『大学は何処へ 未来への設計』の詳細情報

大学は何処へ 未来への設計
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タイトル 大学は何処へ 未来への設計
サブタイトル
著者 [著者区分]■吉見 俊哉 [著・文・その他]
■吉見 俊哉 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
900円 シリーズ 岩波新書
ページ数 316p Cコード 0236
発売予定日 2021-04-22 ジャンル 一般/新書/社会
ISBN 9784004318743 判型 新書(B40)
内容紹介
パンデミックで窮状が白日の下に晒された日本の大学。襲いかかるオンライン化の奔流、不可避の人口減、疲弊する教員、逼迫する資金、低下する国際評価——。存続の危機の根本原因はどこにあるのか。本来の大学を追究し続けてきた著者が、「時間」をキー概念に提案する再生のための戦略とは。ロングセラー『大学とは何か』待望の姉妹編。
目次
序 章 大学の第二の死とは何か――コロナ・パンデミックのなかで
 コロナ危機が浮かび上がらせた大学の窮状/オンライン化で授業の質は劣化する?/大学に、バブル崩壊が遅れてやってくる/自らの首を絞め続ける大学の苦悩/大学は企業のように「経営」されるべきなのか?/大学入試にしか関心のない日本社会/グローバル化と日本の大学の存在感低下/第二世代の大学が迎えつつある死とは


第一章 大学はもう疲れ果てている――疲弊の根源を遡る
 大学は疲れ果てている/もう一つの平成失敗史――三大改革の顚末/「選択と集中」の支配 文系の困難/戦時の須要に応じる知――科学技術研究の大躍進/総力戦と理系高等教育の爆発的拡張/東京帝大第二工学部の「戦時」と「自由」/私学における理系拡張と文系縮小/高等教育における複線と単線/阿部重孝の改革案と東京帝大の反発


第二章 どれほどボタンの掛け違いを重ねてきたのか――歴史のなかに埋め込まれていた現在
 占領期改革における継続と断絶/大学概念はすでにパラダイム転換していた/旧制高校を吞み込んだ旧制帝大/東大コマバの脱植民地主義的な挑戦/リベラルアーツは専門知の基礎なのか?/学部タテ割りを増殖させた旧制高校廃止/カレッジとしての新制大学――未完のビジョン/和田小六と東京工業大学の挑戦/ボタンの掛け違いはやがて複雑骨折に至る/なぜ、単位制が理解されなかったか/大学基準協会における曲折


第三章 キャンパスは本当に必要なのか――オンライン化の先へ オンライン化の津波が大学を襲う/大教室授業のオンライン化は本当に可能か/オープン・エデュケーションにおける日本の遅滞/オープン・エデュケーションとしてのOCW/大規模オンデマンド配信型授業としてのMOOC/ミネルバ大学の挑戦――キャンパスなき全寮制大学/オンラインが生む時間と空間の再編/オンラインとともに町へ出よう


第四章 九月入学は危機打開の切り札か――グローバル化の先へ
 危機のなかの九月入学案/繰り返されてきた九月入学構想/東京大学における秋入学構想/クオーター制という補助線/困難列挙主義と越えられなかった壁/入口問題の解決だけが壁突破を可能にする/「空間の壁」の消失と「時間の壁」の浮上


第五章 日本の大学はなぜこれほど均質なのか――少子高齢化の先へ
 オンライン化、グローバル化、そして少子高齢化/マルチステージ化する長寿化社会の人生/それでも大学は期待されていない――通過儀礼でしかない日本の大学/人生で三回大学に入学する――トランスミッションとしての大学/「通信制大学」という回路/「高専」という回路/金沢工業大学・国際高専の挑戦/ダイバーシティとコミュニティの両立に向けて――大学の本分

第六章 大学という主体は存在するのか――自由な時間という稀少資源
 大学とは誰か――カレッジ、ファカルティ、ユニバーシティ/若手研究者たちの絶望と疲弊/「学長のリーダーシップ」が孕む逆説/ホモ・アカデミクスたちの大学人生/大学における教授の四類型/学長のリーダーシップと構造改革派/時間という稀少資源と大学構造改革/時間の劣化を反転させる大学の横断的構造化


終 章 ポストコロナ時代の大学とは何か――封鎖と接触の世界史のなかで
 反復するパンデミックとグローバル化/大学の場所はどこにあったのか/「自粛」の日本政治を支える「世間」/メディア環境化する「世間」/日本の「大学」はそもそも官吏養成機関?/オンラインは新たな銀河系?――何が大学を殺すのか


あとがき
主な引用・参考文献
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