『抱え込まない子育て ~発達行動学からみる親子の葛藤 ~ 』の詳細情報

抱え込まない子育て
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 抱え込まない子育て
サブタイトル 発達行動学からみる親子の葛藤
著者 [著者区分]根ヶ山 光一 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
940円 シリーズ 岩波新書
ページ数 238p Cコード 0237
発売予定日 2024-10-21 ジャンル 一般/新書/教育
ISBN 9784004320371 判型 新書(B40)
内容紹介
子どもは未熟で弱く、親が常に愛情を注ぎ育て上げなければいけない――。しかしそれだけでは、親は追い詰められてしまう。動物とヒトの行動を比較すると、親の資源を奪いながら自ら育つ、ヒトの子どもの強さがみえてくる。対立や衝突を繰り返しつつ、親も子も共に育つ調和した関係をどう築くか。発達行動学の知見から探る。
目次
 はじめに

第1章 ヒトの子育ての本質――分離と保護の両立
 1 動物としてのヒトの子育て  
 2 ヒトゆえの困難  
 3 つながりの中の子ども  

第2章 親子の駆け引きと衝突
 1 子の戦略と親の戦略  
 2 親子間で繰り広げられる資源争奪  
 3 多様な「子別れ」の実践  

第3章 「体罰」について――求心性と遠心性から検証する
 1 体罰と自立への促しの違い  
 2 揺らぎつつ行う子育て  

第4章 ヒトの子育ての多様な担い手
 1 家族によるアロマザリング  
 2 専門家による支援――巨大システムに囲まれたヒトの出産・育児  
 3 モノも子どもを育てる――その功罪  
 4 親中心主義と子ども中心主義  

第5章 親・家庭を超えた子育て――多良間島の「守姉」
 1 「守姉」というアロマザリング  
 2 変わる島の子育て  
 3 島の水平的対人関係  

第6章 「ほどほど」の親子関係へ――抱え込まない子育て
 1 子どもと力を合わせる  
 2 ヒトとモノのアロマザリングをうまく活用する  
 3 子育てに多様性を認める  
 4 子育てに優しい社会の実現  

 おわりに
 参考文献
著者略歴(根ヶ山 光一)
根ヶ山光一(ねがやま・こういち)
1951年香川県生まれ
大阪大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程退学.博士(人間科学)
大阪大学人間科学部助手,武庫川女子大学家政学部助教授,早稲田大学人間科学学術院教授などを経て,
現在―早稲田大学名誉教授,NPO法人保育:子育てアドバイザー協会理事長,日本乳幼児医学・心理学会理事長
専攻―発達行動学
著書―『発達行動学の視座』(金子書房),『「子育て」のとらわれを超える』(新曜社),『アロマザリングの島の子どもたち』(新曜社)
共著―『共有する子育て』(金子書房),『からだがかたどる発達』(福村出版),『ヒトの子育ての進化と文化』(有斐閣)ほか多数
他の書籍を検索する