『太平天国 ~皇帝なき中国の挫折 ~ 』の詳細情報

太平天国
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タイトル 太平天国
サブタイトル 皇帝なき中国の挫折
著者 [著者区分]■菊池 秀明 [著・文・その他]
■菊池 秀明 [著・文・その他]
■菊池 秀明 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
860円 シリーズ 岩波新書
ページ数 278p Cコード 0222
発売予定日 2020-12-21 ジャンル 一般/新書/外国歴史
ISBN 9784004318620 判型 新書(B40)
内容紹介
「滅満興漢」を掲げて清朝打倒をめざし、皇帝制度を否定した太平天国。その鎮圧のために組織され、台頭する地方勢力の筆頭となった曽国藩の湘軍。血塗られた歴史をもたらした両者の戦いの詳細を丹念にたどり、中国近代化へと続く道に光をあてるとともに、皇帝支配という権威主義的統治のあり方を問い直す。
目次
はじめに


一 神は上帝ただ一つ
 「選ばれし者」洪秀全と客家人/科挙の失敗と幻夢/特異なキリスト教受容/布教の旅と大同思想/拒絶された洗礼/上帝会の成立/『天条書』と民衆文化/信者たちの証言/偶像破壊運動の衝撃/シャーマン・楊秀清の登場/救世主と政治結社化/偶像崇拝者としての皇帝/「太平の日」を求めて


二 約束の地に向かって
 その名は太平天国/清軍の無力/洪秀全と五人の王/「官」への上昇志向/矛盾する儒教的倫理の評価/聖庫制度/反主流派に対する粛清/北上と勢力の拡大/長沙攻撃と長江進出/「賊に恩を感じる」/滅満興漢の主張/「中国人」の発見/大都市の「富」との出会い/南京占領と旗人虐殺/近代ヨーロッパから何を学んだのか/近代文明と排除の論理


三 「地上の天国」の実像
 洪秀全らの南京入城/住民の組織化と「百工衙」/宣教師の見た南京/特徴的な宗教儀礼/習俗の改変/めざされた公有制/深刻な不平等/諸王の庇護のもとで/分権的な五王制/南京人の反応/不寛容への反発/北伐軍の出発/天津郊外への到達/華北社会の反応/雪解けの泥に敗北/救援軍の壊滅/苛酷な籠城戦/北伐軍の最後


四 曽国藩と湘軍の登場
 西征の開始/地域支配の始まり/清朝の漢人官僚不信/太平天国の科挙/対儒教政策の転換/読書人対策の失敗/曽国藩の登場/湘軍の創設/湘軍の出撃と勝利/長江を攻めくだる湘軍/形勢の逆転/太平軍と湘軍の違い/地域支配をめぐる争い/西征の終焉


五 天京事変への道
 イギリス公使の南京訪問/フランス・アメリカ使節の交渉/救世主としての洪秀全/多妻制をめぐる論争/聖書の出版停止/天父の洪秀全叱責/恣意的な天父下凡/諸王の処罰と不和/くり返される専制/楊秀清「万歳をせまる」/ヨーロッパ人の見た天京事変/「上帝の大家族」の挫折


六 「救世主の王国」の滅亡
 殲滅戦の始まり/報復の応酬/洪仁玕の南京到着/『資政新篇』と上帝教改革/洪仁玕の内政改革/李秀成の蘇州進出/ヨーロッパ諸国との交渉/夢に頼る洪秀全/自立し始めた諸王/安慶の陥落/李秀成らの浙江進出/諸王による地域支配/決裂した外交交渉/上海、寧波の戦い/雨花台の南京攻防戦/蘇州の陥落/拒絶された首都脱出策/マナを食え/太平天国の滅亡


結 論
 否定的な評価/他者への不寛容さ/分権か、権力の独占か/そして「党国体制へ」/あり得たかもしれない可能性


あとがき

参考文献
図版出典一覧
関連年表
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