隠蔽と検閲の隠蔽/ラジオ番組《眞相はかうだ》の逆効果/カストリ雑誌『眞相』の誕生/「反天皇制」の炎上ビジネス/反米メディアと半体制メディア

第8章 汚染情報のフレーミング――「原子マグロ」の風評被害
 風評被害というフレーミング/起点としての「ビキニ水爆実験」/「原子マグロ」騒動の新聞報道/「放射能パニック」への対抗プロパガンダ/「新聞は世界平和の原子力」/「ビキニ成金」と「イワノフのコップ」

第9章 情報過剰社会の歴史改変――「ヒトラー神話」の戦後史から
 弾丸効果とヒトラー神話/ナチスが月から攻めてきた!/新華社が伝えた「和服姿のヒトラー」/日本にさまよふヒトラーの亡霊/ステレオタイプ視された『アンネの日記』破損犯/元少年Aのコミュニケーション戦争

おわりにかえて
 説得コミュニケーションとしての流言/「真実の時代」の到来?/情動社会のメディア・リテラシー

あとがき
主要引用文献
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