『古墳と埴輪』の詳細情報

古墳と埴輪
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 古墳と埴輪
サブタイトル
著者 [著者区分]和田 晴吾 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
1220円 シリーズ 岩波新書
ページ数 302p Cコード 0221
発売予定日 2024-06-24 ジャンル 一般/新書/日本歴史
ISBN 9784004320203 判型 新書(B40)
内容紹介
三世紀から六世紀の日本列島で造られた、おびただしい数の古墳。人びとはなぜ、憑かれたようにそれらを造ったのだろうか。考古学研究の第一人者が、中国、朝鮮半島の葬制からの影響も視野に入れつつ、古墳の宗教的、社会的役割を考察。ヤマト王権成立との関わりにとどまらず、古墳と埴輪の本質と古代人の他界観に迫る。
目次
 はじめに

第一章 古墳の出現とその実態
 1 古墳の定義と形・数・分布
 2 弥生墳丘墓から古墳へ
 3 墳丘と埋葬施設の変遷
 4 古墳造りの手順──据えつける棺と閉ざされた棺

第二章 他界としての古墳
 1 槨の伝来とその死生観
 2 古墳と船──天鳥船信仰
 3 他界へと向かう葬列
 4 天鳥船信仰の残影

第三章 埴輪の意味するもの
 1 埴輪の種類と変遷──人物・動物出現以前
 2 埴輪の配列とその筋書き
 3 他界表現の完成
 4 人物・動物埴輪の登場
 5 埴輪と副葬品
 6 可視化された他界──埴輪は他界を表現するアイテム

第四章 古墳の儀礼と社会の統合
 1 古墳づくりの実態
 2 王権と古墳の儀礼──古墳づくりは国づくり
 3 古墳の秩序
 4 古墳はなぜ大きくなったのか

第五章 古墳の変質と横穴式石室
 1 古墳時代中期から後期へ──首長連合体制から中央集権的国家体制へ
 2 横穴式石室の導入──儀礼の変容
 3 二系統の横穴式石室──九州的石室と畿内的石室
 4 閉ざされた棺と開かれた棺
 5 横穴式石室と黄泉国訪問神話
 6 開かれた棺と装飾古墳

第六章 古代中国における葬制の変革と展開
 1 槨墓の他界観とその要素(春秋末期・戦国初期〜秦・前漢)
 2 槨墓から室墓へ(戦国中心)──変革期に出現した室墓的要素
 3 室墓の定着(秦・前漢)──室墓の他界観と他界への乗物
 4 室墓の発展(後漢)──画像石墓・祠堂と車馬昇仙図
 5 室墓の展開(三国〜南北朝)──北朝と南朝の葬制の差
 6 船棺葬(舟葬)──江南の他界への乗物・鳥と船の出会い

第七章 日中葬制の比較と伝播経路
 1 弥生時代
 2 古墳時代前期
 3 古墳時代中期
 4 古墳時代後期

 おわりに

 挿図出典一覧
 参考文献
著者略歴(和田 晴吾)
和田晴吾(わだ・せいご)
1948年奈良県生まれ
1977年京都大学大学院文学研究科博士課程中退.博士(文学).京都大学助手,富山大学人文学部助教授,立命館大学文学部教授,兵庫県立考古博物館館長を歴任
現在─立命館大学名誉教授,兵庫県立考古博物館名誉館長
著書─『古墳時代の葬制と他界観』(吉川弘文館,2014年)
   『古墳時代の生産と流通』(吉川弘文館,2015年)
   『古墳時代の王権と集団関係』(吉川弘文館,2018年)
   『講座日本の考古学』第7・8巻(共編著,青木書店,2011・12年)
   ほか
他の書籍を検索する