『王将の前で待つてて』の詳細情報

王将の前で待つてて
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タイトル 王将の前で待つてて
サブタイトル
著者 [著者区分]川上 弘美 [著・文・その他]
出版社 集英社 レーベル
本体価格
(予定)
1950円 シリーズ
ページ数 200p Cコード 0092
発売予定日 2024-12-13 ジャンル 一般/単行本/日本文学詩歌
ISBN 9784087754711 判型 46
内容紹介
作家として次々と物語を生み出す傍ら、コツコツと詠んできた句を集めた著者待望の第二句集。
2010年~2023年の220句に加え、過去30年に詠んだ句から特にお気に入りの句を選んだ「自選一年一句」と、俳句に興味を持っている「あなた」へと向けた巻末エッセイを収録。日常から銀河まで、豊かなスケールで広がる川上弘美ワールドを堪能しながら、俳句の喜びに心から浸れる一冊。

●収録句より10句
不機嫌に人ほめちぎるさくらかな
たうがらし死んだともだちに会ひたい
メロン切るときをんなの目酷薄に
沖遠く鯨を呼びて鯨鳴く
交む前ザトウクヂラはみつめあふ
ラムネ痛しけふも朝より何もなし
ヒトやがて示準化石や冬銀河
掌の中の枇杷潰すなりはればれと
スマホ買ひ即罅入れる夜寒かな
レンジの中の小爆発も夏の果


【著者略歴】
川上弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年東京都生まれ。94年「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞し作家デビュー。96年「蛇を踏む」で芥川賞、2001年『センセイの鞄』谷崎潤一郎賞、15年『水声』で読売文学賞、23年『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』で野間文芸賞を受賞。
その他の小説に『溺レる』『真鶴』『七夜物語』『大きな鳥にさらわれないよう』『僕の死体をよろしくたのむ』『某』『三度目の恋』など、句集に『機嫌のいい犬』がある。
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