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タイトル |
磯崎新論 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 田中 純 [著・文・その他]
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出版社 |
講談社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
4750円 |
シリーズ |
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ページ数 |
784p
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Cコード |
0095 |
発売予定日 |
2024-11-07 |
ジャンル |
一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他 |
ISBN |
9784065359860 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
2022年12月28日に91歳で亡くなった世界的建築家・磯崎新。 「デミウルゴスの化身」たらんとした「アーティスト/アーキテクト/アーバンデザイナー」が求めた〈見えない建築〉とは何か? 群像連載の前人未到/正面突破の決定版「磯崎新論(シン・イソザキろん)」がついに単行本化!
「それゆえわたしはここで、たとえ無謀ではあっても、アーティスト/アーキテクト/アーバンデザイナーの全領域の総体をテクストとしてまるごと扱い、自分なりの磯崎新(ルビ:デミウルゴス)像をくっきりとした輪郭で描くことを選ぶ。「シン・イソザキ論」という、庵野秀明の『シン・ゴジラ』や『シン・エヴァンゲリオン』をもじったような別名の併記は、磯崎最初期のSF的マニフェスト「都市破壊業KK」における「SIN/ARATA」という二体の分身への自己分裂に対応している。それをルビで表わすこともまた、この種の分裂状態を象徴する磯崎特有の書体の擬態(ルビ:もどき)である。「シン」は間違っても「真」ではなく、「磯崎新論(ルビ:シン・イソザキろん)」という表記はむしろ、みずから「新(ルビ:SIN)」なるもの─他者─であろうとする自覚の表現なのだ。」(本文より)
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目次 |
目次
前口上
第I部 胎動 1931-1956 第1章 沈んだ島、牡丹の庭 第2章 前衛の季節 第3章 (反)重力の衝撃 第4章 (祖)父なる建築家 第5章 コア・ジョイント・ラビリンス
第II 部 都市の暗殺者 1957-1970 第6章 複数のデビュー作 第7章 都市の孵化と破壊 第8章 虚体の形而上学 第9章 ミラノ/大阪、見えない廃墟 第10 章 エロス的/ゲリラ的マニエリスムへ向けて
第III 部 反建築の展望台 1971-1986 第11 章 青空・手法・不在 第12 章 プラトン立体の機械的作動 第13 章 〈建築〉と間の修辞法 第14 章 つくば、「つくりもの」のヘテロトピア 第15 章 設計競技の政治的/肉体的ダイナミクス
第IV 部 歴史と大地の亀裂 1987-1995 第16 章 構造の力線 第17 章 ひもろぎ/コーラ、仮面的形式の場 第18 章 建築(家)の両性具有的身体 第19 章 造物主義論の射程 第20 章 「しま」の美学、あるいは「つくることの悲劇」
第V部 〈アーキテクチュア〉という戦場 1996-2022 第21 章 「日本なき日本」への垂直的下降 第22 章 千年紀、虚実の間 第23 章 「進むべき道はない、だが進まねばならない」 第24 章 デミウルゴスの巫
結論 磯崎新とは誰か
余白に 1 見えない建築へ──追悼 磯崎 新 2 磯崎新という謎──憑依・寄生するデミウルゴス〔磯崎新『デミウルゴス』解説〕 3 磯崎新「東京大学教養学部美術博物館」改造計画案をめぐって 4 磯崎新と雑誌『希望』 跋 註 書誌 図版一覧 索引
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著者略歴(田中 純) |
1960年生。芸術論・思想史。東京大学名誉教授。博士(学術)。2002年『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)、2008年『都市の詩学』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2009年『政治の美学』で毎日出版文化賞、2010年フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞を受賞。著書に『残像のなかの建築』『都市表象分析 I』『ミース・ファン・デル・ローエの戦場』『冥府の建築家』『過去に触れる』『歴史の地震計』『デヴィッド・ボウイ』『イメージの記憶(かげ)』など。
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