Amazonで予約する
|
タイトル |
文学地図 大江と村上と二十年 |
サブタイトル |
|
著者 [著者区分] | 加藤 典洋 [著・文・その他]
|
出版社 |
講談社 |
レーベル |
|
本体価格 (予定) |
2700円 |
シリーズ |
講談社文芸文庫 |
ページ数 |
400p
|
Cコード |
0195 |
発売予定日 |
2025-12-12 |
ジャンル |
一般/文庫/日本文学、評論、随筆、その他 |
ISBN |
9784065418420 |
判型 |
文庫(A6) |
内容紹介 |
バブル景気の全盛期(1989~90年)、湾岸戦争の戦後期(93~95年)、ゼロ年代後半の景気後退からリーマン・ショックに至る時期(2006~08年)の三度、新聞の文芸時評を担当した経験。文芸時評担当以前から念頭にあり、時評執筆に並行して深まった思考をあらためて展開した三篇の文芸評論。 ポスト昭和期の、大江健三郎、村上春樹、阿部和重、保坂和志、高橋源一郎、沢木耕太郎らの小説や岩明均の漫画『寄生獣』を論じることで、自身が同時代的に接してきた文芸の世界の「地図」を描き、さらにその「地図」を深く掘り進めることで見えてきた、小説という表現に起きている変化を捕らえようとする、意欲的な力作文芸評論集。
|
目次 |
はじめに 第一部 文芸時評の二十年 バブル期の文学――一九八九~一九九〇年 湾岸戦後期の思想と文学――一九九三~一九九五年 ゼロ年代の小説と批評――二〇〇六~二〇〇八年 第二部 ポスト昭和期の二十年 大江と村上――一九八七年の分水嶺 「プー」する小説――二〇〇四、「種ナシ」の文学 関係の原的負荷――二〇〇八、「親殺し」の文学
あとがき
解説 |
著者略歴(加藤 典洋) |
加藤典洋(1948・4・1~2019・5・16)文芸評論家。山形県生まれ。 1972年、東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務、明治学院大学教授、早稲田大学教授を経て、2014年、同大学名誉教授。 1985年、最初の評論集『アメリカの影』刊行。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞、98年、『敗戦後論』で伊藤整文学賞、2004年、『テクストから遠く離れて』『小説の未来』で桑原武夫学芸賞を受賞。ほかに『日本風景論』『日本という身体――「大・新・高」の精神史』『戦後的思考』『日本人の自画像』『僕が批評家になったわけ』『太宰と井伏 ふたつの戦後』『村上春樹の短編を英語で読む 1979~2011』『人類が永遠に続くのではないとしたら』『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』『9条入門』などの著書がある。 19年の没後、『大きな字で書くこと』『オレの東大物語 1966~1977』『9条の戦後史』などが刊行された。 |