『創価学会 現代日本の模倣国家』の詳細情報

創価学会 現代日本の模倣国家
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タイトル 創価学会 現代日本の模倣国家
サブタイトル
著者 [著者区分]■レヴィ・マクローリン [著・文・その他]
■山形 浩生 [翻訳]
■中野 毅 [監修]
出版社 講談社 レーベル
本体価格
(予定)
2350円 シリーズ 講談社選書メチエ
ページ数 352p Cコード 0314
発売予定日 2024-07-11 ジャンル 一般/全書・双書/宗教
ISBN 9784065268544 判型 46
内容紹介
【なぜ彼らは献身し、国家を模倣するのか?】
20年にわたるフィールドワーク、その成果のすべて。
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「絶対に『人間革命』をお読みなさいよ。全部本当なんですから―ウソじゃないの!」(2007年9月14日早朝、著者と古参の婦人部員との電話より)
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創価学会の信者として生きるとは、どういうことか。
彼らはなぜ、いかにして、池田大作の言動を聖典としてきたのか。
「広宣流布」に生活を捧げる者、教義の学習と教育に献身する者、あるいは、信者家庭に生まれ育ち苦悩する者……
二〇年以上にわたって創価学会員コミュニティに分け入り、彼らと交流を重ねたフィールドワークの成果と、文献資料を渉猟しての綿密な理論的分析が、ここに結実した。
国内八〇〇万世帯・海外二〇〇万人以上とも謳われる信者を擁し、「人間革命」を標榜するこの宗教組織が、日本社会にとってどのような意味をもつのか。それを知るための、必読書!

米ノースカロライナ州立大学教授である著者は、20年以上にわたって創価学会を歴史学的かつ民族誌学的に研究してきた。
本書は、文献資料を通しての分析にとどまらず、信者たちと直接顔を合わせ、コミュニティに身を投じて調査を行う参与観察を精力的に重ねた成果が、本書として結実した。
牧口常三郎による創価教育学会の設立から、戸田城聖、池田大作のもとで拡大してきた組織の構造と発展、小説『人間革命』や「聖教新聞」といったメディア展開、創価大学に代表される教育機関の設立、そして公明党という政党……創価学会という存在の全体像を、理論的分析と丁寧なフィールドワークによって明らかにした、圧倒的達成。

【本書「はじめに」より】
本書に登場する学会員たちは友人だ。何やら中立性を醸し出そうとする不誠実な試みである「情報源(インフォーマント)」という用語を私は拒否する。(中略)私の分析は当然ながら、自分が学会員たちと築いた個人的なつながりに彩られているが、私は絶えず、創価学会に対して共感はしつつも批判的な視点を保とうとしてきた。

【本書の内容】
はじめに
第一章 模倣国家としての創価学会
第二章 知的協会から宗教へ――創価学会の歴史
第三章 創価学会のドラマチックな物語【ナラティブ】
第四章 正典への参加――新宗教における聖典の形成
第五章 若者の育成――標準化教育を通じた師弟関係
第六章 良妻賢母と改宗の歩兵たち
おわりに
監修者あとがき

*2019年 University of Hawai‘i Press 刊行の、SOKAGAKKAI’S HUMAN REVOLUTION の邦訳書です。
目次
著者略歴(レヴィ・マクローリン)
レヴィ・マクローリン(Levi McLaughlin)
1972年生まれ。トロント大学卒業、同大学大学院修士課程修了。東京大学、関西学院大学への留学ののち、プリンストン大学Ph.Dを取得。國學院大學研究員等を経て、現在、アメリカのノースカロライナ州立大学哲学・宗教学部教授。専攻は宗教学。共編著にKomeito: Politics and Religion in Japan(IEAS, UC Berkeley, 2014)がある。
著者略歴(山形 浩生)
1964年生まれ。評論家・翻訳家。調査会社勤務の傍ら、幅広い分野で執筆、翻訳を手がける。主な訳書に『雇用、利子、お金の一般理論』(J.M.ケインズ著、講談社学術文庫)、『21世紀の資本』(T.ピケティ著、共訳、みすず書房)、『CODE』(L.レッシグ著、共訳、翔泳社)、『1984年』(G.オーウェル著、プロジェクト杉田玄白)など多数。
著者略歴(中野 毅)
1947生まれ。筑波大学大学院博士課程満期退学。創価大学名誉教授、国際宗教研究所顧問。博士(文学)。専攻は、宗教学、比較宗教学、宗教社会学。主な著書に、『宗教の復権』(東京堂出版)、『戦後日本の宗教と政治』(原書房)など、主な訳書に『タイムトゥチャント』(B.R.ウィルソン、K.ドベラーレ著、紀伊國屋書店)などがある。
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