『論理的思考とは何か』の詳細情報

論理的思考とは何か
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タイトル 論理的思考とは何か
サブタイトル
著者 [著者区分]渡邉 雅子 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
920円 シリーズ 岩波新書
ページ数 204p Cコード 0237
発売予定日 2024-10-21 ジャンル 一般/新書/教育
ISBN 9784004320364 判型 新書(B40)
内容紹介
論理的思考法は世界共通ではない。思考する目的をまず明確にしてその目的に合った思考法を選ぶ技術が要る。論理学・レトリック・科学・哲学の推論の型とその目的を押さえ、価値に紐付けられた四つの思考法(経済・政治・法技術・社会)を使い分ける、多元的思考を説く。不確実なこの世界で主体的に考えるための一冊。
目次
 はじめに──論理的思考はひとつなのか

序 章 西洋の思考のパターン──四つの論理
 1 論理学、レトリック、科学、哲学の論理と思考法の比較表
 2 論理学の論理
 3 説得(レトリック)の論理
 4 科学的発見の論理
 5 哲学的探究の論理

第一章 論理的思考の文化的側面
 1 何が〈論理的〉だと感じさせるのか
 2 論理と文化──価値の選択と優先順位
 3 論理と合理性
 4 経済・政治・法技術・社会のそれぞれの論理

第二章 「作文の型」と「論理の型」を決める暗黙の規範──四つの領域と四つの論理
 1 求められる作文の型を知る
 2 経済の論理──アメリカのエッセイと効率性・確実な目的の達成
 3 政治の論理──フランスのディセルタシオンと矛盾の解決・公共の福祉
 4 法技術の論理──イランのエンシャーと真理の保持
 5 社会の論理──日本の感想文と共感

第三章 なぜ他者の思考を非論理的だと感じるのか
 1 「自己の主張」の直線的な論証(経済)とは相容れない論理
 2 弁証法の「手続き」(政治)とは相容れない論理
 3 「ひとつに決まる結論」(法技術)とは相容れない論理
 4 他者への共感(社会)とは相容れない論理

終 章 多元的思考──価値を選び取り豊かに生きる思考法

 おわりに
 参考・引用文献
著者略歴(渡邉 雅子)
渡邉雅子(わたなべ まさこ)
コロンビア大学大学院博士課程修了.Ph. D. (博士・社会学).
現在─名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授.
専攻─知識社会学,比較教育,比較文化.
著書─『「論理的思考」の文化的基盤──4つの思考表現スタイル』(岩波書店,2023年),『「論理的思考」の社会的構築──フランスの思考表現スタイルと言葉の教育』(岩波書店,2021年),『納得の構造──日米初等教育に見る思考表現のスタイル』(東洋館出版社,2004年)
編著―『叙述のスタイルと歴史教育──教授法と教科書の国際比較』(三元社,2003年)
論文―“Typology of Abilities Tested in University Entrance Examinations : Comparisons of the United States, Japan, Iran and France,” Comparative Sociology, 14(1), 2015, pp. 79-101 など.
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