『哲学宗教日記 1930-1932/1936-1937』の詳細情報
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タイトル |
哲学宗教日記 1930-1932/1936-1937 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン [著・文・その他] ■鬼界 彰夫 [翻訳] ■イルゼ・ゾマヴィラ [編集]
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出版社 |
講談社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1460円 |
シリーズ |
講談社学術文庫 |
ページ数 |
400p
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Cコード |
0110 |
発売予定日 |
2024-12-12 |
ジャンル |
一般/文庫/哲学 |
ISBN |
9784065365656 |
判型 |
文庫(A6) |
内容紹介 |
真の信仰を希求する魂の記録! 死後42年たって新発見された幻の日記
『論考』から『探究』へ―大哲学者が書き残した、自らの思考の大転換、宗教的体験、そして苛烈な内面の劇! “隠された意味”は何か!?
私の本『論理哲学論考』には素晴らしい真正の箇所と並んで、まがい物の箇所、つまり、言ってみれば私が自分特有のスタイルで空所を埋めた箇所も含まれている。1930.5.16 真の謙虚さとは、1つの宗教的問題である。1930.10.18 私はすべてを自分の虚栄心で汚してしまう。1931.5.6 人は職人の比喩に惑わされているのだ。誰かが靴を造るというのは1つの達成である。しかしいったん(手元にある材料から)造られたなら、靴はしばらくの間は何もしなくても存在し続ける。しかしながら、もし神を創造主と考えるのなら、宇宙の維持は宇宙の創造と同じくらい大きな奇跡であるはずではないのか、1937.2.24――<日記本文より>
『論考』がウィトゲンシュタインにとっての原罪であり、それを克服するためにこそ、この日記が書かれたのだという言葉に、おそらく多くの読者が驚き、いぶかしがられることと思う。――<訳者解説「隠された意味へ」より>
*本書の原本『ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記 1930-1932/1936-1937』は、 2005年に小社より刊行されました。
【目次】 はじめに 編者序 編集ノート 謝辞 凡例
第一部 一九三〇ー一九三二 第二部 一九三六ー一九三七
コメンタール
コメンタールで使用された参考文献と略号 人名索引
隠された意味へ ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』(MS183)訳者解説) 訳者あとがき 訳者あとがき補遺(学術文庫化にあたって)
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目次 |
はじめに 編者序 編集ノート 謝辞 凡例
第一部 一九三〇ー一九三二 第二部 一九三六ー一九三七
コメンタール
コメンタールで使用された参考文献と略号 人名索引
隠された意味へ ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』(MS183)訳者解説) 訳者あとがき 訳者あとがき補遺(学術文庫化にあたって) |
著者略歴(ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン) |
1889年生まれ。ウィーンで、オーストリア有数の富豪の家に生まれる。1912年、23歳にして、論理学を哲学的に研究するため、突然ケンブリッジ大学のB・ラッセルのもとを訪ねる。以来、1951年に死去するまで、その生涯を哲学的思考に捧げた。 1914年に志願兵として、第一次世界大戦に参戦、最前線の戦闘を経験する。その間、生前に出版された唯一の著書となる『論理哲学論考』を執筆。1922年、ラッセルの序文を付して、英訳ともに刊行。その後、一時は田舎の小学校の教師を務めたが、1929年、ケンブリッジ大学に復帰、講義を担当した。 1946年には『探究』第二部完成。1951年、死の二日前まで『確実性の問題』を執筆した。 本書の日記は、死後42年を経た1993年に発見された。前期の『論考』の哲学から後期の『探究』の哲学に移行する転換期に書かれており、その思考内容は研究者のみならず、哲学に興味ある読者にとっては必読である。 |
著者略歴(鬼界 彰夫) |
1954年生まれ。 筑波大学名誉教授。京都大学文学部、同大学院修士課程修了。専攻は、言語哲学、ウィトゲンシュタイン研究。 主著に、『ウィトゲンシュタインはこう考えた』『生き方と哲学』など 訳書にウィトゲンシュタイン『哲学探究』がある。 |