『検証 政治とカネ』の詳細情報

検証 政治とカネ
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タイトル 検証 政治とカネ
サブタイトル
著者 [著者区分]上脇 博之 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
900円 シリーズ 岩波新書
ページ数 202p Cコード 0231
発売予定日 2024-07-22 ジャンル 一般/新書/政治-含む国防軍事
ISBN 9784004320210 判型 新書(B40)
内容紹介
自民党議員による政治資金パーティー裏金問題は、安倍派をはじめとした派閥が解体された今も、決着を迎えてはいない。政治責任が問われることのないまま、うやむやになってしまうのか。――告発の火付け役である著者が、裏金問題の本質を抉り出し、ウソを見抜く技を提供する。真の政治改革に向けた問題提起の書!
目次
 プロローグ

第1章 政治家の収入源はどうなっているのか
 政治家個人の収入
 公費の支給
 法律で収支報告が義務づけられている資金

第2章 カネはどう規制されているのか
 政治資金規正法の目的
 政治資金規正法の歴史的変遷
 政治資金規正法が定める政治団体の枠組み

第3章 抜け道だらけの政治資金規正法――裏金はこうしてつくられる
 政治資金パーティーは事実上の企業献金
 政治資金パーティーのもう一つのパターン
 「透明化」の網をすり抜ける政治資金パーティー
 パーティー券の購入を企業に強制
 政党から政治家個人への「寄付」
 政治家が多くの政治団体を持つ理由
 寄付の上限額の定めにも抜け道が
 コロナ禍を逆手にとった脱法「オンラインパーティー」
 「裏金」は何に使われているのか
 グレーゾーンの「陣中見舞い」
 自民党総裁選で使われている?

第4章 金権政治を加速させてしまった90年代政治改革
 中途半端に終わった政治資金規正法の改正
 「泥棒に追い銭」の政党助成金
 政党交付金には違憲の疑い
 国会議員を「資金中毒」にした政党交付金
 小選挙区制で政治がクリーンになるという「幻想」
 過剰代表で議会制民主主義を歪める小選挙区制
 小選挙区制が生んだ「イエスマン」政治
 小選挙区制が一層の政治の劣化をもたらした

第5章 市民の手で「政治とカネ」を究明する――私が告発を続けるわけ
 憲法学者が政治家を刑事告発し続ける理由
 日本の検察を信用していいのか
 「単純ミス」で済まされてよいのか
 検察は変わったか
 不起訴でも刑事告発する意味はある
 安倍晋三元首相の「桜を見る会前夜祭」事件
 再び安倍氏を告発する
 「闇パーティー」で議員本人が有罪に
 地方政治の「政治とカネ」問題
 市民が政治資金収支報告書にアクセスする方法
 誰でもできる政治資金収支報告書のチェック方法
 「政治資金パーティー」の不正を暴くには

終 章 真に求められる政治改革とは
 まずは収入源を断つことが第一
 合法的な裏金もなくせ
 「トカゲの尻尾切り」を許すな
 「完全な比例代表制」導入のススメ
 選挙制度が変われば「政治とカネ」も変わる
 「べからず選挙法」はもうやめよう
 自民党は抜本的な政治改革をやる気なし

エピローグ
 裏金事件の捜査はまだ終結させません
 金権政治を根本的に変えるのは国民の怒りの継続

 参考文献
 あとがき
著者略歴(上脇 博之)
上脇博之(かみわき・ひろし)
1958年,鹿児島県生まれ.関西大学法学部卒業,神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得.
専攻―憲法学.
現在―神戸学院大学法学部教授.市民団体「政治資金オンブズマン」代表,公益財団法人「政治資金センター」理事も務める.
著書―『政党国家論と憲法学』(信山社)
   『政党助成法の憲法問題』(日本評論社)
   『日本維新の会の「政治とカネ」――「身を切る改革」の正体を暴く』(日本機関紙出版センター)
   『なぜ「政治とカネ」を告発し続けるのか――議会制民主主義の実現を求めて』(日本機関紙出版センター)
   など多数.
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