『新旧論 三つの「新しさ」と「古さ」の共存』の詳細情報

新旧論 三つの「新しさ」と「古さ」の共存
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タイトル 新旧論 三つの「新しさ」と「古さ」の共存
サブタイトル
著者 [著者区分]加藤 典洋 [著・文・その他]
出版社 講談社 レーベル
本体価格
(予定)
2300円 シリーズ 講談社文芸文庫
ページ数 336p Cコード 0195
発売予定日 2024-12-12 ジャンル 一般/文庫/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784065376614 判型 文庫(A6)
内容紹介
昭和初期に鮮やかに出現し、いまなお文学に関心を抱く者がどこかで出会う、小林秀雄、梶井基次郎、中原中也――
彼らの文芸評論、小説、詩はどこが新しく、どこが古かったのか?
著者は通念にとらわれず、すべてをゼロから読み解くことで、この三人の文学者の表現を徹底的に検討し、思いの外自らに近いところに三人の存在があるという理解に至る。
「早稲田文学」1981年11月号に発表されたものを徹底的に加筆訂正し、1987年7月に刊行された二番目の評論集『批評へ』に収録された長篇文芸評論が37年を経て再刊される。
文芸評論家としての加藤典洋の出発点に再び光が当てられる。
目次
はじめに
1 小林秀雄の世代の「新しさ」――「社会化した私」と「社会化されえない私」
  1 「故郷を失つた文学」
  2 「私小説論」
2 小林秀雄――ランボーと志賀直哉の共存
  1 再び「私小説論」
  2 「私小説」という制度
3 梶井基次郎――玩物喪志の道
  1 「白樺派流」の意味
  2 モノへの自由
  3 トルソーについて
  4 「檸檬」の記号学
  5 キッチュ
4 中原中也――言葉にならないもの
  1 「うた」の古さ
  2 モノの否定
  3 「古さ」の選択
  4 「下手」さへ
5 小林と中原――社会化と社会性
6 「惑い」の場所――終りに
 
 註記
 魂の露天掘り――小林秀雄の死に寄せて
 参考資料 単行本『批評へ』あとがき

 年譜
 著書目録
著者略歴(加藤 典洋)
加藤典洋(1948・4・1~2019・5・16)文芸評論家。山形県生まれ。
1972年、東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務、明治学院大学教授、早稲田大学教授を経て、2014年、同大学名誉教授。
1985年、最初の評論集『アメリカの影』刊行。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞、98年、『敗戦後論』で伊藤整文学賞、2004年、『テクストから遠く離れて』『小説の未来』で桑原武夫学芸賞を受賞。ほかに『日本風景論』『日本という身体――「大・新・高」の精神史』『戦後的思考』『日本人の自画像』『僕が批評家になったわけ』『太宰と井伏 ふたつの戦後』『村上春樹の短編を英語で読む 1979~2011』『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』『9条入門』『大きな字で書くこと』『オレの東大物語 1966~1972』『9条の戦後史』などの著書がある。
2019年の没後も、著作の刊行が多数なされた。
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