『ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ』の詳細情報

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タイトル ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ
サブタイトル
著者 [著者区分]乗松 亨平 [著・文・その他]
出版社 講談社 レーベル
本体価格
(予定)
2100円 シリーズ 講談社選書メチエ
ページ数 320p Cコード 0310
発売予定日 2026-01-16 ジャンル 一般/全書・双書/哲学
ISBN 9784065423301 判型 46
内容紹介
人間の限界を突破し、時空間の無限に到達せよ!

宗教哲学者フョードロフの「人類復活」、共産主義者ボグダーノフの「血液交換」、ロケット工学の父ツィオルコフスキーの「完全生物」、生物地球化学者ヴェルナツキーの「精神圏」、歴史学者グミリョフの「新ユーラシア主義」……人間の不死・復活および宇宙進出を謳う「ロシア宇宙主義」。その法外な思想に一貫して賭けられていたのは、個と全体のありうべき関係をめぐる理念、そして「独自のロシア」の構築だった! 西欧との同時代的相関性も睥睨しながら、現代のアメリカ・シリコンバレーを熱源とするトランスヒューマニズムや人新世の問題にまでのびてくるその射程を「全史」として描き切る、第一人者による総合的かつ野心的な試み!

イーロン・マスクと同じ夢を100年前のロシアで見た人たちがいた――

[目次]
はじめに
第一章 近代ロシアの空間表象――ロシア宇宙主義前史
一 無から無限へ
二 ロシアとアメリカ
第二章 フョードロフ――全人類の集合神化
一 人類復活の事業
二 人間の神化
三 自然統御の工程
四 メシアニズムの地政学
第三章 宗教哲学とコミュニズム――集団神化の実践へ
一 宗教哲学ルネサンス
二 コミュニズム
第四章 ツィオルコフスキー――無限の進化と優生思想
一 革命文化とロシア宇宙主義
二 無限の進化の夢
三 個と全体の原子論
第五章 ヴェルナツキー――進化の統御(不)可能性
一 太陽と生物圏
二 「生の跳躍」から「精神圏」へ
第六章 トランスヒューマニズムと人新世――ロシア宇宙主義後史
一 テイヤールからトランスヒューマニズムへ
二 ヴェルナツキーから人新世へ
おわりに
目次
はじめに
第一章 近代ロシアの空間表象――ロシア宇宙主義前史
一 無から無限へ
二 ロシアとアメリカ
第二章 フョードロフ――全人類の集合神化
一 人類復活の事業
二 人間の神化
三 自然統御の工程
四 メシアニズムの地政学
第三章 宗教哲学とコミュニズム――集団神化の実践へ
一 宗教哲学ルネサンス
二 コミュニズム
第四章 ツィオルコフスキー――無限の進化と優生思想
一 革命文化とロシア宇宙主義
二 無限の進化の夢
三 個と全体の原子論
第五章 ヴェルナツキー――進化の統御(不)可能性
一 太陽と生物圏
二 「生の跳躍」から「精神圏」へ
第六章 トランスヒューマニズムと人新世――ロシア宇宙主義後史
一 テイヤールからトランスヒューマニズムへ
二 ヴェルナツキーから人新世へ
おわりに
著者略歴(乗松 亨平)
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はロシア文学・思想。著書に『ロシアあるいは対立の亡霊――「第二世界」のポストモダン』(講談社選書メチエ)、『リアリズムの条件――ロシア近代文学の成立と植民地表象』(水声社)、訳書にボリス・グロイス編『ロシア宇宙主義』(河出書房新社、監訳)、ミハイル・ヤンポリスキー『デーモンと迷宮――ダイアグラム・デフォルメ・ミメーシス』(水声社、共訳)など。
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