『「方言コスプレ」の時代 ~ニセ関西弁から龍馬語まで ~ 』の詳細情報

「方言コスプレ」の時代
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タイトル 「方言コスプレ」の時代
サブタイトル ニセ関西弁から龍馬語まで
著者 [著者区分]田中 ゆかり [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
1500円 シリーズ 岩波現代文庫
ページ数 430p Cコード 0181
発売予定日 2024-10-16 ジャンル 一般/文庫/日本語
ISBN 9784006033484 判型 文庫(A6)
内容紹介
近代以降の日本語社会で、「方言」と「共通語」の関係はどう変わって来たのか。言語意識を映す装置として、テレビドラマやマンガなどの大衆的創作物が「ヴァーチャル方言」を生み出し、広めていった過程を明らかにした、画期的な研究の待望の文庫化。NHKのドラマ制作の現場を知る関係者との解説鼎談を新たに収録した。
目次
序 章 「方言コスプレ」にみる「方言おもちゃ化」の時代

第1章 方言コスプレの背景と実態
 そうやねん、〜だべ、〜たい――「打ちことば」にみる方言コスプレ
 本方言、ジモ方言、ニセ方言――首都圏若年層における三つの方言

第2章 方言の価値の変遷
 「方言を笑うな」――国家の方針と方言コンプレックス
 「方言話せるって幸せ」――方言がプレステージ

第3章 方言ステレオタイプの形成と流通――意識調査と創作物から
 おもしろい、素朴、男らしい――さまざまな方言ステレオタイプ
 「首都圏・北海道型」から「沖縄型」まで――方言/共通語意識と地域

第4章 坂本龍馬はいつから土佐弁キャラになったのか
 方言指導はいつ始まったのか――「大河」と「朝ドラ」の方言
 幕末ヒーローと方言――龍馬、西郷、勝海舟
 方言ヒーロー・龍馬の誕生――『汗血千里駒』から『竜馬がゆく』まで

第5章 メディアと方言
 放送はいつ方言を取り入れたのか――NHK「方針」の変遷を読む
 九州弁、広島弁、土佐弁――「男弁」とマス・メディア

終 章 「方言コスプレ」は東京勝手な現象か?
 「方言萌え」の限界と可能性――方言イメージの地域間温度差を超えて
 方言主流社会の「方言コスプレ」――未来予想図としての首都圏若年層

 あとがきにかえて

[解説にかえて]ドラマの「らしさ」と「方言コスプレ」

 現代文庫版あとがき
 参考文献一覧
 付表1、付表2、付表3
 索 引
著者略歴(田中 ゆかり)
田中ゆかり
TANAKA Yukari
日本大学文理学部教授.1964年生まれ,神奈川県厚木市で育つ.読売新聞社勤務後,大学院進学.早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学.博士(文学).日本学術振興会特別研究員(PD),静岡県立大学国際関係学部専任講師,日本大学文理学部助教授等を経て,2006年より現職.専門は日本語学.著書に『首都圏における言語動態の研究』(笠間書院),『方言萌え!?』(岩波書店),『読み解き!方言キャラ』(研究社).共編著に『なっとくする統計』(講談社),『方言学入門』(三省堂),『日本のことばシリーズ14 神奈川県のことば』(明治書院),『ドラマと方言の新しい関係』(笠間書院),『時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!』(同)など.本書単行本で高知市文化振興事業団第22回高知出版学術賞受賞.
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