『反逆罪 ~近代国家成立の裏面史 ~ 』の詳細情報

反逆罪
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 反逆罪
サブタイトル 近代国家成立の裏面史
著者 [著者区分]将基面 貴巳 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
1000円 シリーズ 岩波新書
ページ数 266p Cコード 0230
発売予定日 2024-11-22 ジャンル 一般/新書/社会科学総記
ISBN 9784004320401 判型 新書(B40)
内容紹介
首吊りや斬首、内臓抉りに四つ裂き……国家は反逆者を残忍極まりない仕方で殺し続けてきた。その恐怖と悲惨さに彩られた歴史は、支配権力が神聖不可侵性を獲得していく物語でもあった。聖性と裏切りをめぐる西洋近代の血塗られた経験を読み解き、現代を生きる私たちが直視すべき国家の本質を描き出す。
目次
序 章 反逆罪という問題

第1章 反逆罪の起源
 1 二つの原型
 2 中世キリスト教と反逆罪

第2章 中世末期の反逆罪
 1 世俗権力の台頭
 2 一三五二年の反逆罪法
 3 薔薇戦争の時代

第3章 反逆罪の拡張
 1 言葉による反逆罪
 2 エリザベス一世の宗教政策
 3 フランス絶対主義の時代

第4章 反逆罪の転回
 1 スチュアート朝時代
 2 反逆罪のメタファー
 3 コモンウェルスに対する反逆罪
 4 一七世紀後半の英仏における新展開

第5章 反逆罪と国民形成
 1 グレート・ブリテン王国の成立
 2 アメリカ独立戦争
 3 反逆罪への批判
 4 フランス革命

終 章 反逆罪と現代
 1 反逆罪と近代国家
 2 反逆罪と近現代日本

 あとがき
 参考文献
著者略歴(将基面 貴巳)
将基面貴巳(しょうぎめん・たかし)
1967年生.慶應義塾大学法学部政治学科卒業,シェフィールド大学大学院歴史学博士課程修了(Ph.D.)
現在―オタゴ大学人文学部歴史学教授
専攻―政治思想史
著書―『反「暴君」の思想史』(平凡社新書)
   『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会.サントリー学芸賞受賞)
   『言論抑圧』(中公新書)
   『愛国の構造』(岩波書店)
   『日本国民のための愛国の教科書』(百万年書房)
   『従順さのどこがいけないのか』(ちくまプリマー新書)
   『愛国の起源』(ちくま新書)ほか
他の書籍を検索する