『増補 平清盛 福原の夢』の詳細情報

増補 平清盛 福原の夢
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タイトル 増補 平清盛 福原の夢
サブタイトル
著者 [著者区分]髙橋 昌明 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
1670円 シリーズ 岩波現代文庫
ページ数 386p Cコード 0121
発売予定日 2024-10-16 ジャンル 一般/文庫/日本歴史
ISBN 9784006004828 判型 文庫(A6)
内容紹介
『平家物語』以来「悪逆無道」とされてきた清盛は、実際には何を為し、何を夢見たのか。貴族の日記や絵画資料、考古学の成果も含めた史料の博捜から、「歴史と王家への果敢な挑戦者」たる清盛の姿を浮彫にし、最初の武家政権「六波羅幕府」のヴィジョンを打ち出す。平家研究を長年牽引してきた著者による、清盛像の決定版。
目次
序 章 清盛の死
 1 人となり
 2 院政の時代
 3 明石の海をみつめて

第一章 権力への道
 1 保元の乱とその後
 2 二条の即位と平治の乱
 3 後白河対二条
 4 平家と内裏大番役
 5 平家納経

第二章 太政大臣から福原禅門へ
 1 異例づくめの昇進
 2 無冠の実力者へ
 3 厳島神社の造営
 4 福原退隠

第三章 対中国貿易と徳子の入内
 1 嘉応の強訴
 2 承安の外交
 3 経の島と千僧供養
 4 徳子の入内
 5 絵巻にこめた後白河の思い
 6 後白河と清盛と『源氏物語』

第四章 六波羅幕府
 1 平家の政治関与方式
 2 距離が生む平家の自立と威信
 3 建春門院の死
 4 安元の強訴と鹿ヶ谷事件
 5 後白河との決別
 6 言仁誕生
 7 宋銭の流通公認をめぐる守旧派との角逐

第五章 平氏系新王朝の誕生
 1 治承三年一一月クーデタ
 2 『太平御覧』の献上
 3 経の島の改修
 4 高倉院の厳島詣
 5 以仁王の乱

第六章 福原遷都
 1 和田京遷都計画
 2 大嘗会をめぐる政治
 3 よみがえる福原
 4 平家一門だけの都市
 5 潰えた夢

終 章 都帰りその後
 1 反撃する平家
 2 戦時体制の構築をめざして
 3 「九条の末」への拘泥
 4 清盛死す

 主な参考文献
 あとがき
 現代文庫版のあとがき
 人名索引
著者略歴(髙橋 昌明)
髙橋昌明
Masaaki Takahashi
1945年,高知市に生まれる.1969年,同志社大学大学院文学研究科修士課程修了.滋賀大学教育学部教授,神戸大学大学院人文学研究科教授を経て,現在,神戸大学名誉教授(博士・文学,大阪大学,2002年).著書に『武士の成立 武士像の創出』(東京大学出版会),『平家の群像 物語から史実へ』(岩波新書),『[増補改訂]清盛以前―伊勢平氏の興隆』(平凡社ライブラリー),『平家と六波羅幕府』(東京大学出版会),『京都〈千年の都〉の歴史』『武士の日本史』(以上2点岩波新書),『定本酒呑童子の誕生―もうひとつの日本文化』(岩波現代文庫),『都鄙大乱』(岩波書店)ほか.
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