『MORAL 善悪と道徳の人類史』の詳細情報

MORAL 善悪と道徳の人類史
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タイトル MORAL 善悪と道徳の人類史
サブタイトル
著者 [著者区分]■ハンノ・ザウアー [著・文・その他]
■長谷川 圭 [翻訳]
出版社 講談社 レーベル
本体価格
(予定)
2500円 シリーズ
ページ数 432p Cコード 0098
発売予定日 2024-11-22 ジャンル 一般/単行本/外国文学、その他
ISBN 9784065370599 判型 46
内容紹介
●「正しさ」をめぐる人類500万年の旅
500万年前、ひ弱な人類が協力して生き延びるために「集団の知恵」として生まれたモラル。時を経てどのように進化し、変化し、「行き過ぎた正義」として暴走を始めたのか?
気鋭の哲学者による、「人類の善と悪の変遷」を追う壮大なモラルの歴史書。「社会的平等とSNS時代の課題」を問う意欲作。

●行き過ぎた正義は「悪」になるのか?
世界ではいま、モラルに関する論争が過熱している。人種差別、経済格差、ジェンダーの不平等、不適切な発言への社会的制裁。
「遠い国のかわいそうな人たち」には限りなく優しいのに、ちょっと目立つ身近な他者は徹底的に叩き、モラルに反する著名人を厳しく罰する私たち。これからどのように「正しさ」と向き合うべきか? 
500万年前から50万年、5万年、5000年、500年、50年、5年と「時代ごとの正しさの歴史」を、哲学、進化生物学、統計学などのエビデンスを交えてあぶりだす。経済格差、人種・ジェンダーマイノリティへの差別、キャンセルカルチャーやハッシュタグ戦争といった「SNSに吹き荒れる正義の嵐」など、これからの正しさについても言及。

●主なトピックス
・非ワクチン主義者は「非合理」でなく「非道徳的」
・陰口は進化版の毛づくろい
・徴税は洗練された「搾取の仕組み」
・不平等を解決するために生まれる「新たな不平等」
・モラルに代わる「事実」という通貨
・購入する商品が多い人ほど寛大?
・プロパガンダはばかばかしいほど効く
・「道徳的に正しい行い」では大惨事を防げない
・「道徳的行為」はその人の個性ではなく外部の力に影響される
・お金と幸福は比例しないという嘘
・性別違和ではない者のほうがパニックに陥る矛盾
・フェイクニュースは「知的伝達回路」の損傷
・キャンセルカルチャーは制裁なのか?

悪人には罰を! でもその罰が集団や自分のためになるかは、どうでもいい。





目次
第1章 五〇〇〇年 新しい系譜学
第2章 五〇万年 罪と罰
第3章 五万年 欠陥動物
第4章 五〇〇〇年 不平等の発明
第5章 五〇〇年 奇妙さの発見
第6章 五〇年 歴史の教訓
第7章 五年 非政治的考察
著者略歴(ハンノ・ザウアー)
1983年生まれ。オランダ・ユトレヒト大学哲学・宗教学部准教授。善と悪、モラルをテーマに数々の論文を発表しており、2019年には欧州研究会議から若手研究者向けの助成金を、2020年にはオランダ王立芸術科学アカデミーより有望な若手研究者に贈られるアーリーキャリアアワードを授与されている。ドイツ・デュッセルドルフ在住。
著者略歴(長谷川 圭)
高知大学卒業。ドイツ・イエナ大学修士課程修了(ドイツ語・英語の文法理論を専攻)。同大学講師を経て、翻訳家および日本語教師として独立。訳書に『10%起業』『邪悪に堕ちたGAFA』(以上、日経BP)、『GEのリーダーシップ』(光文社)、『ポール・ゲティの大富豪になる方法』(パンローリング)、『ラディカル・プロダクト・シンキング』(翔泳社)などがある。
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